銀河帝国

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【WIZ】第百話「テンサイ」

リルガミンの包囲から半年が過ぎた。

人々の顔にも疲労が見てとれる。豪雨や暴風などの天災も止む気配を見せない。

あと少しで災厄は終わるのか。神のみぞ知る…否、あるいは、神にすらわからないのかもしれない。


地下三階、東の下り階段の部屋。大魔術師ワードナが大量の魔物を引き連れて現れる。

「これしきの階段もなかなか年寄りには堪えるな。とはいえ」

脇にいる悪魔や悪魔犬を見ては口を曲げる。

「こやつらの背に乗るというのも格好つかぬ。また若者の身体を奪うか?」

すべて独り言である。カースドールを連れていこうかとも思うが、墓所さえ安泰ならばいくらでも地上への挑戦はできる。優先順位を誤ってはいけない。ワードナは構わず眼前の扉を開けた。

「確かここは回転床の罠の部屋だったはずだが…むっ!」

とたんに一同の身体が浮き上がり、強制的に転移させられてしまう!!

「む、むぅ…!」

「あれ?ワードナの旦那、また戻ってきたでヤンスか?」

気がつくと地下六階の墓所である。腹立ち紛れにトンズラーを蹴飛ばしてやろうかとも思ったが、目の前に現れた美女を見てはたと止める。

「ほう、貴様は」

「ソーンです。以後お見知りおきを」

「小娘が変わったものよ。うむ、来るがよい」

ワードナはソーン(リエコ)を抱き寄せる。

しかし、なにか背筋に冷たいものが走った。



ソーンにワードナは首を寄せられ口を吸われる。

「どうぞ、お楽しみください。ワードナ様」

「…ふん」

なにか興が削がれたワードナであった。



地下三階、東の下り階段の部屋。ソラ・ラリア・ノースア・トール・リン・サーファの六人組。

「あれ?ついさっきまでの悪しき気配は」

マサカドが眉をひそめるが敵の影も形もない。ワードナたちはいましがた転移されてしまった。

「ソラ、じゃなかった。マサカドも感じた?いまの」

「はい、ラリアさん。あの、ラリアさんは無理してマサカドと呼ばなくていいですよ?僕がいまさら勇者さんと呼ぶようなものです」

「そう?じゃあ俺のこともラリアさんじゃなくラリアでいいよ」

「わかりました。ラリア」

わずかにぎこちない二人だったが、戦闘においては心強いこと限りない二人だ。

「この先を突破されたのではないといいですけど」

ソラとラリアはアイコンタクトを交わす。(それはない)とお互いのまなこが語る。そこに道化姿の男がふらりと現れた。二人は再びアイコンタクトを交わす。この男、相変わらず気配を取れない。道化に声をかけたのはリンである。

「あ~、ピエロで宰相でドラゴンズでボッタクルズなエルさんだ!」

「失礼、わたしはエルです。レディ?」

何もないところから花束を出す手品をしてはツッコミの代わりにリンに渡す。喜んだリンだったが、このあとすぐに迷宮探索に花束は邪魔でしかないと気づくことになる。サーファが代わった。

「エルさん、ラリアの呪い本当にありがとうございました」

「いいえ、これもビジネスですよ。皆さんは上客です」

なんとなく、出会ったころのエルに物腰が戻っているようだ。

「それで、そのエルさんが今度はなんで?」

トールである。彼はエルと少し距離をとる。

「少しフォローに来ました。どうやらこの階の魔方陣にもうひとパーティー待ち伏せているようですが…この階には対ワードナ最強の罠があり、一定の条件をクリアしなければワードナはその回転床のエリアを突破できない仕組みになっているのです。逆を言えば、ここを突破されればあとは関門らしきものはなく危険ということになります」

ノースアが進み出た。

「それで、その条件というのは」

「夢幻の世界で退屈されているドリームペインター神を、流麗な重ね言葉遊びで喜ばすというものです」

エルが言い切らないうちにトールは先へと歩き出した。エルは首を傾げる。

「どうしました?」

「ど、どうしたもこうしたも!つまりアレだろ!?もしワードナがダジャレの天才だったら世界はワードナのモンになっちまうかもしれねぇってことだろ!?じゃ急がないと」

エルは首を反対に傾げた。

「まあ、そうとも言いますね」
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  1. 2013/04/24(水) 14:10:09|
  2. ワードナ
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