銀河帝国

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【WIZ】第六十話「初全滅」

閃光。

迷宮の中に似つかわしくないそのまばゆい光に、偉大なる魔術師ワードナは苦い顔をした。またどうせ、ロクでもないワナかなにかであろう。渋るしもべどもを半ば以上無理やりにおいやるが反応はない。「フン」渋々自らがおもむく。職業柄、好奇心は低くない方だ。

「ぬっ」

突如、ひとつだけに見えた浮かぶ閃光がふたつに分かれてこちらに飛び込んでくる!

「しもべども!ワシをまも…」

閃光から放たれる突然の核撃(ティルトウェイト)。

「がっ!か…」

こうなってしまえばしもべも何もない。衝撃のうちに急速に薄れゆく意識の中で、ワードナは一対の小手の姿を見た気がした。



目が醒める。

カンオケ…

「フン」

自らの墓所のようである。しもべたちは吹き飛ばされて形もない。棺から起きた大魔術師は、そのまま不機嫌を隠さずに起き上がった。

「こやつらを、連れて行くぞ」

心配そうにこちらを気遣うエネフィムにそう言う。その隣で恐縮しきっているアンドリューを見下ろして少し気持ちが静まってきた。

「なんじゃトンズラー?不満か」

あたりかまわず暴れ回っていたバブリースライムたちを追いかけ回し、転職の技を試していたトンズラーだけはなんともいえない渋い顔をしていた。

「いえ、不満てほどじゃねぇんでヤンスけど」

大量のバブリースライムらはいつの間にかワードナの周りに集まっている。

「最初のうちは、こんな奴らと一緒くたでゲェッて感じでヤンしたのに、いざとなると情が移ってるモンでやんしてねぇ。がんばれよぅ、バブいち!バブに!」

ワードナは魔物たちにそんな情を持ったことがない。しかしこの時は何故か、嫌な気はしなかった。



悪の魔術師ワードナは『バブリーズ』を引き連れて墓所を出る。彼を今回の戦いで初めて葬ったあの閃光は間違いなく聖具とかいうやつだろう。奴を倒せば封印のひとつは解けるのだろうが、それには自ら自身もしもべたちも強力でなくては不可能のようだ。如何にすべきだろうか。

歩を進める老魔法使いの足元に、ひとりの黒装束の人物が膝を立て頭を下げる。

「ワシに何か用か?」

「グラムと申します。以後お見知りおきを」

ララ・グラムは、王宮の地下に捕らわれていた人々を救う代わりにマルゴーの使いとなり闇の迷宮行商人となっていたのだった。
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  1. 2010/06/15(火) 19:23:40|
  2. ワードナ
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