銀河帝国

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ガンダムディプロマシー第二十四回「星の屑作戦」(中編)

宇宙で、ふたりきりだ。

プルツーは父親というものを知らない。だがシャリアにはそれと似たような感情を抱いていた。人は己に足りないものを欲する。

他の部隊とのランデブーまで、あと78分56秒。このままふたりきりでもいいと思う。

「あ、あの!」

何を動揺しているのだろう?私は。思えば今の記憶を持ってから殺すこと壊すことだけを考え行動してきた。他の全てに疎かった。そんなことを考えていて、ふとプルツーは自分が何をシャリアに話しかけようとしていたのか不意に忘れる。

「…何だっけ」

「はは、面白い人ですね。プルツーさんは」

「ムッ」

こういうのは自分のキャラではない。天然とか、ボケとツッコミとか、私はそういうんじゃない!頭の中がぐるぐるする。シャリアはそんなプルツーに優しく話しかけた。

「貴方は、まるで娘のようだ」

「えっ?」

「木星にいた頃、私には義理の息子がひとりいました。良くできた子ですが、残念ながら母親を知らない。孤児でしてね、私が木星で引き取ったんですが…女性というものに対して特別な感情を抱き続けるようになったみたいです。あいつに貴方を会わせてみたい。いい兄妹になれるでしょうから。いや、貴方は義理のであっても妹でも娘でもありませんが」

なんだか話についていけない。しかし、家族か。そんなことは思ってもみなかった。なんだか哀しくなる。私にはマスターしかいない。シャリアがマスターなら…

気配。

プルツーは反射的に振り向いた。ガンダム?それも新型の。

「お邪魔したかな?」

「シャア総帥!なんでここに!?」

プルツーは驚く。総帥が来るという話は聞いていないし、いくらミノフスキー粒子が濃いとはいえこの距離までこの視界の効く宇宙空間で気づかないことはあり得なかった。

「私を誰だと思っている。デブリに混じり機動することは初歩だよ。プルツーも訓練しておくといいな」

「はい、マスター」…総帥」

つい、マスターという覚えこまれた呼び名が出てしまう。シャアはそれを喜ばなかった。

「うん。これから二人には…おや?また来客がやってきたようだ」

今度は身を隠すことなく急進してくる。銀色をしたY字型の大型MA。ノイエ・ジールという機体だろう。三機は身構えるが、味方の識別信号を光学で送って来た。

ほどなく通信可能距離まで達する。

「こちら、地球連邦宇宙軍第八艦隊所属、アムロ・レイ少尉。応答願います!」

「おはようアムロ君。こちら、ネオ・ジオン軍総司令シャア・アズナブルだ。どうしたのかね?そんなにあせって」

「とにかく、ここを離れて下さい!ここは危険です!」

「なんだ、いきなり。どういうことか?」

シャアは怪訝な顔をする。

「それは言えません!言えませんが、危険なんです!」

「君は…ニュータイプか?」

「えっ?なんですかそれ?」

シャリアが出る。彼の機体はデンドロビウムというやはり四角い大型のMAだった。

「連邦軍は来ないのか。正規の軍事行動として、君だけそれを伝えに?それとも独断かね」

「もう時間がないんです!とにかく、伝えましたからね!」

アムロとその巨大な武神は飛び去る。

「なんだアイツ」

プルツーは睨む。シャアとシャリアは短く言葉を交わした。

「彼の言葉を信じよう」

「いいのですか?間もなく下から味方の部隊が上がってきますが」

「だからだ。ルナツーからの艦隊や、やはり上がってくるエゥーゴの部隊と合流するのに、彼らがいれば違反にはならないだろう。戦場の最後を決めるのは勘だよ」

シャアの言葉が終わりきらないうちに、シャリアは二機のガンダムを抱いて急速離脱を図る!

「なっ」「えっ?」


圧倒的な熱光!!!!核爆発!


「うっおおおおおっ!」

機動兵器がねじくれて分解していくのがわかる。シャリアは、シャアと会話している最中に視界の端に弾頭の飛来、そのわずかな太陽光の反射の煌きを見たのだった。

「おおおおおっ!………」

機体が四散していく。熱!熱!熱!猛る呑龍!熱!






時が過ぎ、暴力の奔流が消える。

…静寂。

その後には、ただ、スペースデブリが残るのみだった。
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  1. 2013/12/24(火) 19:39:59|
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