銀河帝国

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ガンダムディプロマシー第十五回「偉大なるジャブローのモグラ」

ゴップは人を自室に招き入れ、自らコーヒーを入れた。

別に凝ったものではない。一般の下士官らが飲むものと同じ、レンタルコーヒーサーバーのボタンを押すだけの代物だ。だがゴップは人にそれを任せるのがあまり好きではない方だった。「砂糖はいくつ入れるかね?」などと聞きながらそのまま来客に差し出す。そして自分も着席し、おもむろに本題を切り出した。

「どうかね、君の勢力にとっても悪い話ではなかろうよ」

この言葉を何回使ったかわからない。連邦政府には外交官というものがいなかった。地球圏を統一しているという政体に、一体どんな外交が必要だというのだ。当然その技術や経験を持った人材も育ってはいない。ゴップは成り行きでそれを仕切っている。

南米のアマゾン流域地下深くにある巨大要塞ジャブロー。その中の無機質な一室である。豪勢な飾り付けも調度品もない。静かな、そして冷たい会議室である。どこか影のあるゴップの密談相手は、あまり多くを語らずゴップから条件や情報を引き出そうとしているかのようだった。ゴップは答える。

「いやいや、エゥーゴやジオンといった大きな勢力とは組み続けられないのだよ。彼らと組み続けるなら、彼らに地球圏を渡しかねないだろう?せめて、地表だけでも奪回しなければ私は解任されてしまうよ。君の所はまだ小さい。まず地球で我々が敵に侵攻するのを助攻してくれれば、彼らは地球の勢力を増強して応じるだろう。その隙に、君らは月周辺を席巻したまえ」

冷たい視線が交錯する。

「悪いようにはしないよ、決してね」

作り笑顔。

この笑顔を作ることだけでも、技術がいる。ゴップは多方面にこのような不断の外交を展開していたが、勢力内の不満も少なくない。密談の最中、一人の部下が薄い書類を手にゴップの横へとしゃがみその書類を手渡した。

「なんだねウッディ君。今は大事な来客中…ああ、なるほど。わかった。しかしここを攻撃するには少ないな」

ゴップは密談を続ける。時間の猶予はあると見たからだ。そしてその眼前の相手との条件交渉をしながら、急報が告げられた事態への計算と対処策などを頭でまとめて会談後すぐさまそれを手配するのだった。

しかし、ゴップにとって一番厄介なのは、いつだって敵ではなくあらゆることにかけてやかましいだけの連邦官僚だった。

そして、連邦軍中でそのあたりの対処に一番優れているのもゴップだった。外交・戦略・軍政・権謀術数・人事に予算…技術開発…

人手が足りない。しかし、その多忙であろう日々の中でも、決して余裕のない所をゴップは部下や交渉相手などに見せはしない。

それが大将たるものだという強い信念、それが地に足をついた軍隊の根拠だろうという思いがゴップにはあるのだった。
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  1. 2013/09/30(月) 18:44:06|
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