銀河帝国

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ガンダムディプロマシー第三十一回「シャリア独唱」

ジオン公国軍と正統ジオン軍が、それぞれアフリカ・インドの資源地帯への降下作戦を開始した。ネオジオン軍総帥シャリア・ブルはその報告をもう一通の書簡とともに北太平洋の海原の中で受け取る。

「・・・・・」

息にもならないわずかなため息。彼が引き継いだネオジオンという陣営勢力は残存する全ての勢力の中で最も小さい。自然、世界戦争に対する影響力も相応なものにならざるを得ない。だが、少し前までそのネオジオンよりはるかに優勢有力な陣営だったはずである北米のエゥーゴとアフリカのジュピトリスが、ネオジオンより先に歴史からその名を消そうとしているかのようだった。シャリアの前任者を含めて、いずれもが消極的な軍事行動に終始した結果に他ならない。沈黙は、死。

私は違う。

と思いたい。滅亡一歩手前から鮮やかに復興を遂げた正統ジオンのように。再び書簡に目を向ける。

「連合陣営から離れ、ジオン陣営に参加すべし」

その手紙の概要はこうだ。狙いも簡単に読める。連邦軍はその主力の兵器を自前でなくむしろネオジオンからの技術供与に頼っている。それを断ち切ろういうほどのものだろう。だが、アフリカ・インドのジュピトリス軍は脆弱で、もう幾許も持たないだろうからネオジオンが本営を持つベルファストがジオンらの次なる狙いとなるのを防ぐ効果は期待できるかもしれない。連邦の背中を打たなかったということは、弱い腹から食い破る戦略を採用しているということだ。

連邦を信じぬくか。ジオンに鞍替えをするか。

確かに、いまや連邦も、連合軍四陣営の盟主としてグラナダがエゥーゴにあったころのような戦略的絶対優勢を誇っている場合ではない。こちらに刃を向ける余裕はない、はずなのだ。

連邦を信じぬくか。鞍替えか。

滅多に激することのない彼は、思わず手にしていた書簡をたわめていることにふと気がつく。

「あの少女は、生きているのだろうか…」

そのシャリアの呟きを聞く者はいない。


そして、インド。デカン高原の西、ショーラープル付近。東部のチェンナイ周辺にジュピトリス軍が有力な部隊を保有していることが判明していたため、正統ジオン軍はインド西部を主として降下作戦を行い橋頭堡を得た。その後激戦となる。

「さあ、やっとだよ」

漠然とした事柄を指す。シーマは頭上に浮かぶザンジバル級に座乗するガルマの視線をふと感じた。いろいろ、あった。海賊まがいのことをしたり、核の汚れ役を引き受けたり…それが今や、押しも押されぬ大勢力のご立派な総帥である。

「ふふっ、わからないものだねぇ。誰がどうなるかなんて」

ベースジャバーに自機のアレックスを載せて浮き上がる。彼女が指揮を下すガザDたちはみな、自力で軽快な飛行をすることができた。彼女はより高性能なMSであるキュベレイに乗ることもできたのだが、キュベレイは後衛が相応しい機体だとされたためにシーマは前衛指揮をとれるアレックスを選んだ。

「激戦?あの程度に手こずってるのかい」言うなり通信スイッチを入れる。「左の奴に砲火を集めな!」

街道に至る要衝を抑える敵。ジム4機。手前両脇のビルに2、奥の川堤に2。その奥にも敵の気配がある。シーマは応援に着くなり一瞬にして戦況を見てとった。味方ガザたちの火線が集まった左のジムに狼狽えが見える。シーマはベースジャバーをカーブを描くように低く操る。そしてわずかな隙間よりハンドバルカンを一閃した。爆発。その間隙に入り込み、着地すると同時に反対側のジムも弾丸の雨に踊らせた。

「ほら、ぼやぼやしてないでとっとと全機堤に取り付きな!」

ここは要点を制し、後は数と性能差で押せ時間の問題。シーマはそう計算して次の応援に向かう。しかし、その計算にはこの奥にいたアン・ムラサメが操るガンキャノンツーの「モグラ叩き」射撃は入っていなかった。ここでガザDたちは予想外の被害と時間を損耗する。


半日後。アンは肉体的精神的、そして物資の面でも消耗しきっていた。

「弱すぎる…」

広範な事柄を指す。敵のモグラガザを指してもいるし、味方のジムのことてもある。しかしそれ以上にこのガンキャノンツーはアンのスペックに応えられる機体ではない。半日持ちこたえた。ここを潮時とするべきではないのか。日没。彼女が空けた砲撃の穴は数しれない。地形すら変えただろう。この川が氾濫した時、堤が崩壊していることがどんな悪影響をもたらすのだろうか。そんな余計な考えが頭をかすめた、魔の時。

「あっ」

斬られている。油断なのか、気配は感じなかった。とにかく脱出するしかない。

「よくもやってくれたねぇ」

その青きガンダムからは、そんな怒りの思念を感じる。爆発のなか間一髪死なずに済んだ。

そして射撃を避けて茂みに逃げ込んだアンにはただ、暗い森の中を痛む足を堪えながら逃げていくことしかできなかった。彼女の戦闘や後退を助けるべき味方は、とっくに全滅してしまっていた。
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  1. 2014/02/10(月) 21:24:32|
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