銀河帝国

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ガンダムディプロマシー最終回「次の時代へ」

地球連邦軍がジオン公国に降伏し、連邦政府が解体されることとなった。

だが、その条約締結の会場となったベルン市には、ジオン公国側の人間はほとんど最低限度と思われる人数しか来なかった。

既に、ジオン公国軍の主力は己以外にただひとつ残る勢力、正統ジオンへの進撃を開始していたからだ。まだジオン・正統ジオンの同盟は形ばかり残っていたが、既にしてこれである。覇権はジオン公国が得るべくして得たというべきだろう。正統ジオンの反応はすこぶる鈍い。

「これから始まる我がジオン千年王国の時代。そこまで先が読めているし、計画ができているよ。それが戦争を、国家を指導するということだ」

ベルンに降り立った、ギレン・ザビの言葉である。


…だが、それがその勝利を手中にした独裁者の公式な最後の言葉となった。


統一ジオン総帥、ガルマ・ザビ。

ズム・シティの凱旋広場。多くの民衆、そして軍人たちがジオン統一式典を祝うべく集まり、歓声を上げている。亡きギレンの巨大なパネルを背にした新たな宇宙帝国の総帥は、高らかに声を上げた。

「諸君らの愛した我が兄、ギレンは死んだ!なぜか!?」

「貴方が毒殺したからだろう」

段下にて吐き捨てるガトーの言葉は誰の耳にも入らない。確証はない。ギレンが核の影響を受けていたことは間違いないからだ。しかし、それにしても早すぎる。ガトーは歓声の中、動くことができない。
飛ぶ鳥が尽きて良弓蔵められ、狡兎死して走狗烹らる。ギレンの側近中の側近だった彼は、遠く木星航路に従事することが決まっている。この式典を喜ぶべきか。ガトーはやり場のない思いを発散できずにいた。情熱の赤い炎に包まれた、一点の蒼き炎。それが今の彼だった。段上のドズル・ザビと目が合う。

「・・・・・」

ギレン急逝の後、混乱なくこの統一式典へと移行したのはこのドズルの働きである。ドズルの思いは言葉にできない。できないが、ガトーには伝わった気がした。

静かに、彼は敬礼する。

ドズルは、ゆっくりとうなづくのみだった。



地上、マドラス基地郊外。

三国一の汚れ物屋、シーマ・ガラハウはまた天下に二つとない汚れ仕事を成し遂げ、今は休暇を得ていた。いや、あのガトーと違い、私は口封じされる可能性すら高い。シーマはすぐに尾行をまいてこのインドの山奥にきていた。

粗末な墓がある。花もない。

(アン・ムラサメ)

下に遺体がないことは確認している。しかし、この名前の墓がここにある理由までは調べられなかった。それでも足を向けない訳にはいかない。あの怪物は、どこに消えたのか。

「どこかでひっそりと暮らしている…って訳かねぇ。気に入らないね」

自分がそうしている未来を想像し、嗚咽すら覚えた。海賊でもやろうかと思ったが…シーマは振り返る。そこにはヘンケン、サンダースという二人の軍人がいた。らしくない感傷を断ち切り、いつものふてぶてしい自分に戻る。この二人にもアン・ムラサメの消息は掴めなかったようだ。新たな旗の元で最強の戦士となれたものを。シーマは紫色のウイッグをかぶり、別人に変じる。

「行きましょう、ハマーン様」

木星帝国。希代の戦略家、今は亡き地球連邦のゴップの策略はまだ生きている。連邦そのものの屈服も、形ばかりと言えよう。統一ジオンへの地球と木星からの挟撃が次の時代のシナリオである。海賊暮らしよりは楽しそうだ。

「せわしないねぇ。木星に着くってだけで、どれだけかかるやら」

ひとときの平和。それが一体いつまで続くのか、戦士たち自身にもそれはわからなかった。
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  1. 2014/07/02(水) 21:12:19|
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