銀河帝国

mixiのコミュニティで運営中の自作無料ゲーム「ガンダムディプロマシー」とiPhoneアプリ「銀河帝国」のページです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

【WIZ】第七十話「デジャヴ」

カン!

竹、というリルガミンでは見ることのない東方の植物で作られた移水の造作が甲高い音を立てあたりに響きわたる。そこは、迷宮の中とは思えない静謐な空間だった。澄んだ池のほとりにある石の上でサムライが目をつむりザゼンを組んでいる。

ソラが声をかけた。

「マサカド様」

サムライは目を開け石を降り、長い刀を抜く。
「マサカド…否。今の我が名はミフネ…新たな主ワードナ様の修羅の役目、果たさせていただこう」

ほとんど音もなく、サムライ四人にニンジャ四人が現れミフネの前に立つ。

最強のサムライが再び冒険者たちの前に立ち塞がる。だがソラ・レオン・トール・ヴァイオレット・リン・レパードの6人パーティーは、以前このミフネを倒したダイトク・ヒトミ・ヤマカゼ・リエコ・サラーフ・ミホの6人より大いにその実力が劣っていたのだった。

リンの核撃(ティルトウェイト)により部下のサムライやニンジャたちが弾け飛ぶ。だがそれにまったく影響を受けていないかのようにトールを斬り捨てたミフネに、パーティーは間もなくほとんどの魔法を打ち尽くし抗する術を失ってしまう。

「こいつっ…本当に人間なのかよっ…!」

レパードの叫びを耳に、ソラは本能的に決断をするのだった。



カン!

竹、というリルガミンでは見ることのない東方の植物で作られた移水の造作が甲高い音を立てあたりに響きわたる。そこは、迷宮の中とは思えない静謐な空間だった。澄んだ池のほとりにある石の上でサムライが目をつむりザゼンを組んでいる。 その足元には何体かの死体が倒れている。

ダイトクが声をかけた。
「貴殿はワードナの魔力を得て、その強さを得たか」

サムライは目を開け石を降り、長い刀を抜く。
「左様。かつて我を破りしツヴェドリを失いし今、我が主はこの世のうちで最も神に近き者ワードナなり」
最強の魔人ミフネと冒険者との三回目の戦いが始まる。それは、意外なほど呆気なく決着がついたのだった。



一方、フェールエン。

軍の主力と指導者を失っていたフェールエンは、暗く沈んだ空気が支配していた。

戦うも死、戦わざるも死。
留守をガイシルトに任された老将グリファルドは、軟弱な論を打つ貴族たちとの話し合いに飽いていた。ダリアの諸部族はリルガミンの新宰相の言に従いなんと部族まるごとリルガミンへの移住を図っているという。魔物に喰われたりアンデッドモンスターにされたりが嫌ならば戦うしかないではないか。しかし目の前の鼻の高い男は譲らない。

「だから!戦うにしても戦いようがないでしょう!!」

ほとんど事実に近い。代王ガイシルトが率いた軍が壊滅したというならば、もはやフェールエンに主力はいないといえる。

マードル伯爵のしつこい降伏論に、苦味走った顔をするグリファルド。だがそこに兵士たちの突然の歓呼の声が聞こえてきた。

「何事だ」

天幕から出たグリファルドは目を疑う。

そこには、真鍮の竜の肩から地上に降り立とうとする代王ガイシルトとリルガミン女王デメテルの姿があったのだ。

「心配をかけたな、みんな。私はこのとおり無事だ。軍も、ダリアの人たちと共に黒山脈を越えている所だ」

ガイシルト王万歳!!

ガイシルト王万歳!!

ガイシルト王万歳!!

沸き起こる歓声。その声は瞬く間に城下へと伝播する。

グリファルドはガイシルトの元へと駆ける。

「王よ。こちらへ」

「グリファルド…」

二人は再開の抱擁を交わす。歓声のなか、小声で会談が交わされた。

「ウルフェン様ですな?よくぞご無事で…」

「流石にバレたか。(苦笑)俺はすぐにワードナ退治に戻る。フェールエンを頼むぞ」

「帰還をしては頂けないのですか」

「ガキの頃から言ってるだろう、俺のガラじゃないんだ。王様はあくまでもガイシルト様様だよ」

「兄弟で頑固に同じことを。(苦笑)…ではとなりの方は。デメテル様も行方不明と聞いていますが」

「はじめまして。デメテルの妹、リリィ・リルガミンです」

グリファルドは今度こそどういうことかわからず固まる。

「そんなことよりグリファルド、カントの高僧と対サルファーン恭順派の者たちを早々に集めてくれ」

歓声のなか、フェールエンの時が再び動き出す。

「ダリアの裏切った族長たち、そしてリルガミンの前宰相らと同じようにすでにアンデッド化していたりデーモンが化けている可能性がある。道化の新宰相殿によればな」

リリィは人目のない城内に入るや否や、グリファルドにウィンクした。
スポンサーサイト
  1. 2010/08/24(火) 20:31:19|
  2. ワードナ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<アダムスミス | ホーム | 【WIZ】第六十九話「ミスリルコンパスとクリスタルスカル」>>

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://foxfire8731.blog119.fc2.com/tb.php/1053-ca6d2767
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。