銀河帝国

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ガンダムディプロマシー第十七回「オデッサ作戦」

オデッサ作戦の幕が上がった。

この連邦・エゥーゴ・ネオジオンの三勢力連合による大規模侵攻作戦の音頭を取ったのはネオジオン軍である。ペキン・ベルファスト戦の後に正統ジオンと停戦をしていた連邦とエゥーゴはこの作戦への参加を渋っていたが、最後はネオジオンの熱意に押し切られる形となった。趨勢定まらないティターンズを除けば、ジオン・正統ジオンの枢軸サイドの地球における拠点はこのオデッサしかない。本国サイド6に対するジオン・正統ジオンのプレッシャーに対してネオジオンが地上勢力を動かし対抗するにはこれしかなかった。シャア・アズナブルの説得は鬼気迫るものがあった。

口火を切ったのは、大空に浮かぶ超兵器アプサラススリー。まるで蟹のような、棘のついた亀のような巨怪。中央部にぽっかりとあいた大穴から真一文字に放たれた剛熱が予告無く正統ジオンの軍隊めがけて放たれる。直撃。それは、正統ジオン軍が駐留していた港町そのものを消し飛ばしてしまった。

「 」

巨怪に乗るシャリア・ブルは言葉を発しない。ただ、いましがた己の行った殺戮に耐えていた。無線では連合軍のオデッサ南方からの前進しての展開が盛んに指令されている。だがシャリアそのものはそこで動かずにアウトレンジを維持したまま浮かび続ける。この魔神の第二射第三射を正統ジオン軍が避けるには、拠点から打って出てシャリアのアプサラスを討つしかない。連合軍はそれを半包囲の形で待ち構えて蜂の巣にする作戦だった。

「 」

シャリアは言葉を発さず、まばたきさえ忘れて球形に彼を囲む全天モニターを注視する。いかなる微細も漏らさずに。呼吸さえ、惜しいというほどの集中。明鏡止水。

唾を飲み込む。その音だけが、男の中で異音として耳朶を打つようだった。



そしてその連合半包囲陣。

「ぬおおおおぉぉぉぉつ!!」

両脚部に搭載された熱核ホバーエンジンによる滑り込むような機動。正統ジオン軍のGMというモビルスーツは背後から頭蓋を割られる。エゥーゴのパイロット、テリー・サンダースJrはなにかのうっぷんを晴らすかのように獅子奮迅の働きを見せていた。ジオン系列の勢力である正統ジオンは連邦系機体のGM、連邦系勢力であるエゥーゴはジオン系機体のドムを出す。双方技術供与を得て入り乱れた格好の白兵戦。砂塵。戦場の風。不利な形勢なのは明らかに釣られた正統ジオン側である。テリーは背中から感じた殺気を受け、GMを討ち取ってそのまま機体を止めずに滑らせ続けた。熱核ホバーは砂漠のフィールドに非常に相性がいい。次々に飛来する小型のミサイルを、テリーは半弧の機動で避け続ける。

(この機体は知らないな)

ミサイルの放たれる元。テリーの見たこともない形をしたMSが奇妙な盾からさらにミサイルを放ってくる。

「無駄弾を!いや、味方から引き離された?」

砂塵がしばし止み、まるで壺かなにかのような頭部を持つMSが全貌を現す。それは、一騎打ちを誘っているかのようだった。テリーは機動を停止し、二秒ほど睨み合った後にその壺野郎へと突進する。

「ぬっ」

罠!足元に並べられた地雷!いつの間に!?テリーは地雷を射撃し、身を屈め滑らせて壺野郎二機の剣戟をかわす。そのまま味方のドムの手を借り、斜めに機体を滑空させた!

「終わりだ!」

ジャイアントバズーカの至近距離での直撃。爆轟。

「死神サンダース…俺をそう呼んでいいのは、敵だけだ」

彼をの視界にはもう、生ける敵はいないようだった。



そしてそれから半日の後に、オデッサ基地へと北方から連邦軍が雪崩れ込む。ゴップ提督の直卒した部隊が正統ジオンの拠点を痛撃していた。この連邦軍はアジア方面に退去したとの報告を受けていた正統ジオン軍は混乱をきたし、基地の陥落は近いとゴップは読む。

戦場に立った戦略家であるゴップの元へ報じられた情報はふたつ。

ひとつはネオジオンの拠点である宇宙のサイド6がジオン公国軍正統ジオン軍の枢軸軍により包囲されたということ。そしてもうひとつは、沈黙を守っていたティターンズの指導者が行方不明となり、近い勢力であったジュピトリスへと降伏・統合されたということだった。

「悪くはないですね。シャア総帥にも知らせてあげなさい」

ゴップは直接見えないが、シャアの乗るザンジバルがいると思われる方角に目をやった。ビッグトレーはオデッサへとつき進む。

「彼はここにいるべきではなかったのかもしれないな。あるいは…」

ネオジオンを失うとジオン系列の機体を連邦がライセンス生産することができなくなる。オデッサに封じておいたここまでの正統ジオン同様、ベルファストで飼い殺しにするか。

「永遠に厄介者かな。赤い彗星は」

ゴップはゆっくりと双眼鏡を下ろした。
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  1. 2013/10/14(月) 21:27:34|
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