銀河帝国

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ガンダムディプロマシー第二十回「慈恩海賊団!」

「海賊王に!私はなるぞ!」

なんのこっちゃ。

太平洋、ミッドウェー諸島沖。正統ジオンのガルマ・ザビ総帥は浮上したマッドアングラー級戦略潜水艦「グスタフ・アドルフ」の甲板で右手を握りこぶしに突き上げながら叫んでいた。後ろに四列に整列させられていた兵士たちに反応はない。

振り返り、ガルマはさらに叫ぶ。

「海賊王に、私はなるぞ!」

どうしよう。

ガルマの脇にいた副官がとりあえず(ジークジオン!)と続けようと手を振りかぶった所で総帥は言葉を続けた。副官は慌てて何もなかったかのように直立不動に戻る。

「諸君、知っての通り、いまや正統ジオンと旧ジオンで構成される枢軸国軍のうち、地球上に残された実働戦力はこのマッドアングラー隊だけだ。連邦を始めとする連合軍の主力が宇宙へと上がった今!君たちの後方撹乱部隊が戦況に与える影響は非常に大きいと言っていいだろう」

あ、マジだったのか。兵士たちも副官も、ホッとしつつガルマの話に聞きいる。

「我々はこれより、いわば海賊となり決して敵に捉えられることなく、たった三隻にして敵の全地上軍にプレッシャーを与え続ける。それにはこのマッドアングラーは最適だ。我々正統ジオンは連邦に何度となく辛酸を舐めさせられてきた。彼らは我々を翻弄してきた!だが次は我々の番だ!諸君らの活躍を期待する!」

右手を振りかざしながらのガルマがした熱のこもった演説の最後は、警報で遮られる。

「なんだ!?」

甲板の兵らが順にハッチへと入り込む。ガルマの元へ報告がようやくきた。

「総帥、アプサラスです。アプサラスに追いつかれました!」

「あの巨大なビーム砲を放つ化け物か!」

「はい」

「よし、わかった。ここは任せる」

「は」

「私は宇宙へと上がる。約束を果たさなければならない」

どうやって?いま?え?え?

副官は口をパクパクさせる横で、並走していたマッドアングラーの一隻が閃光のうちに消し飛んでいた。



一方、宇宙。ルナツー・サイド7宙域。

アン・ムラサメはMSドッグ脇の休憩室で、手近にいた連邦のパイロットへと詰め寄っていた。

「一体、連邦はどういうことなんだ!ジオンと戦わないのなら、なにをしに宇宙へと上がってきた!正統ジオンと戦うというのなら、なにをしにルナツーへと来るのだ!おおかたオデッサのようにルナツーも掠め取ろうというのだろう!」

ジュピトリスの艦船は先の戦いで全滅していまい、アンらは連邦の艦船に借り居している。冷たい視線が集まるのだが、それを気にしている場合ではない。ハンバーガーをほおばっていたそのパイロットは困惑した顔をする。

「僕に言われたって、ジャブローの偉い人たちの考えなんてわからないですよ。僕たちは命令であっちいけこっちいけと言われて従っているだけなんですから」

アンは憮然とした表情を崩さない。しかし、少しするとふぅと息を吐き出してその若いパイロットの隣りに座った。

「正直なんだな、君は」

「嘘ついたってしょうがないじゃないですか」

「ふふ、そうだな」

不意に休憩室の扉が開き、黒いサングラスのメカニックが斜めに上半身を出す。

「アムロ君、ちょっと来てくれないか。君の新型ガンダムを見て欲しいんだ!」

「はい、わかりました。食べてからでいいですか?」

アムロは急いで残りを食べ始める。アンは彼の動作をなんとなくおかしく思った。

「(もぐもぐ)笑わないでくださいよ。(もぐもぐ)父がガンダムタイプのモビルスーツの設計者なんです。でも僕は父じゃないのに」

「アムロ…というのか。奇遇だな。私の機体もガンダムタイプだ」

「あ、初期型ですね?あの形は…」

休憩室の窓から、サングラスが手を振り催促するのが見える。

「はい!いま行きます!…まったく、人使いの荒いんだから…アンさん、難しいことは僕にはわからないけど、ガンダムのことなら少しはわかります。また」

アムロはせわしなく休憩室を出る。アンは気がつけば独りになっていた。

(また…なんだろう)

アンも休憩室を出て、遠目にアムロ青年と新型のガンダムを見る。機体の性能の差は戦力の絶対的な差ではない。科学的に強化された言わば化け物である自分の前にもしあの好青年が敵として現れたのなら、いかに新型に搭乗しているとはいえひとたまりもないだろう。父親が開発者だからパイロットに選ばれたのだろうが…

シロッコに会う前に、あの青年と出会っていたかった。

アンはふと、自分の過ぎたる力を哀しく思った。
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  1. 2013/11/12(火) 20:05:38|
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