銀河帝国

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[#ガンダム ディプロマシー] 第六回 Clash of the Titans

Clash of the Titans

地球連邦軍中で、その官僚主義的な腐敗や堕落を厭う者は少なくなかった。しかしその利得を貪る者が多い高官のうちには稀だったといえるだろう。ジャミトフ・ハイマン准将とブレックス・フォーラ准将はそのわずかなうちのふたりだった。この両名は同期でもあり、期せずして一時期は同志のように見られていた。

ジャミトフは眼下に集結した軍勢を睥睨しつつ己自身に述懐する。

「よくもまあ、これほどに集まったものだ。ゴップ提督に、ブレックスか」

地上と宇宙を急速に席巻しつつあった正統ジオンの勢力に対抗し、残りの地上勢力が合従策を打ったのである。その目標は、東アジアのペキン基地。一度は反目し、戦戟すら交えたこの地球連邦・ティターンズ・エゥーゴの大連合軍の結成など誰が予想しただろうか。それだけ、正統ジオンの進撃が凄まじかったのだとも言える。現在までの所、残念ながら巨人といえるのはジャミトフ率いるティターンズではなくて正統ジオンだった。だがジャミトフは顔を厳しくする。

バスク・オム。

この巨躯なる鉄血の男が矢継ぎ早に実働部隊を指揮している。役には立つ。だが、その手法は独断でしかも荒い。ジャミトフが忌々しく思うのは、バスクそのものよりも彼に頼らざるを得ない自分に対してであり、また己の差し伸べた手を振り払ったかつての同志ブレックスに対してである。傍らに立つのがバスクのような男でなくブレックスであったならば、と思うことはもう数えきれないほどだった。なぜだ。友よ。お前だけは、わかってくれるはずではなかったのか。すれ違いの結果として、連邦軍中にて改革を果たそうとしたジャミトフよりも、穏健派であったはずのブレックスの方が完全に独立した形となっている。これは、ジャミトフにとっては裏切りだった。

いつものように兵士を殴りつけているバスクの背中からジャミトフは近づき話かける。

「順調か」

「はっ!しかし、この連合、いつまで持ちましょうかな。ジャミトフ閣下」

余計なことを。しかも、兵らの前で。

「当面は持たせねばなるまい。議会への根回しは進んでいる。最少の損害で、最大の戦果をあげたまえ。ゴップ提督の実戦の評価は低い。そして議会には当然エゥーゴの支持はないのだから、アピールする材料を得られれば主導権を握ることはそう難しくない」

「ははぁ、さすがですな」

追従に乾いた笑いを重ねる。ジャミトフとしてはプレッシャーをかけたつもりだったのだが、ひとつもこたえた様子はない。とてもではないがバスクは同志とはいえない。お互いを利用しあっている関係というべきか。

「では、頼むぞ」

「はっ!お任せを」

ジャミトフは踵を返す。ジオン側の勢力から技術供与を受けて作られた連合軍のモビルスーツたちがぎこちない動きで土煙を上げ横切る。大地の巨人族。

「宇宙人どもめが」

バスクも、ブレックスもゴップも後回しだ。今は。

最後に残るのは、この私だ。

エゥーゴや連邦軍と違い、ティターンズだけは正統ジオンと陸続きの関係にある。鍵はそこだろうとジャミトフは読んでいた。
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  1. 2013/07/01(月) 13:56:04|
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