銀河帝国

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【G-Dip】第一回 ジオン公国

人類が、その増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、既に半世紀が過ぎていた。地球の周りの巨大な人工都市は人類の第二の故郷となり、人々はそこで子を産み、育て、そして死んでいった。
宇宙世紀0079。地球から最も遠い宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を挑んできた。この一ヶ月あまりの戦いでジオン公国と連邦軍は総人口の半分を死に至らしめた。

人々はみずからの行為に恐怖した。

そしてその是非や対応を巡って連邦、ジオンのそれぞれの間で対立がおき、地球圏にはあわせて七つの勢力が跋扈する群雄割拠の時代となっていた。迷走を続ける世界の流れに、人々は未だ光を見出せずにいた。

ジオン公国の本拠地、スペースコロニーサイド3の首都ズムシティ。そのギレン・ザビ総帥の執務室。

「キリシアが!?」

部下の報告に、声を荒げて立ち上がったのは総帥の弟にして宇宙攻撃軍司令のドズル・ザビである。コロニー落としにより弱体化した地球連邦にトドメをさすべく地上に降下したジオンの勢力が、彼ら兄弟の妹であるキリシア・ザビに率いられて叛旗を翻したというのだ。一族の末弟であるガルマ・ザビや傀儡として公国の形式的元首の座にいた父、デギン・ザビ公王までもが彼らに合流したと伝えられる。ドズルは地団駄を踏んだ。

「何故だ!これからという時に!兄者!なにを冷静な顔をしている!」

ギレンは眉ひとつ動かさない。この時彼はそう悟られぬよう弟ドズルの側背をじっと観察していた。そういう嘘のつける男ではない。ギレンはまったく表情を変えぬまま、密やかに安堵した。この弟も裏切ったのなら、流石にギレンとて退陣を決意したやもしれぬ。

「そう騒ぐな。国土のない国家は存在しえぬよ。我がジオンはここにある。独立の大義もまたな」

「し、しかし!」

「連邦とて、四五分裂しているというではないか。まだ十分に戦えるよ。ドズル。貴公まで謀反を起こせば、別かもしれないが」

ドズルは真顔になる。

「兄者、本気で言っているのか」

刹那の間兄弟は黙る。

「俺はキリシアとは違う!ガルマの奴は妹にたぶらかされているだけだろう、俺が説得する」

「うん。私が父上の暗殺を計ったとまで宣伝されてはもはや難しかろうがな。それより、前線の将兵の動揺を抑えてくれ。私は国民に説明しなくてはならない」

「応、任せろ兄者!」

兄弟の間に血が通った表情が蘇る。戦いはまだ、始まったばかりなのだ。



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  1. 2013/05/27(月) 19:01:08|
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