銀河帝国

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【WIZ】百二話「ロード」

『どこへ行くのだ、ワードナよ』

地下六階、ワードナの玄室。部屋の片隅で暗く座っていたオカマ?ドワーフのソーコ・ソゴことデーモンロードのワーガンがその本来の姿にゆっくりゆっくりと戻りながら口を開いた。伝承によれば、ワーガンは元は高位の天使だったともいう。六本の腕は堕天し抜け落ちた翼の名残であると。
「知れたことです。上ですな」

いわずもがな。ワードナは踵を返した。

『結界は破られ、ヤツらはまもなく来る。迎撃の布陣を敷くのだ』

その言葉はワードナに届かない。ワードナ・ワーガン・ソーンに大量のしもべを加えれば勝機はあったのかもしれない。

ワードナは答えずにカースドールやヘルハウンドの群れを連れて冒険者らのいる方角とは逆方向に姿を消す。

ガチャ

ほぼ同時に現れる冒険者たち。

『ヌン!』

先頭たっておどりかかってきた人間の剣士の刃を止め、構えごとその上半身と下半身をぶった斬り石化させる。しかし、ワーガンの怒りの表情はむしろ目の前の敵よりワードナへと向けられていた。



地下三階ニルダ神像の部屋にて、王位継承を巡る四人の話し合いはあっけなく決着をみた。

ガイシルトがまず口火を切る。

「やはり兄様こそがフェールエンを統治すべきだ。兄様は、いつも私の憧れだった」

デメテルが続く。

「修道院の出自の私に王位になど未練はありません。ですが無責任なこともしたくありません。一連の騒動の責任を取り退位するにしても、争乱が終結し正当な手順を踏んで行われるべきだと考えます。リリィはどう思いますか?」

問われたリリィが言葉を発する前に、それに割り込むようにしてウルフがガイシルトの襟首を掴み上げるように凄んだ。

「オマエ、まだそんなこと言ってたのか!?王太子というのは王になる覚悟のできてる人間がなるものだろうが!!」

「それは…な、成り行きで」

「成り行きだとぉ!?」

いつもの二人と様子が違う。リリィたちは少し心配をしたが、しばらくするうちにこれがこの兄弟の仲だということがわかってきた。

「兄様が!兄様がいなくなったりなんかするから!」

「オマエはいつもそうだったな…口を開けば兄さん兄さんって。双子なんだから歳も変わらない。俺がそばにいたらオマエはぜんぶ兄さんだよりの人間になっちまっただろーが」

「でも兄様!」

「あーもーいい!!わかった!!オマエなんかにフェールエンは任せられない。俺が帰還を知らせて戴冠するから、オマエはしっかりデメテル女王の補佐をしてやれ!!」

「えっ」

「えっ、じゃない。オマエの考えてることなどぜんぶ俺のお見通しだ。昔からな。惚れてるんだろ?」

「えっ、あっ、う、うん」

「しょーがない奴だ…そんな訳だ、リリィ。リルガミンの女王でなくフェールエンの王妃の座じゃだめか?」

「それって…プロポーズ?なら【しょーがない】から受けてあげるわよ。もう驚かないんだから。そんな訳でデメテル姉様、わたしはフェールエンのウルフェン様にお嫁入りします。リルガミンをよろしくお願いいたします」(深々とおじぎ)

サラーフが近づいてくる。

「どうやら話がまとまったようですね。あれ、何か?」

リリィたちはじろじろまじまじとサラーフたちを見た。特にヤマカゼを。

「ねえ…あんたら本物?」

ヤマカゼらは苦笑するしかなかった。

「最初のころのアンドリューや、この前のラリアみたいに?本物じゃよ本物ー♪ワードナの魔除けもそれを入れとく印籠とかも持ってないし~」

ヤマカゼはぶりっこして見せたが、リリィは「どーだが」などと呟いていた
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  1. 2013/04/24(水) 14:11:55|
  2. ワードナ
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