銀河帝国

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【WIZ】第八十話「伝説」

便利だな、とラリアは思う。彼の手のひらの上にはワードナの護符がある。
かつて狂王トレボーの時代に冒険者たちがワードナから奪還したという、リルガミンに住む者や冒険者のはしくれなら知らない者はない伝説の品だ。

それが今、自分の手にこともなげに収まっている。それもあの「ワードナ」を倒して奪い、転移アイテムとして便利に使っている。ふと気づくとけっこうすごいことなんじゃないか?

すごいといえば…

聖剣ハースニール。今、ラリアの腰にこともなげに収まっている伝説の剣だ。その武具としての名は東洋の刀ムラマサと並び頂点にあるものだが、ムラマサは極めて希少であるものの一本ではない。だがダイアモンドの騎士が使ったとされるこのハースニールは世界中でただひとつだけ、ラリア・オーズドの腰にあるものだけだ。これってけっこうすごいことじゃないかな?

ラリアは妙に緊張して柄に手をあてる。…深呼吸。落ち着く。ゆっくり抜いて構えてみるが、もう数年間も使ってきたかのように馴染む。この剣に自分が不相応な気はしない。技量、気構え、経験。もうひとつ深呼吸をしてラリアはその剣を鞘へと納めた。自分はこの聖剣に信頼されているように感じる…

「ちょっと!ラリア!!なにボーっとしてんの!?ほらみんな待ってるよ!?もう~」

「ご、ごめんサーファ…」

でも俺はいつもの俺だな。ラリアは苦笑した。

サーファと手をつないで仲間の元へと走る。この手にあるものが、ラリアにとってはどんな伝説のアイテムよりも大切だった。


そして、地下六階。

ラリアやサーファたちはワードナと遭遇した場合のことを打ち合わせてこの異質な空気の階層へと降りてきた。

「さすがに緊張するな」

小声でウルフは言う。隣を歩くラリアはうなづくのみだった。空気がピリピリしている。魔法使いや僧侶でないウルフにも感じられるこれは魔力なのだろうか?いや、隅の暗闇に蠢くなにかが伏せている。

「行くぞ」

「ああ!」

二人の剣士は息を合わせて駆け出す。青真珠なるアイテムを着けて以来ウルフの体は風のように軽い。鎌首を持ち上げたその敵はウルフの望んでいたドラゴンであり、その幻獣を切り裂くのにさほどの時間はかからなかった。

「俺はやっぱり、こうしていた方が落ち着くな」

戦いが終わりドラゴンスレイヤーの切っ先を下げたウルフは、リリィにあえてそう言うのだった。
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  1. 2013/04/23(火) 18:49:19|
  2. ワードナ
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