銀河帝国

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【WIZ】第八十六話「決戦」

地下最下層、聖なる木のたもと。高位魔神マルゴーらの手によってラリアやサラーフたちのパーティーは全滅させられていた。なんのことはない、初等の魔術師が覚える魔法のひとつである睡眠(カティノ)がおそらく偶然に効きすぎてしまった。その一瞬の隙をマルゴーらに突かれては最強パーティーも脆いものだった。

彼らの救出に訪れたのは、ソラ・トール・ウルフ・リン・リリィ・ローズのパーティー。血みどろに砕けた全滅パーティーを見つけて近寄る。形容するのも憚られる無残な遺骸。悪魔の所業…

「さ、すぐに回収して転移しよう」

ソラは早速にラリアを担ぎ上げ、拾い上げながら言う。トールは彼らしい素早さでサラーフのところに寄るが、さすがに一度ためらいふとミスリルコンパスを手に取った。

「どうしたんだ?トール」

ダイトクの装備を集めていたウルフが問う。

「…こりゃヤバいぜ!さっきまで何ともなかったコンパスが激しく東に振れてる!あっ!?」

この部屋の東にはアークエンジェルのレリーフが彫られている壁があった。コンパスがそちらを指しているということは、その先にワードナがいるということだ。リリィが叫ぶ。

「急がないと!?今ワードナに来られたら!!」

「もう間に合わない」

トールの持つコンパスの針は回転を始め、ソラは冷静にそう言うと村正を抜き正眼に構えた。不思議と、焦りも不安もない。

(どさり)

ラリアの遺骸のことすらも、ソラの頭中からは消えていた。


一方、ワードナ。

機嫌が悪い。

「おのれツヴェドリめ…トレボーともども死にぞこなってまでワシの邪魔をしよる」

地下四階のワードナ専用迷宮を進んでいて現れたのがツヴェドリのゾンビとドラゴンゾンビだった。核撃(ティルトウェイト)が効かず激しい戦いになる。そこでワードナは一度研究室―ワードナはそこが己の墓所であることを認めていない―に戻り再び体制を整えて地下四階へと向かおうとしていた。その矢先である。

「む?冒険者だと?もう最下層まで来ておったのか」

ソラたちを目にしたワードナは、まるで先のマルゴーからの伝令など知らないとばかりに言い放った。さらに散らばる遺骸らを確認して機嫌が直る。

「ほほう、どうやら…」

続けて言おうとした所でその前にミホが進み出て主役を奪う。

「どうやら冒険者たちはここで私たちに皆殺しにされるようね?どう?無駄な抵抗は諦めて、私たちカースドールみたいに偉大なるワードナ様のしもべにならないこと?待遇は悪くないわよ?」

偉大なる~とミホに持ち上げられ、主役を奪われて口をへの字に曲げていたワードナの顔が少し緩む。

「もう世界の趨勢は揺るぎない…」

「ミホねぇの言うとおり!悪いこと言わないからさ!」

リエコとヒトミも続く。だが当然のように冒険者たちは戸惑いすら見せない。ウルフが進み出る。

「お前らなんかと?誰が?冗談だろ」

「ご先祖様が残した『ワードナ血の封印』…今度はわたくしが身をもって施して差し上げますわ…クソジジイワードナ!!」

そのリリィの一言が戦闘開始の合図になった。

「死ぬがよい…身の程知らずの冒険者ども!!行けい、しもべたち!!」

「勝てる。魔法抵抗がない彼らはむしろマルゴーより与し易いはずだ。リン!お願い!」

ワードナとソラが斬り結びながら至近距離で言い合う。ソラの村正に目を剥きながらも核撃を唱えるワードナは、なぜか村正やハースニールに劣らぬ伝説の宝剣であるドラゴンの爪を抜こうとはしなかった。
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  1. 2013/04/23(火) 18:55:16|
  2. ワードナ
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