銀河帝国

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【WIZ】第百十四話「剣士四人」

地下迷宮の道すがら、リリィはウルフに聞いてみた。

「ねえ、ウルフ」

「なんだ?」

「わたし、人造人間なんだけど」

「ん?なんだいきなり」

「しかもわたしを造った義理の父親は不死王デルフなんだけど。知ってた?」

「みんな知ってるだろう?どうしたんだ今さら」

ラリアたちも足を止めた。

「今さらって…いいの?それ」

「は?」

「いいのかって聞いてるのよそれで!!いろいろと!」

リリィは顔を真っ赤にしてウルフの胸板を叩いた。

「あー、それなー。なんつーかさ。お前こそ今さらじゃないか?」

「えっ?」

リリィはきょとんとした。

「まあ、でもハッキリしといた方がいいんだろうな。こういうのは。お前さ、ホムンクルスで生きてきてさ、なにか…ふつーの人間と違うようなことあるのか?なにか薬がいるとか実は短命だとか」

リリィは首をぶんぶん横にふった。

「ない。パーティー組む前に自分でいろいろ調べたことあるけど、完璧」

少しだけある胸を張る。

「ならいいんじゃないか?それで。今さらデルフに寝返ったり無理やりに寝返らされたりはしないだろ?リルガミン女王の代役やってたころにも大丈夫だったんだからな」

リリィは(あっ)という顔をする。

「…悩んでたのか?」

(こくり)

「…ずっとか?」

(こくり)「途中から、ずっと」

「そっか。そりゃあ…」

ウルフはリリィの髪をわしゃわしゃして言う。

「悪かったな。気づいてやれなくて」

リリィは涙をうるませる。

「わたし…わたし…」

「心配すんな。お前がこのあとどうなろうが、どんな道を進もうが、俺はお前から離れたりはしないからよ。ずっと側にいる。最後までな」

「ウルフ…うえ~ん」

腕の中に飛び込み泣きじゃくるリリィをウルフは優しく強く抱き止めた。



(ねえ、ラリア)

(なに?サーファ)

(ラリアもあれくらいカッコいいこと言えないの?勇者なんでしょ?世界を救う)

(うっ/汗)

(まったくもー。剣の腕ならラリアの方がウルフより強いのにね)

(は、ハハハ)

リリィをうらやんでラリアとつないだサーファの手を、勇者は照れながらも強く握り返してくれた。



地下五階、下り階段の部屋。

ソラは、ダイトクの正面に立って東洋式に頭を下げた。

「僕と果たし合いをしてください。お願いします」

ダイトクは表情を変えない。ソラは続ける。

「『将門』を名乗るのには、やはりダイトクさんと戦って勝つ必要があるんです」

やはり表情を変えずにダイトクは返答する。

「断る」

「えっ」

「地下迷宮の深部でそのようなことをするのは禁物だ。それにフソウ最強の剣士の肩書きにわたしはまったく無関係だ」

ソラは気を落とす。ヤマカゼが割り込んで(ねえ!ぼくは?ぼくならいいよ!?)とか言ってるが届かない。

「しかし、ソラさんの力量は私も知りたい。ワードナを完全に倒し、無事に地上に帰還したら改めてこちらこそ手合わせをお願いしたい。果たし合い、は少し意味合いが強すぎると思う」

ソラはちょっと恥ずかしかった。ダイトクの言うことがいちいちもっともだったからだ。

「じゃあ、その時にお願いします!!」

「はい。ただし対等な装備でやりましょう」

珍しく微笑むダイトクの言葉は、実にもっともな話だった。
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  1. 2013/04/26(金) 00:25:41|
  2. ワードナ
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