銀河帝国

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【WIZ】第六十五話「破られし封印、止まらぬ時」

あっけないものだ。

地下迷宮、地下五階の魔方陣。

これまで何度となく経験した召喚陣の魔物たちとの戦闘。燃え上がるどろどろした液体である『ブロッブ』。四本腕の低級悪魔『レッサーデーモン』。見上げるほどの巨岩人『アースジャイアント』。

ラリアやウルフらに油断はなかったはずだったが…

「ぬっぐっ」

強烈な攻撃魔法を唱え、かつ魔法抵抗の能力を持つレッサーデーモンをまず仕留めにかかるラリアたちだったが、それをブロッブが滑り込むようにして妨害する。意外なほど早く、その形状故に厄介極まりない。その隙にアースジャイアントと対することになってしまったノースアがその豪腕の一撃をまともに受けてしまった。重なるように受けるレッサーデーモンたちの火炎(マハリト)。氷の鎖帷子による軽減効果が間に合わないほどの熱炎により、あっけなくノースアは絶命してしまう。

「ノースア!」
「野郎っ!!」

ラリアとウルフが悔しさに声を上げる。

戦いは始まったばかり。回復役がいなくなってしまったのを見たサーファがプリーストを召喚しはじめるが、核撃(ティルトウェイト)を唱えるのとどちらが良かったのかは誰にもわからない。


地上。

新宰相ノエルは、まずリルガミンの周りで堀の役割を果たしていた、干上がってしまった湖の底に赴いた。

・・・・・。

約一分ほどあたりをじっと見ていたノエルは、黙ったままおもむろに地面を掘り始める。すると、ほどなくこぶし大の丸い石が見つかった。

「ノエル様、これは一体」

慌てついてきた護衛の兵士が尋ねるが、ノエルは何も言わずに懐から水差しを取り出してその石に水をかけた。なんと石はかかった水を全て吸い込んでしまう。

「こ、これは…」

ノエルは兵士の方を向き言った。

「掘り出しましょう。まだあるはずです。まずはあそこと…そうですね、あのあたりを」

この後ノエルは川の上流にて隠されていた堰を見つけて破壊する。湖は蘇ることだろう。

やれやれ…とゆっくりため息をつき、馬に乗ろうとした所でノエルの所に伝令がきた。

「も、申し上げます!女王デメテル様が冒険者によりまたも誘拐されてしまいました!!」

言い終わらないうちにノエルは馬を走らせている。

こうして、意外なほどあっけなくワードナの封印のひとつである『血の封印』は破られてしまった。

地下五階でノースアが倒れた後、なぜか後衛の最前列にいたリリィは、普通前衛を務めるクラスなら当たらないであろうブロッブの鈍重なのしかかりをまともに受けてしまったのである。


「う…そ…」

そして闇に走る影たち。

「デメテル、あなたは死なないわ…私たちがもし守っていたら、ね」

リエコ・カースドールの目には世界への復讐の暗き光が宿っていた。
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  1. 2010/07/20(火) 17:49:03|
  2. ワードナ
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