銀河帝国

mixiのコミュニティで運営中の自作無料ゲーム「ガンダムディプロマシー」とiPhoneアプリ「銀河帝国」のページです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

【WIZ】エピローグ4

ラリアはワードナとの戦いが終わってからしばらくの間、なにをするでもなくリルガミンでのんびりしていた。祝いの騒ぎが収まり、共に冒険した仲間たちが少しずつギルガメッシュの酒場を去り、ウルフがフェールエンの王様に即位し、ウルフとリリィ、デメテルとガイシルトの合同結婚式が終わる。

日常。

日常…

ラリアは、自分が何をすべきかを見失っていた。勇者。勇者って平和な世の中で何をすればいいんだろう。ソラはマルゴーやデルフを追った。ダイトクはリルガミンの将軍になって忙しそうだ。多くの仲間はエトナ山の迷宮に向かった。あの砂時計はほとんど砂の動かない時計だった。それでも迷宮に行こうかと思ったが、サーティファイドやツバキ、シアやレオンたちが龍神の幻影と話し解決をしたらしい。

「よっ、と」

ラリアは宿のベッドから起き上がる。階段を降りると、サーファとノースアが旅支度をして待っていた。

「あっ…」

「一人で行く、などとは言わせませんぞ、ラリア殿」

「いや、俺はただ…あれ?ノースアいまラリア殿って?」

「今や、ラリア殿が勇者であることは皆が知っておりますからな。私があえて広めずとも」

「行こっ!ラリア。待ちくたびれたんだから」

「…ああ。行こう!サーファ、ノースア」

ラリアがぐだぐだしている間、ふたりはそれを見守り続けていた。尋ねることも煽ることもなく。ラリアはしばらく休むにふさわしいことをやってのけたのであるし、どういう判断をしようともそれを信頼して共にしようと決めていたからだった。

「俺はまず、村に帰ってじいちゃんにいろいろと報告するよ」

ふたりは微笑みながら続く言葉を待つ。

「それから、ええと、その。。。困っている人達を助ける。あっちこっちでさ。おかしいかな?」

サーファは首を横に振り、ラリアの手を取る。

「ラリアらしいよ。とっても」

ふたりは抱き合い、静かにくちずけを交わした。



(あ~あ、見せつけてくれちゃってぇ♪)
(ねーさんもあれくらいの男みつけないとねー!若いの。じじいじゃなくて/ボコッ/痛っ!)
(バカなこと言ってないで!あの三人について行くわよ)
(えーっ!あいつらには何回ヤられたか!)
(しょうがないでしょう!結局バカ親父の借金は残ったまんまだし、冒険者ギルドからは追放されちゃったし!このままじゃわたしらのたれ死によ!)
(あっちこっち旅するのなんだか楽しそうですぅ~)
(でも問題は、どうやって合流するかよね。。。)

と、そこに裕福な商人らしき恰幅のいいいでたちをしたヒゲの男が酒場にやってきた。

「あの、もし、冒険者の方に護衛の依頼を頼みたいのですが」

ラリアとサーファは顔を見合わせる。

「どちらまででしょうか?方向によっては…」

商人はラリアの育った村の方角への依頼を説明し始める。物陰にいたカースドールにも声をかけ、人数が必要なのだとも。

(やれやれ…最後まで手のかかる人たちですねぇ)

商人の肩には、かわいいリボンをつけた黄色いトカゲがちろちろ舌を出していた。


ウィザードリィε 召喚の陰符 完
スポンサーサイト
  1. 2013/04/26(金) 00:30:59|
  2. ワードナ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

