銀河帝国

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【WIZ】第八十二話「二本の木」

迷宮の地下六階には二本の木が生えている。西側には光輝く木、東側には鈍くあたりに闇を澱ませるねじくれた木。
このそれぞれの木に二組の冒険者パーティーが向かっている。西側にはヤマカゼ・ウルフ・ローズ・サラーフ・リリィ・メルセデス。東の木には少し遅れてラリア・ノースア・ソラ・トール・サーファ・リン。地上ではリルガミンが魔物どもに包囲されていたが、地下最下層のワードナのエリアを逆に精鋭の冒険者たちが包囲するかのようだった。だが。

メルセデスは焦っていた。

「ちょっ、ちょっとサラーフ!冗談でしょ!!」

「大丈夫ですよ、心配ありません。この輝く木を取り囲むウッドゴーレムたちは動かないようですから。ここを調べたらあの真鍮の扉を開けましょう」

「そうじゃなくて…無謀でしょう?わたし冒険者なんてまだ何日も…」

「ええ、止めた方がいいと思います」

珍しく進み出てきっぱりと行ったのはローズである。その赤い髪に由来する通り名を使う彼女は、多言する方ではなかったがこの時は力強く言った。

「これまでの傾向からして、真鍮の扉の向こうは召喚陣の魔物たちがいるはずです。行くならダイトク殿やラリア殿など、強力なメンバーと改めて行くことを提案します」

「わかります。しかし地上の事態は一刻を争うのです。占い師がこの先にあるとしたニルダの杖がリルガミンには必要なのです」

ローズは首を振った。リスク判断を誤れば取り返しのつかないことになる。このサラーフというエルフにそれがつかないはずはないのだが…その時、空気の重さが変わる。

…!

冒険者たちはそれぞれに身構えた。ウルフが低く呟く。

「ワードナか…?いや。違うな」

愛用のドラゴンスレイヤーを抜く。だが、ドラゴンの持つ独特の威圧感とも違う。暗闇から姿を現したのは、ひとりのエルフの青年だった。

「よくここまで来れましたね。ですが、これまでです」

「ゼフロス…いや、アークデーモン‘マルゴー'か」
涼やかなエルフの青年はその表情のままに二つの角を伸ばし悪魔へと変貌する。冷酷に。射すくめるような眼差しに。その周囲から上位の魔神たちが姿を降ろす。

「ダメだよこれ」

ヤマカゼの困りきった顔を誰もが初めて見た。
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  1. 2013/04/23(火) 18:51:41|
  2. ワードナ
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