銀河帝国

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ガンダムディプロマシー第36回「兄弟」

最新鋭宇宙超弩級戦艦サダラーン。凄い船である。

何が凄いのか。この巨大な船は、地球に降下することができるのだ。無論、降下後はそのまま前進基地・MS空母としての運用ができる。侵攻と橋頭堡の確保が同時にできるシロモノなのだ。思想的には、連邦の強襲揚陸艦の戦闘教義を拡大したものとも言える。ジオン公国ギレン総帥はその艦上で、最後の詰めを組み立てていた。

(…)

腕組みのまま虚空を見る。否、見てはいない。視線は投げているが、思考はそこにはない。多段に、縦深に三次元の盤面を棋譜を組み立てていく。

「…うん?」

禍々しい機体。サイサリス。

(…総帥閣下に報告致します。敵影、ありません)

アナベル・ガトーの知らせを聞くギレンの表情は悪くない。

「このままでは終わらんか。フフ、少しは愉しんでもよいのだろうかな。…っ」

ギレンの左胸を襲う痛みはじわりと強くなっていく。

「半年、か。十分すぎるよな、弟よ」

隣でギレンを見つめるセシリアの顔は物悲しい。彼女だけはギレンのすべてを知っていた。



そのガルマはマドラスにいた。カレーならナン枚でもいける。

「この地上、これ以上穢す訳にはいかないな」

もぐもぐしながらでは貴公子も台無しだ。この場に居合わせなくてはならないシーマは残念な顔を表していいものか迷っている。なぜ、この場面なのだ。新鋭機百式のハイメガランチャーが放った一撃は、見頃連邦軍の鼻っ柱を打ち砕き彼らを撤退させた。そこではなく、ガルマがキーマカレーを食べている横にいる、この場面。

「君も箸をつけたまえ。いや、カレーは右手で食べるのが通というものだ」

「はあ」

もう、乗せられない。

このようにちょっと抜けたような風を見せておいて、最後には背筋をゾクっとさせるような真贋見極めがたいことを言い放つ。もう、飽きた。真贋というか、そういう人なのだ。単純なようで実に捉えがたい。要はさっさと前線に戻りたい。最初のうちこそ、取りいる隙を伺っていたものだが…

「任務に戻ります」

敬礼をして去ろうとするシーマを、ガルマは追わない。背中が見えなくなってからようやく暗号電話をかける。有線。

「どうか。まだ尻尾は出さないのか」

ガルマの通話の先は、諜報部。

「ふん、やはりしぶといな。兄上の手が回っていると思ったが」

ラッシーを一気に飲み干す。やはりガルマの目は笑っていない。

「独立離反の気配もない。単に情報を集めているのか…まあ、いい。いずれにしても珍しい硬貨は手元においておくことだ。そうですね、兄上」

ガルマはふと中空をみやる。

「兄上はやりすぎた。甘いんだ。意外とね」

兄弟の思考、その視野からは、もはや既に連邦の存在は死滅しているかのようだった。







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  1. 2014/05/22(木) 03:11:47|
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