銀河帝国

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【WIZ】第七十話「デジャヴ」

カン!

竹、というリルガミンでは見ることのない東方の植物で作られた移水の造作が甲高い音を立てあたりに響きわたる。そこは、迷宮の中とは思えない静謐な空間だった。澄んだ池のほとりにある石の上でサムライが目をつむりザゼンを組んでいる。

ソラが声をかけた。

「マサカド様」

サムライは目を開け石を降り、長い刀を抜く。
「マサカド…否。今の我が名はミフネ…新たな主ワードナ様の修羅の役目、果たさせていただこう」

ほとんど音もなく、サムライ四人にニンジャ四人が現れミフネの前に立つ。

最強のサムライが再び冒険者たちの前に立ち塞がる。だがソラ・レオン・トール・ヴァイオレット・リン・レパードの6人パーティーは、以前このミフネを倒したダイトク・ヒトミ・ヤマカゼ・リエコ・サラーフ・ミホの6人より大いにその実力が劣っていたのだった。

リンの核撃(ティルトウェイト)により部下のサムライやニンジャたちが弾け飛ぶ。だがそれにまったく影響を受けていないかのようにトールを斬り捨てたミフネに、パーティーは間もなくほとんどの魔法を打ち尽くし抗する術を失ってしまう。

「こいつっ…本当に人間なのかよっ…!」

レパードの叫びを耳に、ソラは本能的に決断をするのだった。



カン!

竹、というリルガミンでは見ることのない東方の植物で作られた移水の造作が甲高い音を立てあたりに響きわたる。そこは、迷宮の中とは思えない静謐な空間だった。澄んだ池のほとりにある石の上でサムライが目をつむりザゼンを組んでいる。 その足元には何体かの死体が倒れている。

ダイトクが声をかけた。
「貴殿はワードナの魔力を得て、その強さを得たか」

サムライは目を開け石を降り、長い刀を抜く。
「左様。かつて我を破りしツヴェドリを失いし今、我が主はこの世のうちで最も神に近き者ワードナなり」
最強の魔人ミフネと冒険者との三回目の戦いが始まる。それは、意外なほど呆気なく決着がついたのだった。



一方、フェールエン。

軍の主力と指導者を失っていたフェールエンは、暗く沈んだ空気が支配していた。

戦うも死、戦わざるも死。
留守をガイシルトに任された老将グリファルドは、軟弱な論を打つ貴族たちとの話し合いに飽いていた。ダリアの諸部族はリルガミンの新宰相の言に従いなんと部族まるごとリルガミンへの移住を図っているという。魔物に喰われたりアンデッドモンスターにされたりが嫌ならば戦うしかないではないか。しかし目の前の鼻の高い男は譲らない。

「だから!戦うにしても戦いようがないでしょう!!」

ほとんど事実に近い。代王ガイシルトが率いた軍が壊滅したというならば、もはやフェールエンに主力はいないといえる。

マードル伯爵のしつこい降伏論に、苦味走った顔をするグリファルド。だがそこに兵士たちの突然の歓呼の声が聞こえてきた。

「何事だ」

天幕から出たグリファルドは目を疑う。

そこには、真鍮の竜の肩から地上に降り立とうとする代王ガイシルトとリルガミン女王デメテルの姿があったのだ。

「心配をかけたな、みんな。私はこのとおり無事だ。軍も、ダリアの人たちと共に黒山脈を越えている所だ」

ガイシルト王万歳!!

ガイシルト王万歳!!

ガイシルト王万歳!!