【WIZ】エピローグ3

その夜、スィン族の長を歓迎する宴が開かれた。酒杯を空ける長に美しき女ドワーフが葡萄酒を注ぐ。続いて流麗なエルフが反対側から酒肴の盆を捧げた。

「ハッハッハ!これがリルガミンの敗戦の将の遇しかたか!なんの、これしきのことでワシの心胆を蕩かせるものかよ!娘、ダイトク殿はまだか」

「わたしが、そのダイトクです」

「な?」

族長は怪訝な顔付きでダイトクの顔を覗き見る。そして腰を抜かした。

「な!なんと」

「女装した男子ではないですよ」

族長はエルフの方もばっ!と見る。サラーフは にこっ とはにかんだ。「まさか!」

「いや、彼は女性です。今は」

族長の頭がこんがらがる。終いには血が上ってきた。

「こっ、ワシを謀るかっ」「すいませ~ん」

場違いに間の抜けた声が宴の席に届いた。すぐに若き東国の剣士が小さくて可愛い女の子に連れられ篝火の脇に姿を見せた。

「すいません、あの、こちらにダイトクさんという…あ、いたいた」「サラぁ!ダイトクぅ!」

リボンの少女、ヤマカゼはダイトクたちの方に駆け寄る。族長は怒りのタイミングを失った。勝手に性別を勘違いしたのはまあ、自分だ。しかしやる方ない。

「なんだ?ダイトク殿、東国人に知り合いが?」

「マサカドです」

「なにぃ?ハン!あの若造がか?マサカドというのはな」

族長を制し、ダイトクは篝火の元に歩み出る。

「約束ですよ、ダイトクさん」

ダイトクはソラが手にしている二本のロングソードを見て、一本を受けとった。

「マルゴーらを追っていると聞いたが」

近くにはトールとリンも来ている。トールは背中に大きなつづらを背負っていた。冒険者たちで分けた聖具のうちのコッズアーマーが入っているのだろう。ダイトクはガントレットを、ラリアはハースニールを、ウルフはヘルムを、カースドールはシールドを受けとっていた。

チン

剣を合わせて礼を取る。

「おねがいします」
「…お願いします」

後は剣で語り合う。

族長は、この時見たものを一生繰り返し酒に酔う飲む度に語ることになった。
  1. 2013/04/26(金) 00:30:20|
  2. ワードナ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

【WIZ】エピローグ2

見渡す限り遮るもののない荒野。そこにひとり、ダイトクは抜刀し立っていた。

地鳴り。

砂塵。

スィン族の弓騎兵。ダイトクは身じろぎもせずに、放たれた無数の必殺貫鉄の鏃を核撃で打ち弾きすれ違いに二騎を斬り捨てた。

続けて第二陣の騎馬隊。先じた一陣が反転し挟みこもうとした矢先に、彼らは上空からの矢雨に射抜かれて動きを失う。

ダリアの飛竜隊とは!

僅かの間怯んだ第二陣には、池に潜んでいたリルガミンの部隊が猛襲する。

ダイトクは振り返り背後から下ろされた鋭い刃を横薙ぎに破砕した。間髪入れずに首元へ飛びかかる族の指揮官を投げ飛ばし身柄を抑える。

「まさか、本当にわたしがひとりで来たと?」

「ぐ、その手練れでは貴殿ひとりでも勝てぬかったわ、リルガミンの将軍よ。殺せ。我らに帰る地はない」

「否」

「なに?」

スィンの第一陣第二陣ともすでに戦力を失っている。だが、まだ本隊がいる。

「我がリルガミン王国は先のいくさで多くの命を失った。悪魔や死霊を追い払った今も住む者のいない地域がまだある。銀の翼。。。その地域に暮らし、魔の跋扈を防いではもらえぬだろうか。むろん、これは女王陛下の意思である」

数瞬の間族長は黙る。

「我らがそこで独立を叫べば?」

「アンデッドやデーモンに国を奪われるよりはマシだろう」

「…ふふ、わかった。ワシ一代はそのように従おう。女王でなく、貴殿の刃にかけてな!ワシは女の下は好かん」

ややこしいことになった。
  1. 2013/04/26(金) 00:29:41|
  2. ワードナ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

【WIZ】エピローグ1

フェールエンの王宮。

「まったく口うるさいったらありゃしないのよ!あの乳母!ティガルとルルのことは私が育てるって言ってるのに聞きゃしないんだから!って聞いてんのウルフ!」

書類の山からウルフが顔を出した。

「ん?あ、ああ」

「聞いてなかったでしょもー」

「聞いてたさちゃんと・・・と、これで全部だな」

「え?その山全部終わったの?もう?私の愚痴聞きながら?」

「ったり前だ。俺を誰だと思ってんだよ?まあ、ガイシルトの奴が粗方まとめてあるのが多かったけどな。だがあいつはいつもツメが甘いし思い切りも悪い。おい、ローズ!」

「はい、陛下」

「この書状を弟んトコとロンバリアのハゲとヒゲとメガネんトコまでやってくれ。手土産は」

「心得ております」

「ああ、頼むぜ。よし、リリィ!行くぞ」

「え?ドコに」

「全土に学校を作るったろ?となりに託児所も作ることにした。旗印は、オマエ。今から現場に視察に行くんだよ。目一杯オバサン連の愚痴聞いて来い」

「えーっ」

「そこまでは俺の馬の背に乗せてやる。迷宮ん時も即位してからも、あまりふたりきりになったことはなかったからな」

「え、ウルフ馬乗れたの?てかティガルたちはどうるのよ」

「乗馬に剣術、礼楽に歴史。算術。法律。逃げ出したくなるほどやらされたよ。弟のほうが真面目だったが俺は一度も弟に負けたことはなかったな。ティガルたちはそれこそ乳母に任せればいいじゃないか。行くぞ!よっと!」

