銀河帝国

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【WIZ】第八十五話「予感」

地上リルガミン。

ニルダの杖による絶対的な守りの力は蘇っていなかったが、戦局は一時落ち着きを保っていた。つい三日前までは危うく突破されかかっていた第二城壁の修復作業が急ピッチで進められている。前線は大城壁まで戻されていた。

修復作業をしている兵たちが語りあっている。

「いやぁ、カッコよかったなあ、うちの王さまはよ!迫りくる化け物たちをバッタバッタと!」

「まあな、でもウチんとこの女王さまの方が強かったぜ?俺核撃なんて生まれて初めて見たぜ!すげぇよなあの威力はよ!!」

「な~に言ってやがるぅ~。俺んとこの王さまの方が…ああ、もうやめようか」

「あん?」

「『エセルナートに住む人間すべてが生きるか死ぬかという時にリルガミンかフェールエンかの心の壁にこだわってはなりません!!』って言ってたろ?おまえんとこのデメテルさまはよ」

「ああ、そうだな…「よいしょっと」」

二人は呼吸を合わせて石を城壁に積む。

「そういやそっちの若王さま…ガイシルトも言ったっけ?『リルガミンの新宰相を疑ってはならぬ。この方は我々の希望そのものなのだ。“神の息吹き”エル'ケブレス様の御使いである』…隣に法王さまがいちゃ疑えないよ」

「おう、こうなりゃ神様でも仏様でもいいから助けて欲しいね」

「ホトケサマ?なんだそりゃ?」

「東の国の神様のことだろ?おまえ聞いてないのかぁ?エセルナートの東の国々はサルファーンの支配下にない、援軍は必ず来るって言ってたろエル様はよ」

「あーあれね。でもよ…それ遠すぎないか?」

「バーカ!東の国ってのがお留守のサルファーンの首都に攻めるかもしれないじゃないかよ!」

「ああ、そうか!」

次に運ぶ石積みを取りに遠ざかる異なる甲冑を着た二人。リルガミン軍とフェールエン軍の垣根は、ウルフとリリィにより取り払われていた。


地下五階、魔方陣の部屋。

村正を手に舞い斬るソラ・ミツルギ。

「ッセイィ!!」

土の巨人アースジャイアントを一刀両断に捨てる。…ズズゥン…遅れて響く巨体が沈む地響きがあたりに伝わるころには、ソラはすでに次の相手ブロッブを裂き開いていた。すぐに戦闘は終わる。

息を乱すこともなく、その特別な感動を静かに感じていたソラのそばに、リンが近寄り珍しく言葉を選ぶように言う。

「私悔しい。ソラ」

「え?」

「マルゴーのこと…この下の木のところにいるんでしょ?ゼフロス兄さんの仇を取りたかった」

「リン…」

トールが口を挟む。

「仕方ねーよ。ラリアやダイトクたちの方が強いんだし、あのパーティーなら負けることもないだろうしな」

「いえ、そうとも言えません」

さらに口を出したのはトールと同じ盗賊のローズである。

「悪魔たちは総じて魔法に対する抵抗が高く、それひ引き換え私たちには魔法抵抗の力はありません。わたしもラリアさんたちなら大丈夫だとは思いますが、絶対かと言われるとわかりません」

「そんな!じゃあもしあいつらが負けたらどーすんだよ!」

トールの疑問にソラが答える。

「そのときは僕たちがやるしかない。やるしかないよ。…嫌な予感がするんだ、外れるといいけどね」

輪にウルフが加わる。

「魔法抵抗か。何か方法はないのか?」

「あるわ」

全員がリリィの方を向く。リリィは「I」と書かれた魔方陣そのものを調べていた。

「“魔除けの首飾り”数ある魔法の品々の中でも、魔法抵抗の力を持っているのはあれだけのはずよ」

「よく知ってるな、リリィ」

「知ってるわよ…ひまりがいつも着けてたから」

「ひまり!ひまりだって!?」

トールが目を剥いた。
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  1. 2013/04/23(火) 18:54:23|
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