沸き起こる歓声。その声は瞬く間に城下へと伝播する。

グリファルドはガイシルトの元へと駆ける。

「王よ。こちらへ」

「グリファルド…」

二人は再開の抱擁を交わす。歓声のなか、小声で会談が交わされた。

「ウルフェン様ですな?よくぞご無事で…」

「流石にバレたか。(苦笑)俺はすぐにワードナ退治に戻る。フェールエンを頼むぞ」

「帰還をしては頂けないのですか」

「ガキの頃から言ってるだろう、俺のガラじゃないんだ。王様はあくまでもガイシルト様様だよ」

「兄弟で頑固に同じことを。(苦笑)…ではとなりの方は。デメテル様も行方不明と聞いていますが」

「はじめまして。デメテルの妹、リリィ・リルガミンです」

グリファルドは今度こそどういうことかわからず固まる。

「そんなことよりグリファルド、カントの高僧と対サルファーン恭順派の者たちを早々に集めてくれ」

歓声のなか、フェールエンの時が再び動き出す。

「ダリアの裏切った族長たち、そしてリルガミンの前宰相らと同じようにすでにアンデッド化していたりデーモンが化けている可能性がある。道化の新宰相殿によればな」

リリィは人目のない城内に入るや否や、グリファルドにウィンクした。
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  1. 2010/08/24(火) 20:31:19|
  2. ワードナ
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【WIZ】第六十九話「ミスリルコンパスとクリスタルスカル」

リルガミンの北、ダリア地方における戦いでダリア=フェールエン連合軍が一部ダリア軍の寝返りにより大敗し、フェールエンの将ガイシルトは生死不明となる。

世界は、着実に闇に覆われ続けていた。



地下迷宮の五階。

その異様に怪しげに澱んだ空気が漂い隠る空間には、所によりまばらに、また密に石化した冒険者たちの残骸が転がっていた。

「石化ってーと、コカトリスにバジリスク。あとはゴーゴンとか?あーやだやだ」

軽そうな口調と裏腹に、シアの足取りは重い。心臓がバクバクいってるのを隣のアンディにだけは気付かれたくない。それはともかく石化の能力を持つ相手が敵ならば完治(マディ)の魔法を使えるシアやサラーフの二人が石化させられないことが大切だった。

「少しこのあたりを探索してみましょう」

こともなげにサラーフが言う。(えー)とか(げー)とかラリアの提案だったらシアは言ったかもしれない。横でアンディが仏頂面で頷き腰を屈めて探索を始めた。一瞬ためらったがシアもおとなしく倣う。あまり冗談を言える状況でも空気でもない。むしろ早くやることやってここを抜けたい。石化したマッチョのおっさんの顔と目が合い、なんだかシアはため息が出てきた。

ポロッ。

え?

そのおっさんの顔が、なぜか剥がれた。下から出てきた青白い顔…牙…

わっ…【シギャヤァアァァァ!!】

シアはいきなり飛びかかってきたヴァンパイアの爪を紙一枚でのけぞりかわす。と、背中になにかがドスと当たった。他の敵!?

見るとそれは麻痺をして身体を強ばらせ倒れ込むヤマカゼの姿だった。光の杖に明かりを灯したままに驚きの表情で固まっている。シアは間髪入れずに軟化(ディアルコ)の呪文を唱え始めた。

影。アンディだった。

顔は見えないが、倒れたヤマカゼの代わりに前衛として立ち塞がっている。その背中はシアにはなにかとても頼もしいものに見えた。が、そこに受けたのは敵のものらしい迅雷(モリト)の熱風。したたかに肌を焼かれるが、アンディもシアも動じずに軟化の魔法が完成する。ヤマカゼらしい笑顔が帰ってきた。「ありがとーシア♪」ぴょいと飛び起きてカシナートの剣をぶんぶん回しながらアンディと代わる。

「どーやら、もう大丈夫のよーね」

「そうだな」

ラリアが最前列にあり光る剣を振るう。すぐさまその一撃でヴァンパイアのくびを飛ばしたようだ。

「へへっ、ラリア兄ぃまた腕を上げたみたいだな…ん?」

ヤマカゼが核撃(ティルトウェイト)を唱え始めた。猛烈な閃撃により死霊たちとの戦いの幕は降りる。

「ん?って何?アンディ」

「こりゃあ…何だ?」

アンディはひとつの球体状の透明なガラス製の物体らしきものを拾う。その球体の中にはラリアの持つ剣から放たれるものに似た淡い光を放つ針のようなものが浮いており、床の方を向いていた。

