銀河帝国

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【WIZ】第五十六話「善と悪、そして邪悪」

ロンバリア諸国のほぼ全域がサルファーンの軍靴に屈し、教皇は消息不明となった。各地で悪魔や魔物たちがその数を増し、死んだ人間たちは化け物とならないためにすぐ火葬にする習慣が広まりつつある。いわれなき風評。疑心暗鬼。疫病。

エセルナートの全土が黒く染まりつつあった。


暗き地下迷宮。

この封印の迷宮に封印されし者のひとり、悪の大魔術師ワードナーは己を縛る封印の一つを解き、さらに魔物たちの群れを呼び出していた。

ヒトガタの者、異形の者。ワードナーにとり大差はない。要は己の役に立つか立たないかだ。彼は言葉も発さずそのまま無表情で歩みを続ける。あえていえば、未だに自らを縛る封印の多さにやや不機嫌ではあるが、それも時間の問題であるのだ。

冒険者の一隊を苦もなく葬る。

「みなごろしにしてやりたいのぅ」

怪物たちに囲まれてようやく口にしたのは、独り言にすぎない。


一方、冒険者たちの方も歩みを順調に進めている。

強烈な一撃。ダイトクは舌を巻いた。

エセルナートに名を轟かす名刀カシナート。つい最近まで魔術師だっははずのヤマカゼは、その剣にしては奇妙な形をしている刃を苦もなく振るいレッサーデーモンをぶったぎってしまった。

「すっご~い」

「えへへ~♪」

「ヤマちゃんすごいすご~い!?」

「えへへへへ~♪♪」

ヒトミとじゃれている姿は、装備を別にすれば女の子どうしが遊んでいるようにもみえる。

このパーティーは、というかヤマカゼはこの後ほどなくポレをもぶったぎってしまった。

「ね~サラにミホぉ♪」

手にはいった『こおったよろい』はリエコがなにかとてもうれしそうに含み笑いをしながら抱えている。

「これで聖具は小手以外ぜんぶ集まったはずだけど…裏切るの?…地上に暮らすみんなを」

サラーフとミホは顔を見合せ、ダイトクとヒトミは真顔になった。

笑顔のヤマカゼの瞳は、笑ってはいなかった。
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  1. 2010/05/18(火) 17:31:47|
  2. ワードナ
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