銀河帝国

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【WIZ】第六十八話「扉」

迷宮内の扉を開ける、その瞬間。

アンディ・ラクティカはこの瞬間はいつも緊張していた。

彼は前衛ではないし、ラリア・オーズドを中心としたパーティーでは自らを二軍なのだと考えてもいた。だからいきなり凶悪モンスターと出くわすことはそう多い訳ではない。だが、どうしてもこの瞬間は慣れない。

ギッ…

またひとつの扉が開けられる。アンディは胸の中で安堵の息をもらした。表に出せばまたシアに馬鹿にされる。彼女は横であくびをしていた。

そしてまた、扉。

アンディは二軍であるがゆえに、地上に留まる時間も長く、かえって各地で広がる悲惨な出来事も嫌が応でも耳に入ってきていた。

ギッ…

また、安堵。

宝箱の罠を外した時の安堵感に少し似ていると、盗賊であるアンディは思う。この適度の緊張と集中の感覚は、地上にある訓練所で身に付けたものだ。初めて鬼教官からホメられた時は嬉しかったな…

地下一階。こんな浅い階層でこんなに緊張していまう自分がおかしい気すらしてしまう。もう最近は、モンスターどももこちらの強さをわかってきたからか浅い階層ではめったに襲われることもないのに。しかしこの緊張は嫌ではない。慎重で、臆病なくらいでちょうどいいのではないのか?灰化したノースアは無事蘇生したのかな…

ギッ

さびたけん、すなわち聖なる剣ハースニールを取りに訪れた酸の沼。そこにいたのは二体のジャイアントスラッグ。気持ち悪い化け物。

アンディはしかし安堵の息を心中でつく。

この程度の敵、彼の出番などなさそうだからだ。

隣でシアがまたあくびをしていた。

「アンディ、あんたさっきから顔がくるくる変わってオモロすぎ」

全部顔に出ていたらしい。


一方そのころ、地下五階ではけたたましい警報が鳴り響いていた。

「や、やべっ」

宝箱の罠外しを油断したのは盗賊のトール・ワタギである。警報を聞き付けた怪物たちの足音が、警報音にまじって魔方陣の敵たちを倒したばかりのトールたち三人の耳に聞こえてきていた。
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  1. 2010/08/22(日) 10:35:44|
  2. ワードナ
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