銀河帝国

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ガンダムディプロマシー第二十七回「ルナツー沖会戦」

宇宙空間に忽然と居並ぶ、鏡の群れ。異様な光景である。

ジュピトリスの天才、パプティマス・シロッコ。彼の用意した、ジオン軍を迎え撃つための切り札だった。輸送艦コロンブスからそれは順次並べられ間も無く秘匿隠蔽のために覆いをかけられる。

第一次ルナツー沖会戦。開幕である。

ジュピトリスが轟沈する。

シロッコ自身が操縦桿を握り、大いに艦の士気は高まった。空気抵抗のない宇宙空間では大型艦であろうが小型戦闘機であろうが原則その機動性に変わりはない。ただ、的の大きさはシロッコであってもいかんともしがたかった。

「…ぐっ」

「…フフ、やはり圧倒的ではないか。我が軍は」

前者はシロッコ、後者はビグザムに自ら騎乗したギレンの言葉である。ビグザムの大型メガ粒子砲はいかんなく巨大な的を刺し貫いた。折れる巨獣。ジュピトリスは戦闘艦ではない。戦いは、開始そうそう一方的な様相を呈し始めていた。


国士無双。鎧袖一触。


最前線の中央で武神の如くに乱舞するガトーのノイエジールを評するとすれば、そうなるだろうか。MSや戦闘機の数で言えば実はジュピトリスの方が優勢なのだが、ガトーは赤子の手をひねるように、いや子どもがオモチャの兵隊をなぎ倒して遊ぶかのようにガザDやマラサイといった新型機を圧倒していた。

「……」

別方向から飛来した、まとめて四機のコアブースターを有線クローアームの射撃で落とす。ミサイルによるヒットアンドアウェイを狙ったか。悪くないが。相手が悪い。冷静に分析する。

言葉は発さない。黙々とガトーは作業を続けた。吠えるような熱気や高揚感も不思議と感じない。手応えが、ない。不意に浴びせられた敵艦アレキサンドリアのメガ粒子砲の直撃も、なんの痛痒もない。ガトーは返す刀とばかりにそれをぶった斬った。ガトーは作業を続ける。正確に、冷静に。心の奥に苛立ちが芽生える。


その作業を、アン・ムラサメは数瞬見守った。見守るしかなかった。

(死ぬ。あれと戦えば)

理屈でなくそう思う。彼女の機体はいまやガンダムタイプではなく、量産機のマラサイだった。役者が違う。しかし、この空間にアレを止められそうなのは自分しかいない。切断されるアレキサンドリアを見て、アンは悲壮な覚悟を決めた。その時。


「!!」


上方からの射撃!反射的にスロットルを入れてなかったら、もうマラサイは穴があいていたはずだ。その方向を見ると、そこには一機の紫色の塗装を施したゲルググがいた。ジオンの海兵隊。精鋭か。アンはゲルググを視認すると同時に牽制の射撃をし、引き離して鋼の武神の元へと向かおうとするが果たせない。

(巧い)

間髪入れずに判断を変え、先にこのゲルググを討つことに決める。おそらくその方が早いだろう。お互いに好位置を占めようと射撃戦をしながら鍔迫り合う。

(できる。でも)

近寄れば下がり、ノイエジールへと向かうフェイントをかければ追ってくる。気づけばお互いの僚機も射撃戦をしていた。局地で互角なら全局では押されていることになる。アンは焦れた。それも手なのか。背後で複数の光芒が弾け散る。味方の劣勢が著しい。この場合、あの男の前で死なずに済むことを喜ぶべきなのか?チラリとそんなことが頭をかすめた。急接近!

!!!!

刃を深く交えるマラサイとゲルググ。

「うっとおしいかい?」

「うっ」

シーマは相手を挑発した。うっとおしくなるように戦っている。軍人としての今の任務は、この女強化人間の足止めである。シーマは見事にそれに成功していた。

「あのガトーがビビる相手がどれほどかと思えばねぇ」

相手の平静をかき乱し、動揺させ、全力を出させない。そういう戦い方はガトーにはできないだろうね。シーマは戦場を俯瞰して部下との連携を密にする。そして太陽を背にしては、遮蔽物をうまく使った。

「意外になかなかキレてこないねぇ。これからがいいとこなのに」

ガトーがブリーフィングで饒舌なのをかつて見たことがない。冷静に語っているなのつもりだろうが、シーマはそこから人より多くのものを感じとれる。その強化人間は、直線的すぎる。ほら、きた!

シーマは一気に引いた。左腕をシールドごと破砕される。いいよ、それくらい。でもピンチのフリをするのには使えるかね。そうそう、フルスロットルで追ってきなよ、もう少しでこのうっとおしいのを仕留められるよ…



マラサイは網にかかる。シーマはあらかじめこの敵のために、黒く塗ったネットを仕掛けておいたのだ。シーマがほくそ笑みスイッチを入れると磁気装置が発動しマラサイを絡み捉える。悶える獲物のスラスターのひとつを最後の射撃でシーマが破壊すると、フルスロットルのマラサイは超高速で回転しながら彗星のように彼方へと飛び去っていく。

残ったシーマの元へ部下が近づく。

「こちらも終わりました。追いますか?」

「あれでいいのさ。無理したらこっちが危ない。さ、任務は終わったんだ帰投しようじゃないのさ」

「ハッ」

「やれやれ、ガトーが言うだけの腕はあるねぇ。この私があの距離で…」

ゲルググの左腕のことを言おうとした時、猛烈な光が片方の軍が壊滅した後の戦場を襲った。

「な、なんだい?これは!」

ジュピトリスのソーラシステムの発動である。
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  1. 2014/01/14(火) 18:57:13|
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