銀河帝国

mixiのコミュニティで運営中の自作無料ゲーム「ガンダムディプロマシー」とiPhoneアプリ「銀河帝国」のページです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

ガンダムディプロマシー第十九回「スノーホワイト」

星一号作戦と題された連合軍の反攻作戦が実行されている。南米のはるか上空、大気圏外の衛星軌道上にその艦隊は集結していた。ガンダムのパイロット、アン・ムラサメは軽い吐き気を覚える。

「…く」

共有はできないだろう。アンはそれを身体面でも感情面でも押し殺した。連合軍の大規模艦隊の中にいる。ここに敵がやってくるとわかっているのは、おそらく幾万の人間の中でアンひとりだろう。わかってはもらえまい。パプティマス・シロッコはここにはいない。

警報が鳴る。来た。

アンは周りが慌ただしくなる中で、むしろ冷静にMSゲージへと向かう。予知?違う。ニュータイプ?超人?強化人間?ユーバーメンシュ?人間は人間だ。環境適応変化。そう思う。アンは分かち合うモノもなく、雑音の中独りで出撃した。

「アン・ムラサメ。ガンダム、行きます」

絶対零度の死の空間。アンは全ての雑音を遮断したいと、ふと思った。

しかし。

(来る。あの男が)

幾つもの光線。メガ粒子砲による戦端が開かれる。光学による電算射撃も日進月歩という感じだが、さすがに遠い。牽制という所か。戦力差はわからないがそう大差はないと思う。思いたい。

砲火が引き続き交わされていき、どれほどの時間が経ったのだろうか、敵のMS隊の飛来を確認する。立て続けに三機。ジオンのリックドムというMSだろう。統制は取れているようだが…

「 」

アンは無表情のまま、それらを葬り去る。感情などなければいいと思う。しかし、この機体はいい。連合軍のうち、ネオジオンの艦隊はルナツー方面へと向かってしまっていて、新たに「スノーホワイト」と名付けられたジュピトリスの戦力もたいした量ではない。だが味方の連邦軍の部隊は非常に多い。アンはさらに一機のリックドムのモノアイを貫きながら、手応えを感じていた。

(来る。あの男)

高速でアンのそばを通過しようとする三角形のモビルアーマー。

(させない!)

交錯する機体。アンは一瞬にしてガトーのビグロの正面へとひねりこみ、取り付いた。斬りつける余裕があれば!

「どけ!女パイロット!貴様の相手は私ではない」

「何を!」

ビグロのアームがガンダムを引きがそうとする。アンはそれをよけ即座に射撃の姿勢をとり二射する!かわされた!さらに二射、当たらない!

(いけない、そっちには!)

ガトーはジュピトリス・スノーホワイト隊の旗艦「スレイプニル」のブリッジを苦もなく撃ち抜いた。ボール紙でできたオモチャのように堅牢なペガサス級の鋼鉄の船がねじまがり悲鳴をあげ、爆沈する。

「そんな」

感じている衝撃はそれとして、アンはガトーの機体を探し追う。三射、四射!あたらない!あたらない!なぜ!!

「ここまでだ、学習能力のないガンダムのパイロット。貴様に戦況の判断ができるのならな。周りをよく見てみるがいい、この世界は近く二分される」

「御託はたくさん!」

エネルギー切れ!

アンはそのままガトーを逃がしてしまう。

「味方はいったい!連邦軍はいつたい何をしているのよ!…えっ、まさか!?」

当初、連邦・ジュピトリスの連合軍とジオン・正統ジオンの枢軸軍で戦われているかに見えた地球圏での会戦は、実際には連邦対正統ジオンという戦闘と、ジオン対ジュピトリスという別々のふたつの戦闘になっていた。ために数に劣る正統ジオンとジュピトリスの軍隊は、アンのガンダムを除いてはほぼ蜂の巣のような状態で果てていた。

「そんな…そんなことって!」

連邦軍とジオン軍のそれぞれの大軍は、粛々とすれ違う。

「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

その叫びは、静寂の中で誰の耳にも届かなかった。
スポンサーサイト
  1. 2013/11/04(月) 20:57:25|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<ガンダムディプロマシー第20ターン陣営情報 | ホーム | ガンダムディプロマシー第19ターン宇宙戦況表>>

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://foxfire8731.blog119.fc2.com/tb.php/1277-fa818d92
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。