「我々が追う者のありかを指していると見ていいだろう…おそらくはな」

ダイトクがぽつりと言う。彼女はいまや伝説の聖具を複数身に付けていた。ラリアの持つハースニール以外は、後はカースドールが持っていった聖なる兜を残すのみとなっている。それらはなぜか、それぞれに迷宮の中で『さびて』いたり『こおって』いたりしていたものだ。

「ワードナの居場所を指しているって?だったらこれでかなり有利になるんじゃ?」

興奮するアンディを制しダイトクが静かに続ける。

「ワードナも…同じものか、これ以上のものを持っているかもしれないがな。もし遭遇して倒すことができれば、はぎ取っておくことだろう。…復活する前に」

伝承では、ワードナは不死でありかつてトレボー王に雇われた腕利きの冒険者たちが何度倒してもほどなく蘇り、ついにこの迷宮に封印されたと伝えられていた。
  1. 2010/08/22(日) 10:42:20|
  2. ワードナ
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【WIZ】第六十八話「扉」

迷宮内の扉を開ける、その瞬間。

アンディ・ラクティカはこの瞬間はいつも緊張していた。

彼は前衛ではないし、ラリア・オーズドを中心としたパーティーでは自らを二軍なのだと考えてもいた。だからいきなり凶悪モンスターと出くわすことはそう多い訳ではない。だが、どうしてもこの瞬間は慣れない。

ギッ…

またひとつの扉が開けられる。アンディは胸の中で安堵の息をもらした。表に出せばまたシアに馬鹿にされる。彼女は横であくびをしていた。

そしてまた、扉。

アンディは二軍であるがゆえに、地上に留まる時間も長く、かえって各地で広がる悲惨な出来事も嫌が応でも耳に入ってきていた。

ギッ…

また、安堵。

宝箱の罠を外した時の安堵感に少し似ていると、盗賊であるアンディは思う。この適度の緊張と集中の感覚は、地上にある訓練所で身に付けたものだ。初めて鬼教官からホメられた時は嬉しかったな…

地下一階。こんな浅い階層でこんなに緊張していまう自分がおかしい気すらしてしまう。もう最近は、モンスターどももこちらの強さをわかってきたからか浅い階層ではめったに襲われることもないのに。しかしこの緊張は嫌ではない。慎重で、臆病なくらいでちょうどいいのではないのか?灰化したノースアは無事蘇生したのかな…

ギッ

さびたけん、すなわち聖なる剣ハースニールを取りに訪れた酸の沼。そこにいたのは二体のジャイアントスラッグ。気持ち悪い化け物。

アンディはしかし安堵の息を心中でつく。

この程度の敵、彼の出番などなさそうだからだ。

隣でシアがまたあくびをしていた。

「アンディ、あんたさっきから顔がくるくる変わってオモロすぎ」

全部顔に出ていたらしい。


一方そのころ、地下五階ではけたたましい警報が鳴り響いていた。

「や、やべっ」

宝箱の罠外しを油断したのは盗賊のトール・ワタギである。警報を聞き付けた怪物たちの足音が、警報音にまじって魔方陣の敵たちを倒したばかりのトールたち三人の耳に聞こえてきていた。
  1. 2010/08/22(日) 10:35:44|
  2. ワードナ
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【WIZ】第六十七話「発見」

暗闇のなか、どこからか亡霊の声が聞こえてきた。

(ワードナ…どこにいる……復讐はこの手にある……)

ソラはその声に向かい大声で言う。

「あなたの探してる人はもっと下の階層にいます!」
静寂。

だが冒険者たちの一行は、周囲の温度がなにかに包まれるように下がったのを感じる。背筋に、原初の恐怖が訪れた。冒険者たちが幾度となく戦ってきたアンデッドモンスターらとは異質のそれ。冷たさを増す空気と殺意。加わる視線。肌が震えた。

