銀河帝国

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【WIZ】第九十五話「焦燥」

地獄よりも、地獄だった。

圧倒的なまでの業火の奔流が都市を舐めつくし、あらゆるものが一瞬にして灰塵に帰した。丘の上よりその灼熱地獄を見下す、白き衣をまとう少女が大空の巨龍に向けつぶやく。

「ふふふ…たくさんの生け贄をありがとう?ゲートキーパー…エル'ケブレス」

自らの複製の命を絶ち、リエコ・カースドールはかつて黒山脈で行われたように封神の儀式を完成させた。神々の争いに匹敵するような多くの犠牲が大地にこだまするとき、神々の争いにより引き裂かれた大地の母ニルダの嘆きを呼ぶ。世界には、そこに住まう子らにはもはや神々は必要ないのだと。龍神は力を失い道化の姿にて落下する。

「わたしの名前はソーン。もう、生け贄に捧げられるべき呪われた人形じゃない…くすっ」

黒焦げに焼けたサルファーンの都イスファンディヤールを見下ろしながら、再封の巫女リエコこと災渦の魔女ソーンはわずかな笑みを浮かべたままに片頬に涙を流していた。

「こんな世界…消えてしまえばいいのよ♪ばいばい、かみさま☆くすっ」

慟哭は地の果てまで共振していく。


地下五階。

ラリア・オーズドを失ったパーティー、ウルフ・ノースア・ローズ・サーファ・リリィの五人はミスリルコンパスを使ってラリア・ワードナを追跡していた。

「ねぇ、五人で大丈夫なの?」

「大丈夫じゃなくなるうちに、ラリアを止めるの」

不安げなリリィに強くサーファが答える。コンパスの振れは強く上を指していた。


地下三階、ワードナ。

辛くも幾度めかの冒険者グループの挑戦を退けたが、若き剣豪である大老魔術師は痛みに座り込む。とはいえここに長くはいられない。このラリアという男の身体は相当に頑強らしく助かったが、女冒険者二人の核撃二発もなかなかのものであった。

「二つの宝珠がヤツらの手に渡ったとなれば玄室まで入られるのも時間の問題じゃな。デルフもマルゴーも口ほどにもないわ…ぐっ…く、となれば少々無理をしてでも先へ進まねばなるまいが…さて、どちらか…」

行く手には二つの扉がある。その先には、ワードナ封印の迷宮最大最凶のトラップが待ち受けているのだった。
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  1. 2013/04/24(水) 12:50:33|
  2. ワードナ
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