銀河帝国

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ガンダムディプロマシー第十三回「ソロモンの悪夢」

ジオン・ネオジオン・ジュピトリスの三陣営連合軍はそのままの勢いでソロモン要塞へと雪崩れ込んだ。このうちジュピトリスの戦力は輸送船が中心ということもあり脆く、まずはジオンネオジオンが両翼を形成してソロモンを挟む作戦になっている。しかし、敵味方の動きにアン・ムラサメは訝しんだ。

「遅い…」

新鋭機ガンキャノン。だが、その3機がいる他は全てジュピトリスの部隊は艦船であり、それも輸送船がほとんどだ。これでは中距離戦を得意とするガンキャノンは真価を発揮しようがない。

そこを、突かれた。一瞬の魔。

「!!!」

右翼にて遅い展開をしていたジオン軍の全艦が側面のジュピトリス側へと一斉射撃を開始したのだ。たまらず沈む、味方のサラミス。ジオン艦隊がこちら側へと回頭する。同時に正統ジオンの部隊が要塞より出撃し左翼のネオジオン側へと砲火を開いた。あらかじめ打ち合わせてあったに違いない。アンは距離を取る。

「上?あ」

目くらまし!

ロクに言葉を発することもできない。こちらの退避を予想していたような連射!MSのものと思われる実弾の射撃が降り注ぐ。そして閃光による目くらまし。ジオンの新型機「リックドム」によるものだろう。

「あ、あ、あ、くっ!」

近くで命が絶えるのを感じる。こんな時、こんな時のための強化人間なはずなのに!こんな時のために感覚を研ぎ澄ませてきたのに!アンは機体をひねりこませて回避行動をとりながら240㎜キャノンによる反撃の射撃をする。狙いは精密なはずだが、相手の技量も気迫も受け止めている。かわすだろう。牽制、にもなればいいが!別の奴!来る!

「うわああああ!」

恐怖!?恐慌?死を恐れない者がいるものか!押し込まれていた感情がアンを押し流す。肉薄してきたザク二機のヒートホークの攻撃を錐揉み状態になりながらかわし、ジャイロのように回転しながらビームライフルによる射撃をザクの背中に命中させる。それより距離を、距離を取らなくては!来る!そのパイロットの声が聞こえる!

「他の者は下がれ!手に負える相手ではない。あの輸送船を叩け」

アナベル・ガトーは内心舌を巻いていた。あの赤い射撃戦用のMSに乗るパイロット、人間か?回避も!射撃も!あの機動が人間にできるものなのか!
さらにリックドムの胸部拡散ビーム砲により牽制をし死角へと滑り込もうとする。!また!あの動きをしながらこちらを正確に狙ってくる!皮一枚!まだだ!

そしてアン。

「距離を、とにかく距離を。後方は、ジュピトリスは…味方は…全滅…?サラも?そんな」

背中を見せる訳にはいかない。あの濃い紫の機体には一分の隙も見せられない。アンはジグザグの機動を取りながらジュピトリスへと後退しようとするが、その間にいたザクが再びアンを遮りマシンガンを放ってくる。振り返りざまに二射、光芒…その一瞬の隙をガトーは見逃さなかった。肉薄。光るリックドムのモノアイ。

「見事なパイロットだ!しかしこれ以上はやらせん!」

「ダメ、やられる」

リックドムのヒートサーベルが斜めに交差したガンキャノンの肩口から真一文字に振り下ろされる。切り裂かれるガンキャノンのビームライフルと左腕。

「浅いか!もう一撃!…む」

爆轟。猛烈な豪炎を上げつつ、ジオン軍が落としたコロンブスがコントロールを失い瓦解しながらガトーのリックドムへと迫ってきていた。避けざるを得ない。

「あのパイロット、運まで味方するか。しかしもはや戦闘はできまい。いずれまた会うことになるだろう」


ソロモンの戦いは、ジオンの裏切りを受けたジュピトリスだけでなくネオジオンまでもが壊滅的な損害を受けた。正統ジオンの部隊も損害は大きかったものの、ソロモン防衛という戦略的な勝利は獲得できたと言っていいだろう。そして、唯一ジオン軍のみがさしたる損害もなく依然として有力な戦力を保持していた。この戦力が再び翻意しソロモン攻略から宇宙の制覇速攻へと向けられるのか、あるいは壊滅したジュピトリスにトドメを指しに行くのか、もしくはとって返してネオジオンを葬るのか。

その全ては、ギレン・ザビという一人の男の判断に委ねられることになったのである。


その報告が、地上キリマンジャロ基地に届く。

「これは、考え所だな」

ジャミトフ・ハイマンはソファーに浅く座り顎に手をやり考えこむ。テーブルに広げられた地上の戦力配置図は、袂を分かったエゥーゴだけでなく連邦までもがティターンズをじわりと囲みにかかっているようにジャミトフには思えるのだった。
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  1. 2013/09/16(月) 21:14:02|
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