銀河帝国

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【WIZ】第七十一話「核戦争」

ラリア・ダイトク・ヤマカゼ・アンディ・サラーフ・シアの六人が象牙の扉を開けてその部屋に入るのと、悪の大魔術師ワードナとその下僕らが階段を上りその部屋へ入るのとはまさに同時だった。


ワードナの連れる下僕らは、ジャイアントマンティス三体、Lv3サムライ四体、Lv1ニンジャ二体、プリーステス四体。双方共に間髪入れず展開し対峙する。

「フッ」

サムライたちを左右に押し退け、まずワードナが勝ち誇った顔をして歩み出る。

「サラーフよ、ワシの下僕となる決心はついたのか?それともまたこのワシに抱かれにきたのか?フアッファッファ!!」

だが、嘲りを受けたサラーフの顔は揺るがずむしろ涼やかな笑みすら浮かべた。

「はて、何のことでしょうか?偉大なる魔術師ワードナよ。まさか、老いたる貴方が不甲斐なく役立たずを晒したあの夜のことを言っておられるのではないでしょうね?フフフ…」

途端にワードナの顔が真っ赤になり目を釣り上げる。

「あ、あれはワシではない!アンドリューのヤツめが…」とここまで言い、ぐっと憤怒の表情を強め口を閉じた。ワードナが両手を伸ばし上に向けて開くのと同時に一匹のマンティスが羽をはためかせて飛び上がり戦闘の幕が上がる。

【 こいつ ぜったい ぶっころす !! 】

歴史に残る戦いのはじまりである。だが歴史書にはみっともないセリフまでは記されることはない。


先手を取ったのは、冒険者たちの方だった。お決まりのヤマカゼの核撃(ティルトウェイト)である。明らかにミフネが連れていたよりも格の劣るサムライニンジャたちはこの時点であっけなく一掃されてしまった。続いてダイトクも聖なる小手の力を解放し核撃を放つ。忌まわしいほどに強烈な光の奔流が続く。さらにラリアがその間隙に突入し聖剣ハースニールをワードナとおぼしき影に向けて脳天から斬り降ろした。まずもって生命ある存在ならば致命となりうる確かな手応え。しかし。

「…フン。こざかしいのぅ。その程度か」

戦慄。

ワードナと至近距離で目を合わせたラリアは、このとき初めて恐怖というものを心身に思い知った。ころ、され、る。…!
大魔術師は額から血を流しながらも、伸ばした両手の上にそれぞれひとつずつ浮かべた紅蓮黒煉の光球のうちのを冒険者たちに無造作に叩きつける。

「これが本物の魔法、本物のティルトウェイトというものだ」

核の、炸裂。膨熱の暴虐。光。痛み。

弾け飛ばされたラリアは、あまりの衝撃と全身の痛みにより自分になにが起こり今どうなっているのかをしばらく失ってしまうほどだった。意識が、視界が戻らない。

「く…あ…ぐばっ!!」

血の塊が舌を押し退けるようにして飛び出した。内臓が…「ぐばっ…ぐ…ぁ…」

ようやくラリアの視界が薄らぐ意識の中でわずかに戻る。アンディとシアは即死か…ワードナは…

「ほう…まだ息があるか。フム、真の全能者(ウィザードリィ)となるには、やはり全ての封印を解かねばならんか」

ワードナはダイトクがまとう聖具の品々に目をやり、次にラリアが持つハースニールに視点を移す。と、その時にすっ…とラリアの体から痛みが消え、軽くなった。サラーフ!

見ると、首があらぬ方向に曲がり瀕死のサラーフがわずか口の端をほころばせるのがラリアの目に入る。

(お願いします、ラリア)

嫌だ、逃げたい。

死にたくない。

帰りたい。

お母さん!!

「う、い、うぉーーーーっ!!」

「フム、来るか。じゃがこれで終わりじゃ」

ワードナが残る片方の光の球を自らに向けて突進してくるラリアに放つ。

閃光。

そして闇。

ハァッ…ハァッ…ハァッ…サーファ…俺…

勇敢なる男ラリア・オーズドは、ゆっくりと膝から崩れ落ちるのだった。
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  1. 2013/04/09(火) 00:39:24|
  2. ワードナ
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