「ここに集いし面々は皆ワードナを敵とするものばかりです、ワードナへの復讐ならば手をお貸ししますが?」

サラーフが冷静に、しかし彼女にしては声を上げてはっきりと伝えた。

【…控えよ…】

「は?」

続く亡霊の声に、唯一あまりなにも感じていないかのようにしているのはヤマカゼだ。

【…リルガミンの王たる余の前であるぞ…!】

依然として姿は見えないが、威厳のある老いた声が地の底を震わすかのように低く響く。一行は、サラーフが目配せしラリアがうなづくと、片膝をついた。庶出のデメテルやゼフロス(悪魔だった訳だが)は気さくな統治者だったが、この亡霊はそうはいかないようだ。

狂王トレボーの亡霊。

暗闇に蠢く怨念である。

【役たたずの冒険者…か…下と申しおったな…下…おぉ…地獄の門…奴を引きずりこんでやろうぞ…!】

冷気が引いていく。

後に残されたなかで口を開いたのはサーファだった。

「まさか…地獄の門がこの下にあるの?ワードナのそばに…」

「サーファ知ってるの?」
聞いたのはリンである。

「知ってるもなにも…リンは魔法使いの師匠さまから教わらなかったの?そんなの開けたら…地獄の悪魔たちが、亡者たちが溢れ出してしまう…」

気のせいか、下から裏切りの三姉妹の悲鳴が聞こえた気がした。


地上、リルガミン。

場末の酒場。

ひとりのおっさんが飲んだくれていた。

「けっ、どうせもう何もかもオシマイなんだよぅ!宰相は悪魔で?女王様はまた誘拐されて?ワードナが蘇り?サルファーンが迫ってる?無茶苦茶じゃねーか!」

「諦めるのはいかんな!」

近くで麦酒をあおっていたレオンが抗議する。

「我ら冒険者がワードナめは必ず打ち倒す。戦争なんぞはいつもどこかしらやっとるではないか!」

「そうですな、レオン殿の言う通り!」

その隣でやはり麦酒をやっていた老人がカン高い声を上げた。

「いかなる時でも希望を失ってはいけません!そうですな、ドワーフのかた」

「そう!そう!気が合いますなぁ!私はレオンと申す」

「私はまぁ、『ろく』とでも」

「てやんでぇ!二人してわかったようなこと言いやがって」

「わかったようなこととは何ぞ!地下迷宮の恐ろしさなぞそなたにわかりはしまい!!」

「まあまあ…そう熱くならずに。どうです一杯」

小柄な老人はうまい具合に二人を席に座らせ、美人のウェイトレスに新しく酒を頼むとその後ろ姿のおしりをゆっくり目で追いニンマリと笑った。

「ひとつ、賭けをしましょう。私は生まれつき賭けごとが大好きでしてね。悪しき勢力が破れ、世界が平和を取り戻す方に10G」

「なに言ってやがる、ワードナだサルファーンに賭けたら、おいら勝っても命がねぇよ」

「それはそうですな。いやそれはこのワシがやらせんが」

「うーむ、弱りましたね…ですが、こんな世の中でもまだまだ捨てたものではありませんよ。神さまは時として我々に試練を与えます。しかし自ら助けるものにはきっと助けを与えてくださいます…ああ、肉が来ましたよ。さめないうちにいただきましょう♪」

三人はほどなく歓談に移る。レオンはそのなかで、ふと思ったことを老人に聞いてみた。

「しかし『ろく』さん。いきなり神さまについて説くとは、まるで僧侶のようですなぁ」

「私が僧侶?はは、そう見えますかな」

三人に後ろから声がかかる。

「マンフレッティ六世教皇猊下、お探ししましたよ」

新宰相ノエルである。

「あ…バレましたか。もう少し行方不明でいようかと思っていましたのに」

レオンがびっくりしている。飲んだくれていた方は酔いつぶれている。「レオン殿、またお会いしましょう」深々と礼をし、マンフレッティはノエルと共に馬車で王宮へと向かう。