ウルフはリリィを抱き上げる。

「ちょっと!お姫様抱っこなんて!わたし!んっん。。。」

ウルフはリリィの唇を唇でふさぐ。

(ばか…みんな見てるのに)

後にフェールエン中興の祖と言われる長きウルフェン王の治世の、始まりの光景だった。
  1. 2013/04/26(金) 00:29:03|
  2. ワードナ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

【WIZ】最終回「最後の戦い」

ワードナは胸に強い痛みを感じ、足早に棺へと帰還した。

横たわる強大な合成獣の骸・・・龍神の持つ無謬の鱗を纏った最強のガーディアンは、結合と指揮のユニットであったトンズラーをダイトクに狙い刎ねられ、あっけなく屠られてしまったのだった。それはほどなく消滅し、トンズラーと砕かれた棺だけが残る。あとは、冒険者たち。

「何と言うことだ・・・貴様ら!やってくれたな!」

転移をしようとする矢先だったラリアたちだが、すぐに臨戦体制を敷く。

「ちょっと、マズいかもな」

そのラリアのつぶやきをウルフがひろう。

「ソラかダイトクんトコならよかったかって?まあな・・・サポートに回る。気にせずやってくれ」

リリィのウインクをサーファも受ける。だが、ティルトウェイトを投げ合う戦いが始まり意外な活躍を見せたのは何時の間にか侍になっていたローズのそれだった。あっという間に抵抗の低いデルフとカースドールのうちヒトミ・ミホが倒れてワードナ・ソーンが強かにダメージを受けてしまうのである。そして、ついに運命の瞬間が訪れる。

「ぐぬぅ・・・今度死ねば簡単には復活できぬ!ソーンよ!」

「はい・・・神撃(アブリエル)!」

中空が渦巻き引き裂かれ、裂け目から黒くまた蒼白い虚無が滲み吸う。その陰力はなんと警戒していなかったワードナを飲み込んでしまう

「なんだとカースドール貴様らっ!」

ソーン、すなわちリエコ・カースドールは涼やかな勝利の笑みを浮かべる。

「そう。はじめからそのつもり・・・ばいばい、おじいちゃん・・ぐっ!」

リエコはデーモンロード、ワーガンにより斬り伏される。だが、アブリエルの魔法は止まらない。ラリアたちは残ったワーガンとマルゴーの二人に猛然と戦いを挑んだ。

地上のラクロアにて蠢動していたアークデーモンのマルゴーが恐慌に似た形相で叫ぶ!

「ワードナが!ワードナが!兄上」

そしてワーガン。彼らの抵抗も数に押される。

「させぬ!させぬぞ人間ども!自由を求め、原初より全てを記した筆をムフーズ様が母神ごと打ち砕きしその時より!貴様らなんぞに!貴様らなんぞにぃぃ」

叫びをかき消すのはダイアモンドの騎士。

「い い 加減にっ しろーーーっ」

閃光。

虚無の檻だけがその場にのこった。

「やった。。。か?」

へたり込みたいのを避けてウルフが気味の悪い暗き光芒を警戒する。

(無駄だ、冒険者どもよ。この程度の檻、この程度の魔法ではこのワシを封じておくことなどはできぬ・・・む?そこの娘、その頭は!まさか!)

「え、何」

突如としてリリィの被っていたヅラが輝き始める

「えっ!えっ!ウソ、ここでこの展開ってアリい!?」

リリィの悲鳴をよそに、ハゲのカツラは飛び上がる。リリィのバックパックがゴソゴソいっているのを見たノースアがすかさずそれを開けると、中からは人間の尾てい骨らしきものがやはり輝きながら浮き上がり、やがてそのふたつはひとりの人間を浮かび上がらせた。

(探したぞ・・・ワードナ!)

「トレボーか!この死に損ないめ!」

(さあ、逝くぞ・・・)

「や、やめい、やめんか!」

(黄昏の時は来た・・・三神は新たな世界に旅立つ・・・新たな世界!新たな世界征服逝くぞワードナ!力を貸せい)

「なんと!トレボー貴様!・・・それでワシを探しておったか・・・ふふふ、おもしろい!よかろう」

輝きが閉じていく。ラリアはその裂け目が閉じる瞬間、サーファに似た女神の微笑みを見た気がした。

冒険者とワードナらの、長きに渡る戦いはこうして終わりを告げたのである。
  1. 2013/04/26(金) 00:28:18|
  2. ワードナ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。