銀河帝国

mixiのコミュニティで運営中の自作無料ゲーム「ガンダムディプロマシー」とiPhoneアプリ「銀河帝国」のページです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

ガンダムディプロマシー第十一回 「アプサラス」

「事前の情報通りだな」

レコア・ロンドはノーマルスーツに身を包み、2kmにも及ぶ長大な資源採取艦であるジュピトリスの出窓から地球を見下して言った。

「セイバーフィッシュ隊、発進急げ!」

「はっ!」

艦内を走る有線の回線で指示をすると、自らは新型の中距離専用MSであるガンキャノンのコクピットへと滑り込む。カタパルトデッキを経て宇宙空間へと踊り出て編隊を組む。後は、狙い撃つのみ。

「この感じ、慣れないわね」

レコアは独りごちる。
上がってくるのは正統ジオンのやはり新造艦、ザンジバル二隻だった。待ち構えていたレコアらのジュピトリス部隊によって滅多打ちにあう。しかし固い。レコアとて決してMSに関する能力が低い訳ではないのだが、シロッコのようにはいかない。スピードを殺せないまま、正面を一隻に突破されてしまう。ジュピトリスの砲戦能力は高くない。

レコアの元に味方から無線が入る。

「レコア中尉、追撃します!」

「いえ、いいわ。ここまでにしましょう」

「はっ?」

「さっき落とした一隻も、今逃がしたのも搭載しているのはみんな地上用のMSなのよ。だから、ほとんど私たちの脅威にはならない。これで十分義理は果たしたって訳。本気なら…シロッコが自ら出てきてる。戻るわよ」

陰謀渦巻く宇宙。


そして、コロニーが落ちてより多くのものが失われたままの、地上。東南アジアラサ基地。

広く美しき歴史的仏教建築物であるポタラ寺院の存在する、本来のチベットの都ラサではない。そこを追われて逃れたチベット人たちが故郷に似た茫漠たる地に集まり築いたのがこの東南アジアのラサである。最近まで希少鉱物が算出していたこの街が、ゴーストタウンとなる間際に進駐してきたのが地球降下作戦を行ってきたジオン公国軍だった。三分裂を経て、今はネオジオンの秘密基地となっている。

そこから、一つの球状の大きなMAがゆっくりと飛び立ち、単独で東へと向かう。アプサラス2という名前のそのMAは戸惑いなく東へ東へと飛び続けた。地上にて正統ジオンの勢力が後退したいま、周囲は連邦系陣営の勢力圏である。女性パイロットは無線を出す。

「試験飛行は良好。このまま東進を続ける」

「了解」

応答した男性パイロットの航空機部隊が合流随伴し、何事もなかったように海上へと出て空を進む。

向かう先にはエゥーゴの基地ハワイがある。

エゥーゴとネオジオンは、お互いの全部の兵器技術供与を行うほどに強い同盟関係が築かれていた。

行く手に、渦高い積乱雲が待ち構える。

「突破しましょう」

アプサラスの女性パイロットがこともなげに言う。

暗雲は、この地上でも静かに力強く渦巻始めていた。






スポンサーサイト
  1. 2013/08/19(月) 20:08:37|
  2. ガンダムディプロマシー
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<ガンダムディプロマシー第11ターン陣営情報 | ホーム | ガンダムディプロマシー第11ターン地上戦況表>>

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://foxfire8731.blog119.fc2.com/tb.php/1232-fd6d10fb
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。