銀河帝国

mixiのコミュニティで運営中の自作無料ゲーム「ガンダムディプロマシー」とiPhoneアプリ「銀河帝国」のページです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

【#ガンダム】第三回 E.F.F vs AUEG

一方的な戦いとなった。

北米、キャリフォルニアベース。その規模において地球連邦軍第二を誇る広大な軍事施設。そこはいま、反地球連邦組織「AUEG」を名乗る集団に占拠されていた。率いるのは連邦軍において准将を務めていたブレックス・フォーラという男である。彼はいわば、御輿だった。彼自身は確かに地上において、また宇宙において、連邦軍という巨大な官僚組織が時に統率を外れ行きすぎた行為をし、時に私物化され政治に口を出し軍閥を形成する動きがあることを苦々しく思ってはいたが、しかし己の職務から逸脱するようなことは考えてもいなかった。あくまでも、連邦軍准将として綱紀粛正の論を立てていた。

彼をエゥーゴの頭目にしたのは、彼が堂々と批判した軍閥ティターンズの首領ジャミトフの策略であり、また彼らや連邦の放埓に憤慨していたヘンケン・ベッケナー少佐ら正義派の連邦軍人たちであり、それに結託していた非ジオン系コロニー独立勢力である。ブレックスはかねてより部下に自然と集うようになった正義派軍人たちの蜂起を思いとどまるよう諌めていたが、ジャミトフがその情報を掴み連邦軍内で告発したのである。ブレックス自身は濡れ衣であろうと連邦軍に叛旗を翻すつもりなどはなかったのだが、逮捕に向かった兵らと正義派軍人らとの銃撃戦となってしまう。そして事ここに至り、ヘンケンらの説得に応じてブレックスはエゥーゴを率いる身となった。その規模は、ティターンズのジャミトフや連邦高官たちの予想を超えていた。エゥーゴは速やかにサイド6を占拠したダイクン派のジオン勢力と同盟を組む。サイド3においてザビ家が台頭するまでは各サイドの独立勢力は共闘関係にあったのである。

そして。

そのキャリフォルニア・ベースに反乱鎮圧のための連邦軍部隊が陸海空の全ての兵力で攻めかかってきていた。率いるは連邦軍総司令官、ローナン・ゴップ大将。ジオンにより拿捕された前任のレビル大将から代わって初の陣頭指揮である。

「総員、足を止めるな。反乱軍の主力は北極海にいる。果断に攻めたてよ」

自らはU型潜水艦に搭乗し戦場全体を俯瞰する。がほどなく、陸の61式戦車部隊との連絡が取れなくなった。苦々しく思いつつも、ミノフスキー粒子なる厄介なものがなければ、とはゴップは口に出さない。間も無く連絡が入る。

「ジオンのザクとかいうロボット兵器に全滅させられたというのか?東欧の奴らが戻したように、あれは宇宙用の兵器であろうに。あのような腰高な」

ゴップは言葉を切る。そのようなことは後でいい。ゴップは反乱軍の潜水艦を海図から位置を予測して追い込みそれを退けていた。しかしここは、後退すべきか。一瞬の逡巡の間に潜水艦の聴音手が声を上げた。

「爆雷着水!至近きます!」

ドゴォォォォォ…

「ぐわっ」

ゴップは床を転げる。キャリフォルニア・ベースで防衛の指揮を取るのは、ブレックス・フォーラその人だった。


陽射しが眩しい。

ブレックスは連邦軍の攻勢を陸、海の順で食い止め、空戦の攻防を見つめる。

「そうだ、いいぞ」

TINコッドやフライマンタ同士のつばぜり合いは交戦の当初から続いている。だがブレックスは彼らに距離をとり格闘戦にならないよう命じていた。基地の防空戦力も壁となるように配置ししかるべく指示をしてある。ブレックスは、ゴップの戦術面における慎重な性格を見抜いていた。軍政家として尊敬していた上司だが、ひけをとるつもりは、無論ない。連邦の空戦部隊は基地の西側に回り込む姿勢を取った。

「そうだ。そっちしかない」

傍らにヘンケン少佐が来る。なにか報告をしにきたのだろうが、口を閉じて共に中空を見上げた。確信である。

山陵より不意に立ち昇る無数の火線。突如として現れたゆらめく死の動幕に、連邦軍の機体はなす術なく落ちていった。ヘンケンが言う。

「使えますなぁ、あの、グフとかいう機体は」

「そうだな。ザクとどこが違うのかと思っていたが、違うな。装甲も、パワーも、火力も」

辺りにはもはや黒煙しか見えない。ヘンケンが改めて報告する。

「ブレックス司令官。正統ジオンが停戦を申し出てきました。連邦と我々をぶつける気ですな。ああ、もうぶつかってますが」

ブレックスはタラップを下りる。ヘンケンは続いた。やることはたくさんある。歩きながら考えながらふたりは会話する。

「ジャミトフめ」

「は?」

ブレックスのため息まじりの言葉をヘンケンは問い直す。

「ジャミトフだけではない。ギレン・ザビもあのゴップ提督も、いったい何をしておるか。全ヨーロッパもアジアも、あのふたつの宇宙要塞もあの紫の女の手に落ちた。これは圧倒的だ。速やかに盟友の赤い彗星に打電してくれ、我々が打つべきなのはあの女だと。もはや」

北極海からの援軍が近いとする報告がきた。連邦軍は壊滅し、結果として無用の用とも言える。しかし敵は連邦だけではない。

「手遅れかもしれないがな」

ブレックスはもう一度空を見上げる。黒煙の先に見える小惑星は、まるで地上を見下ろす十字架のようだった。






スポンサーサイト
  1. 2013/06/11(火) 14:13:48|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<[#ガンダム ディプロマシー]第四ターン陣営情報 | ホーム | [G-Dip]第三ターン地上戦況図改定>>

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://foxfire8731.blog119.fc2.com/tb.php/1186-ba4fa01c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。