銀河帝国

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【WIZ】第八十三話「ワードナ専用」

地下迷宮、四階。

いましがた一蹴した冒険者パーティーの骸を文字通り蹴飛ばし、ワードナは地上への歩みを進める。あまりにも弱い敵であったのでワードナはおろかカースドールらの出番もほとんどなかった。退屈していたヒトミを除いては。ミホがワードナへと近づく。

「ワードナ様、よろしかったのですか?マルゴーの伝令を無視なさって」

この部屋へと入る前にワードナの元へマルゴーの使い魔たるデーモンインプが地下六階の善の木での待ち伏せを求めてきたのだ。だがワードナは黙殺する。

「ワシが主なのをヤツは忘れておる。フン、待ち伏せだと?あヤツがやれば済むことではないか。ワシはここを突破せねばならん」

老人は気が短い。ミホは引き下がったが、しかし本当の理由は別にあるような気がした。それが何なのかはミホにはわからないが、どうもワードナがイライラしている理由といいこの地下四階の構造に関係がありそうだ。

ガーーーーッ

低い音と高い音が入り雑じった、石が擦れ動く音と共に一部の壁がせり上がり新たに扉が現れる。冒険者アンドリューとしてエネフィムやトンズラーらと探索した地下四階とは別の迷宮になってしまっていた。

「進むぞ、しもべども。…しかし…気の井…木野胃…いや猪木…猪木か?」

ぶつぶつ言いながら進むこの老人の背中にこのままついていっていいのだろうか。異形の魔物たちに混じりはしゃぐように駆け出したヒトミ、悠然と歩き出したリエコを横に、ミホはふと思った。



東方、フソウの国。天領ヤサカ。

ソラ・ミツルギの妹を名乗る少女カエデ・ミツルギは村近くの繁森(しげもり)をひとりの青年と歩いていた。

「ノエルさんってすごいんですね!!カエデびっくりしてしまいました!!」

「いや、お役に立ててなによりですよ」

エル・フラックとしては久しぶりのフソウであり、エル'ケブレスの頃からしても(別の尺度で)久しぶりだった。疫病の蔓延をすぐさまエルは投薬により沈静化させ、救世主扱いされるのを避けて繁森へとやってきた二人であった。

「ところで、ノエルさんはどうしてヤサカに…フソウの国に来たのですか?」

木漏れ日が暖かい。静かに風が吹き、小鳥の声がかすかに聞こえる。厄災のない扶桑国は平和であった。

「ある方に会いに…ですね」

「もしかして?恋人さん!?とか!?」

「ああ、そうではなくて…」

古く朽ちた巨木が揺れ動く。カエデは現れた無数の首を持つ巨龍に腰を抜かしてしまった。

「やれやれ…」

カエデを助けおこしながら、エルは道化として自由だったころをふと懐かしく感じた。


そしてリルガミン。

宰相なきこの城はたちまちに危機的状況に陥ってしまった。大城壁が破られて第二城壁も押しては返すという戦況だ。悪魔どもの多くは羽を持ち、死霊や下級妖魔たちは数を増して行く。特に夜間の空中戦が人間側に不利だった。

いままた、第二城壁の一部が突破され魑魅魍魎どもが雪崩れ込む。もはや人間のサルファーン正規兵を見かけることも稀だ。

ギヤァぁ!ギヤァ!!

漆黒のローブをまとった人物がただひとり十字路で四方から魔物どもの強襲を受ける。

「‘神の息吹き'め…こういう損な役回りはいつもわたしか」

とたん、その人物の四方に火水土風の四大上位精霊が現れ、さらには手から舞った四枚のカードからはヒドラ、アイアンゴーレム、マイティオーク、サイクロプスの巨獣たちが現れ一気に魔物どもを蹂躙したのだった。

「グラムは悪魔との契約につき動けぬが…ララは動ける。…我ながら詭弁だな」

フードの中から桃色の髪がはらりと現れた。
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  1. 2013/04/23(火) 18:52:37|
  2. ワードナ
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