銀河帝国

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【WIZ】第四十七話「抵抗」

進むのか退くのか、それとも進んでから退くのか。

いま地下迷宮の四階に挑んでいるみっつのグループはそれぞれ異なる行動を選択した。ラリア=ソラのパーティーは進んでから退き、アンドリュー=サラーフのパーティーは速やかに退き、カースドール=レオンのパーティーは前へと進んだ。

状況判断、選択、そして運。

その結果は常に自らに訪れる。


まずは、リルガミンへの撤退戦を選択したサラーフたちのパーティー。

「恐慌!(マモーリス!)」

アンドリューの張った声が響く。敵らはその魔法に恐れをなしたのか、あっという間に逃げ去ってしまった。二人のシーフである。

どや顔満面で振り返ったアンドリューにダイトクは眉をひそめるのだが、ヤマカゼはそのとなりで笑顔を見せていた。サラーフが言う。

「あれも間違ってはいません…この階層では、あのレッサーデーモンやスクライルを始めとして抵抗(レジスト)の能力を持つモンスターが多く、その影響を受けない暗闇(ディルト)・暗霧(モーリス)・恐慌(マモーリス)の魔法は確実に有効です」

その後パーティーは大きな問題もなくリルガミンへと帰還した。うちアンドリューに怒られたひとりはがっくりとうなだれていたようだが。


ソラたちのパーティー。少し進みそれから退くという選択肢をとったのだが、今回帰還までは果たせなかった。

扉を開けると巨大カマキリが五匹。目が合う。

「カマキリさん…こ、こんにちは」

もちろんカマキリたちはサーファのあいさつを気にせず、猛然と走り飛びかかってくる!

「わ!わ!わ!大凍!!(マダルト)」

このジャイアントマンティスも抵抗能力があるのだが、サーファが放った豪吹雪のうねりに三匹までもが吹き飛ばされへしゃげる。残る二匹にはラリア・ソラの二人が走っていく。さほどの損害なく決着はつきそうだった。

このあとパーティーは灼熱の部屋へと足を進めるのだが、そのエリアには別のパーティーが先着をしていた。


灼熱の部屋。

通常なら堪えられないほどの高熱が部屋全体を包んでいる。まるで空気そのものが煮たっているかのようだ。

「うあっつぅ!」
ヒトミがまず思ったままを口にする。たがほどなく、ミホとレオンが装備した防具がパーティー全体に魔力を発揮してなんとかいられるようになった。

「なんとか大丈夫のようですわね」

ヴァイオレットが安堵の声をもらす。現在このパーティー唯一の男であるレオンがそれに応じた。周りの美女たちがやや薄着になっていたりするがレオンの場合はまったく意に介さない。そもそも気づいていない。

彼は戦棍を握り、ただ前を見ている。

「お客さんのようだぞ」

現れたのは、四体の赤いされこうべ(スクライル)とやはり四体の四本腕を持ち山羊の頭をした赤き悪魔。

「あじゃぱ~」

その軽口ほどにはヒトミの表情は軽くなかった。レオンが勇然と、リエコが笑みをたたえたまま前進するのに並んで、ヒトミも悠然と腰を落として駆け出す。頭蓋骨相手にクリティカルヒットを出すにはどうしたらいのだろう?この時の問いは冗談でなく生死を賭けた問題である。

レッサーデーモンの迅雷(モリト)が灼熱の部屋の床を舐めパーティーをしたたかに焼く。ミホはその痛みを、防具の加護を感じつつも耐え大凍の魔法を選択する。悪いがレオンやローズ、ヴァイオレットらはこれでは攻撃の頼りにはならないだろう。僧侶魔法を使える者は多くそれを任せて自分が攻めるしかない。悪魔族の抵抗力の高さを知らない訳ではないが、暗霧などでは間に合わない。

赤き悪魔と、目が合う。

かすかに笑われた。気がする。

「あいつ!」

ミホは防具の加護を頼りとしひたすら大凍の魔法を放つことに決める。だがその時目があった悪魔が唱えた呪文もまた、凍りの魔法なのだった。
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  1. 2010/03/16(火) 21:07:38|
  2. ワードナ
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