銀河帝国

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ガンダムディプロマシー第三十回「おしどり夫婦」

バン!勢いよく病室のドアが開いた。入ってくるなりガルマは大きな声で愚痴を言い続ける。

「ああ、もう、わからない!わからない!一体どういうことなのか!わからない!」

病床にあるシーマは無表情でそれを見やる。この男、冗談なのか本気なのか、お坊ちゃんなのか器が大きいのか微妙な所がある。多少ウザいが、いや、たまに耐え難くウザいが、これでも総帥である。ガルマがシーマの合いの手を期待している視線を送ってくるので、やれやれと思いながら(それを顔にも出しながら)シーマは尋ねざるを得なかった。

「何がわからないのですか?総帥」

「よくぞ聞いてくれた!(ああ、それはさておきこれはお見舞いの果物だ。)そう、よくぞ聞いてくれた!私にはジュピトリスとネオジオンの指導者の考えていることがわからないのだよ!シーマ君」

「…はい」

「なぜ彼らは西欧やインドに有力な部隊を持ちながらも、ガラ空きな連邦のオデッサや北京を攻めないのだ!?千載一遇のチャンスだろうのに!?連邦につき従っていても何ら得る所がなく、むしろ切り捨てられることは地球圏やルナツーの戦い、そして今回のエゥーゴ強襲でハッキリしているというのに!」

ガルマ率いる正統ジオンは、かつてアジアユーラシア領域に大きな勢力圏を持ったことがある。それらの多くはあっけなく連邦に掠め取られていた。一度はソロモンに僅かな勢力を残すのみという危機的な状況から見事にガルマは再起を果たしている。それを、なぜネオジオンらジュピトリスは狙わないのか。説得が上手くいかないことを続けようとしたガルマに対してシーマが割って入る。

「それは」

二人の視線が交差する。

「ネオジオンといいジュピトリスといい、連邦よりも我々正統ジオン・ジオン公国軍の降下作戦を恐れている可能性があります」

二人の視線が交差する。

「…う、うむ。そ、その可能性は私も当然考えたのだが…まあ、うん…」

明らかに、考えていなかったのだろう。ガルマは唐突に別の話を始めた。新型量産MS、ガゾウムの件である。この開発は難航していた。シーマはその話をさらに遮る。

「それより、このタイトルはどうにかならなかったのですか?」

「うん?【おしどり夫婦】かね?」

「はい」

夫婦じゃないし。こうガルマのそばにいると、なぜかMS戦などではなく漫才みたいになってしまう。シーマはそれが不満だった。

「ああ、それは」

ガルマは懐からパンダ柄の弁当箱を取り出す。

「私の妻、イセリナと私のことだろう。シーマ君は未婚だろう?君も私のようなイイ男を早く見つけたまえ」

蓋をぱかっと開ける。のり弁当である。後でわかったことだが二段重ね弁当で下には焼肉が入っていた。何かしらの意図があるようだ。

「どうだ、素晴らしい出来栄えだろう。軍事の話をするならば君とだが、イセリナといると私は生きているという実感が湧くのだよ」

ガルマはそう言いつつ、マイ箸を使ってシーマの前で弁当を食べ始めた。

「君も、早く良くなって戦列に復帰したまえ」

この男は私の所に弁当を食べに来たのか!シーマはそう思わないでもなかったが、りんごを剥いてくれたのでありがたくいただくことにした。

もっと早く、こういう「人間の優しさ」に触れたかったと思いながら。
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  1. 2014/02/03(月) 19:44:43|
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