銀河帝国

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【WIZ】第九十九話「ウルフの決断」

グレーターデーモン。上位の魔神。

相当のレベルの冒険者にとってさえも恐れられる、動ける死といえる。

その魔神が、あっけなく袈裟斬りに一刀両断にされていた。

(ドゥッ…ブゥゥゥヲ…)ズズゥゥン…

もはやマサカドは呼吸すら乱さない。その隣。

輝ける刃が魔神の片方の腕ごと首を飛ばしていた。

ズズゥゥン…

鋼鉄の蒼黒き皮膚をもつ二つの巨体が倒木のように地に沈む。ラリアは自分の身体が帰ってきたことを実感していた。

「強く、本当に強くなりましたな」

残る一体を相手するノースアも、そのような感慨にふける余裕すらあった。君主の聖衣は上位魔神の攻撃に対してすら安心して戦える。敵の背中には勇者と武神が迫っている。


最終決戦は近いようだ。


ソラやラリアたちが最下層にて分霊箱の破壊を目指すパーティーなら、サラーフやウルフのパーティーはワードナの撃破を目指す組だ。見事な分担であり隙はない。彼らはワードナの進み具合を見て、しかるべき場所で待ち伏せを始める。

「来ないねーワードナー」

ヤマカゼはヒマそうだ。

「いっそのこと、ずっと来なければいいのにね」

リリィはそう言ってから、ウルフのとこに近づいてふと思ったことを聞いてみた。

「ねぇウルフ、もしこのまま全部片付いてさ、姉さんやガイシルトくんが目を覚まさなかったら…どうするつもり?ふたりが目を覚ましても」

ウルフはこともなげに言う。

「例えなにがどうなっても変わらない。俺は俺だ」

「そ、そういうことが聞きたいんじゃなくて!んっ!!」

ウルフはいきなりリリィの唇を奪った。

「おまえのそばにいるさ。そのためなら、王だろうが王の兄だろうが、放浪剣士だろうがなんでも構わない。自分にとって何が大事なのか…サーファとラリアを見ていてようやくわかった」

真顔で見つめるウルフにリリィは赤面して顔をそむけた。

「ば、ばかっ!なんでいまなのよ!いま?いまさらじゃない!え?なに?え??もう!うっ…」

リリィはウルフの方をちらりと見た。ウルフはまだ真顔でリリィを見つめ続けている。

「うれしいじゃない!そんなこと言われたらさ!」

ウルフは背中からリリィを抱きしめた。リリィはふりかえり、自分からもう一度キスをしに顔を近づけた。
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  1. 2013/04/24(水) 14:09:16|
  2. ワードナ
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