銀河帝国

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【WIZ】百三話「伝説の存在」

雲ひとつない晴天。

その下で、エセルナート諸国連合軍が集結し整列していた。解放されし都リルガミンの正門前である。

リルガミン・フェールエン・ロンバリア諸州・ダリア・サルファーン義軍などが一堂に会したその具足も曇りなくピカピカ、という訳にはいかない。傷つき壊れ、ツギハギがあてられておりそれらの持ち主もまた傷だらけだった。しかしその表情は皆明るい。

連合軍によって葬られた、みるもおぞましき巨獣の骸の固き外殻の上にリルガミン宰相ノエルが屹立し三軍に檄を飛ばした。

「連合軍のみなさん!生と死の狭間を潜り抜けたヒューマノイドのみなさん!!これからです!これから、われわれの世界エセルナートを悪魔たちから取り戻すのです!!」

ノエルが龍神エル'ケブレスの化身であるという噂は一時期軍中でまことしやかに流れ、信じられてもいた。姿を変えて悪魔死霊らを焼き尽くすところを見たというものすらいた。しかし本人は笑って否定するばかりだし、もしも本当ならばもっとさっさとサルファーンを倒しているというその言葉もあり今はその人間的な指導力を頼まれている存在だった。なにかにつけ四方八方に気配りし調整をする彼の姿は、あまり伝承に伝わる偉大なる龍神のイメージには繋がらないこともあった。ノエルは代わる。上がったのはリルガミン女王デメテルとフェールエン代王ガイシルトであり、その両側には法王マンフレッティとダリアの族長ユレウサである。

「リルガミンは、救われました」

デメテル生存。たまにリリィが代役を務めていたが、敵に狙われないようにか包囲戦の最中には宰相より姿を見せなかった。

「次は、ここにいる全員の故郷を救う番です」

ガイシルトが剣を抜き掲げる。

「祖国を取り戻す。この剣と、大神カドルトの名にかけて」

総員が剣を掲げる。

『出撃だ!』

オオーッ!!

兵士たちの閧の声が大空に響き渡った。



地下六階。

剣聖将門が、足をすくませた。

空間が黒く、まだら黒く裂けて闇が溢れている。忌まわしき波動を感じる。ソラでなくてもその異様すぎる目の前の現象には平静ではいられないだろう。吸い込まれるような黒。暗黒。

「こっ、これが地獄の門」

「門なんてないじゃない!」

さしものリンですら近寄ろうとしない。逃げたマルゴーはこの先にいるのか。

その時、一行の前に緩やかに朧気に、ほどなくにはしっかりとした幻朧が姿を現した。深く艶やかな翡翠色の龍鱗。荘厳な六枚翼。伝説の存在。エル'ケブレス。

「「いどみし者よ、ことわりを述べよ」」

大地の守護神。そのなぜか親しみや懐かしささえも感じさせる気高きまぼろしが冒険者たちにそう問いかけてきたのだった。
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  1. 2013/04/24(水) 14:12:59|
  2. ワードナ
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