「お話は聞いていますよ、ノエル殿。色々と大変なご様子ですね」

「猊下にあらせられましては…ずいぶんお楽しみでしたようで」

二人は静かに笑う。

「はは…戒律はそれほどのことはないのです。大切なのは、カドルト様への信仰であり…人々を助け愛すことなのです。ノエル殿、リルガミンの貧民窟を見て周りました。諸国から流民が集まり、疫病の気配がありますな。応急措置はしておきましたが、城にわずかばかり私がロンバリアで集めた財宝を納めますゆえにこれをお使い下さい」

ノエルは驚いた。マンフレッティといえばカント寺院教団の頂点であり、金銭的強欲の権化であるという噂も流れていたからだ。だがノエルはさらに驚くことになる。

「…しかし…驚きましたよ。宰相ノエル…行商人エル…エル…ケブレス様。大地の守護者様がこの地を加護されているとは」

「なんの…記憶もないのですがね。黒山脈の戦役の際に不死王らにより不完全に召喚され、そのまま呪われてしまったようです」

馬の歩く音が響く。
  1. 2010/08/22(日) 10:31:49|
  2. ワードナ
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【WIZ】第六十六話「ソラの告白」

まっくらやみだ!


迷宮の深淵、地下五階ダークゾーン。ソラトールリンの三人はこの場所でただじっと待っていた。

もう、かなり待っている。
キャンプを張ってだいぶ経つ。

なにも。

なにもこんな気味悪い危ない怖いところでじっとしてなくてもいいのに、とリンは思う。だがそのように言ってもソラもトールも聞いてくれないので…むくれて口をきいてあげなくした。

ぷぅ。

ほどなく男2人がひそひそ話を始める。こちらに聞こえていないとでも思っているような感じだが、しっかり聞こえている。なんか腹立つが、あんまり離れたらそれこそ怖い。ていうか死ぬ。死ぬ死ぬ。うん。

ひそひそ…

(なあ、おまえはっきりしろよ!ソラ!)

(でもこれから先に進むには三人じゃ…)

(ちげーよ!リンのことだよ!おまえ好きなんだろ!?)

(そりゃあ…好きだよ?)

え…さらっと言うの!?いま!?ていうかわたしのこと好きだったの?そんなそぶりなかったじゃない!!ていうかリアクションとれないじゃない!?もう!?え!?うそ!?

(そういうトールこそリンのこと好きなんじゃなかったのか?)

(いや、俺はもう、いい)

ふーん。へぇー。トールはあっさり引いちゃうんだ。まあ『別に』いいけど。

(俺は新しい恋に生きることにしたぜ!何も女はリンだけじゃないしな)

ふーん。トールのおばかはわざとわたしに聞こえるように言ってるみたいね。ふーん。『別に!』いいんだけどさー。

(このトール様がずっとこっちを振り向かない女を追いかけてたのがどうかしてたんだよ。俺はなソラ、あの超絶美人なエルフの司祭様【はぁと】サラーフさんを狙うぜっ!!)

「私がどうかしましたか?」

!!!!!!!!!

三人みんなでびっくらこいた!!

「さ、サラーフさん!き、聞いてました!?」

「いえ、今転移(マラー)の魔法で跳んできたばかりなのですが…なにか私の名前が聞こえたようでしたので」

にこやかな笑顔である。両脇にいるダイトク・ヤマカゼが真顔なのか笑いをこらえているのかはダークゾーンだからわからない。いまやサラーフは正真正銘の女性でもある。

それよりも…

「ソラ!本当に私のこと好きなの?」

勢いでリンは聞いちゃった。

「え!聞いてたの?」

「どうなの!!」

「う、それは…」

「ど!う!な!の!」

ソラはつばをのみこんで真面目な顔で言う。

「全てが終わってから…生きて平和を迎えたら、話すよ」

「じ、じゃあ!」

リンはソラの襟をつかむ。胸に飛び込むようにも見えた。

「絶対に生きて平和を迎えなさいよ!そうじゃなきゃ…許さないんだから!」

「う、うん」

「トール!あなたも!!」

「俺も?あ、ああ!当然だな!」

合流した二組はさらに待ち続ける。だが、先に遭遇したくないものが訪れてしまったのだった。
  1. 2010/08/22(日) 10:27:13|
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