銀河帝国

mixiのコミュニティで運営中の自作無料ゲーム「ガンダムディプロマシー」とiPhoneアプリ「銀河帝国」のページです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

【WIZ】第七十三話「マイルフィックとドリームペインター」

道化師エルはひさびさに彼らしいピエロのいでたちでドリームペインターの像の部屋にいた。

フッ…とエルの背後におぞましい何者かが姿を表す。四枚羽の魔神、マイルフィックである。同時にエルの前方では夢神ドリームペインターが動きだし、音もなく飛びはじめた。エルはゆっくりと優美にひざまづく。その首筋にマイルフィックが黄色くぬめりけのある長い指をかけた。

「おやぁ?ニルダの息吹たるボクはわたしの方には礼をしないのかぁい?わたしもニルダの片割れなんだけどねぇえ?」

周囲の空気を揺らめかせながらマイルフィックは赤く裂けるような口を開く。

「お戯れを」

「フン!戯れはボクの十八番じゃあないのさ!?」

マイルフィックは指を引き顔を仰々しく動かした。笑っているようにも見える。代わってドリームペインターがその聖天使のような姿をエルに近づける。

「不自由な姿での闇を抑える役目、痛み入ります」

この瞬間にエルはエル'ケブレスとしての悠久の記憶を取り戻した。神々の争い、様々な生き物たちの誕生、人間たちの発展…そして過ち…それらを龍神は見守ってきた。だが道化師エルとしての自我を失った訳ではない。それは初めから同一だったのだ。

「大いなる闇が、世界を覆いつくそうとしています」

ドリームペインターのその言葉が終わらないうちにあたりにマイルフィックの哄笑が鳴り響く。今さらなにを、と言わんばかりだ。

「あの子たちを…人間たちを助けてあげてください。お願いします」

「ハン!身体を引き裂かれてからというもの、自分の世界を作ってひきこもってるのがなに虫のいいこと言ってんだろーねぇ?わたしゃ子守りで忙しくやってたのにさ?ハハン!?」

「心得ております」

ほどなくエル本人やエル商店の品揃えに上質の(+1)各種武器や防具が並ぶようになる。ドリームペインターの加護を受けたそれらの武具は、リルガミンの宰相により広く軍や傭兵にも支給されたのだった。


地下四階、ポレの研究室。

凍師ポレと呼ばれた男が、先ほど現れた三人の冒険者たちによりあっけなく倒されていた。

「強いな…」

「おじさんが弱くなったんじゃない?」

ヤマカゼがニコニコ顔である。

「…ああ…そうかもしれん。ここにいると刻を見失う…鎧はもって行け…だが不思議なことをするものだな。そこのドワーフが身に付けていたのだろう?」

「ワードナが予想より強かったのでな」

ダイトクが答える。彼女は今は普通のプレートメイルを身に付けているが、正直天地の開きがある。つけごこち、安心感、動きやすさ。だがワードナに敗れてしまうのでは元も子もない。

「…ならば…」

倒れて動かぬポレが吐く息で部屋が白く満たされていく。凍師は斬り倒されている自分を楽しんでいるかのようだ。血は流れず、しかし口は動いている。異様な光景である。

「なぜ鎧だけでなく…すべてのダイヤモンドの聖具を戻さない…?ワードナの力を弱めるには聖具の封印を解かない方がよいのだぞ…??」

サラーフが答えようとした時、部屋の扉が開く。入ってきたのはレオン・ヴァイオレット・レパードの三人だった。だが彼らは逆にポレにより簡単に撃退されてしまう。魔法抵抗を万全とするポレやミフネに対し、さほど強力な武器も持たない僧侶二人に魔術師一人ではあまりに無力だった。

「…どうやら…やはり私が弱くなったのではなく君らが強くなったようだ」

ポレは満足そうにサラーフへと振り返った。
スポンサーサイト
  1. 2013/04/10(水) 15:09:37|
  2. ワードナ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<【WIZ】第七十四話「開かない扉」 | ホーム | [G-Dip]ガンダムディプロマシールール(追追記あり>>

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://foxfire8731.blog119.fc2.com/tb.php/1083-6fd91122
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。