銀河帝国

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【ガンダム】陰中の陽、陽中の陰

現在非営利で運営中のゲーム「ザ・サード・ルネッサンス・アンド・ウォー」の記事です。第三十五ターン、ニ月中旬の戦闘です。
連邦の保有基地はハワイ、トリントン、マドラス、ベルファスト、キャリフォルニア、ペキン、キリマンジャロ、リボー、???。(ルナツー降下によりジャブロー消滅。ソーラレイによりオデッサ消滅)

ジオンの保有基地はズムシティ、ア・バオア・クー、フォンブラウン、ソロモン、サイド7、グラナダです。
(前回まで)
※※※※※※※※※※※※※
ミライは、ゴップ提督の司令室のドアをノックする手を止めた。

(中で、わたしのことを話している…)

ドアの隙間から漏れ聞こえる声。提督と…カムラン・ブルーム?

「…そんな、話しが違うではないですか!提督!」
「時代が変わった、ということかな。ヤシマ派は、コウジ前大統領が亡くなられてからというもの勢いをなくして今ではみるかげもない」
手元の資料から目を話さず、着席したままでゴップは言う。早く帰ってもらいたいという態度が見てとれたが、カムランの父は未だ連邦の要職にある。連邦軍大将にして総司令代行となったゴップとて無下にはできない。…残念ながら。
「父からは…何も聞いていません」
うつむきかげんのカムランは、動揺を隠さずに言う。前大統領が連邦市民の直接弾劾で席を追われて以来、連邦内の対ムンゾ融和派を率いていたのが父のオマル・ブルームだった。カムランが中立サイドに送られたのも当然その意図がある。
「まあ、最新情報だからな。いずれキミの所にも連絡が行くだろう。知ってのとおり、イズルハは有能な男だ」
ゴップは、NT1‘アレックス’をこのサイドまで無事に運んだエージェントの名を出す。カムラン同様、連邦に籍を置かない連邦の者である。

「レディが立ち聞きとは、関心しないね」
「スレッガー中尉!」
ドアがわずかに開いていたのはカムランの仕業だろうか。ゴップはやはり資料から目を離さずに二人を部屋に入れた。
(連邦軍臨時本部オデッサ、ジオンのコロニーレーザーと思われる兵器により消滅。レビル総司令以下生死不明)
ジャブロー、ルナツーに続きオデッサ。ゴップは長らくマドラス基地にありその難を逃れたが、今最前線であるサイド6‘リボー’にいる訳であり幸運なのか不幸なのかは判別しづらい。が、何事にも同じずに情況を瞬時に把握する能力をして、ゴップを戦術級の指揮にかけてはレビル以上と評する向きは多かった。
ゴップはさらに資料を読み進めながら三人に話しを始める。連邦軍総司令代行及び最前線基地司令に一度に着任したばかりの彼には、時間がいくらあっても足りない。
「カムラン君、その話しはまたいずれしよう。イズルハよりお父上からの手紙などもあるだろう」
「し、しかし…」
続けようとするカムランをスレッガーが止める。
「おおっと、そこまでだ。あんたもいい大人なんだろう?」
カムランははっ、とした顔でスレッガーを見ると、うつむいているミライの方をみやり一礼して立ち去った。
「あれはあれで、いい男なのだがな」
ゴップは初めて目を上げた。
「本題に入ろう。諸君らも知っての通り、オデッサの連邦軍臨時本部がジオンの攻撃により失われた。いま、かねてより計画の極秘新本部への移設を実行しておる。この新本部には星四号作戦と称して有力な宇宙戦力が準備されておる訳だが…」
ミライは耳を疑う。はじめて聞く話しばかりだ。
「我々に、それらが完成するまでの囮となれと?」
大将の話しに割り込む中尉もそうはいない。
「いや…この戦力も囮に過ぎん。本人たちは思ってもみないだろうがな」
スレッガーは口笛を鳴らした。ゴップは気にせず続ける。
「ガンダム開発計画。これで、ジオンの息の根を止める。完全にな」
スレッガーは片眉を吊り上げた。ゴップはおもむろに立ち上がると、さらに続ける。
「東南アジアの奥地、ラスト・リゾートと呼ばれた所で、ジオンのフラナガン機関というニュータイプ研究所で開発されたとおぼしき少年たちが保護されてね…ホンコンシティの研究所を経由して、北米へと移送される予定だ」
自らインタントコーヒーを入れるながらゴップはそう言った。二人にはすすめない。猫舌なのか、ブラックのまま簡素だが機能的に見える机の上に置く。少し、目を細めた。
「時間もないことだ、わかりやすく言うとだな。今北米にある秘密基地で、百機を越えるガンダムタイプに同じ数のニュータイプが準備されている。そして彼らは、中核となる一機のもとひとつに統率された意識において各個に戦術的判断を下すことが可能とされている。ジオンが使っているサイコミュなど、ものの数ではないということだ」
ここでミライが初めて口を挟む。
「それで提督、我々の任務は」
スレッガーもいつもの作った笑顔を取り戻す。
「ひとつにはゼロ・ムラサメ。初めてに開発された強化人間だ。彼が実戦に耐え得るか、どこまでの能力を発揮するのか調査すること。もうひとつは、先に捕獲したジオンのニュータイプ、ララァ・スンの北米への護送だ」
「わかりました、やってみます。ララァちゃんのことでしたら、セイラ・マス少尉が志願しています」
「うん、任せる」
初めての多い会談だったが、ミライはゴップの使った「捕獲」という言葉が妙に気に触った。


ララァ・スンはアルテイシア・ダイクンと接触するなり、感じる。
(このひとも、そう…と、いうことはお父上も…)
「はじめまして、セイラ・マス少尉。それとも、アルテイシア・ソム・ダイクンとおよびするべきかしら?」
「好きに呼びなさい。ララァ・スン」
高飛車な物言いは気に入らない。この二人の女の間にはやはり二人の男が介在していた。
「お父上も…ニュータイプだったのではなくて?」
アナハイムが手配した中立船が宙空を滑る。ジオンによる地球封鎖は弱まっていた。セイラは後ほど手動での操舵も行う予定である。
「それは…義理の父ジンバ・ラルだったら知っていたかもしれないけれど…今それがわかるのは、側近だったデギン・ザビかマハラジャ・カーンくらいでしょう」
「大佐なら…貴女のおにいさまなら…その可能性を知ったなら」
「会いに行くでしょうね」
いまさらながら、セイラ自身記憶をたどってみる。だが心あたりはない。
「お父上は…ジオン・ダイクンは、ニュータイプとの共存をオールドタイプが拒絶することを確信していたのよ。自らの経験と感覚から。でも、それをそのままうったえても誰も聞いてくれないこともわかっていた」
セイラは牢の中の少女をいぶかしむ。この娘はどこまで知っているのか。
「それなら、父の言うスペースノイドの独立って」
「ニュータイプの居場所を作って、アースノイドとの棲み分けを実現しなくては悲劇が始めると考えた…わかりあえる人間とそうでない人間と…」

わかりあえるはずのニュータイプのこの二人に、うち続く悲劇を演じることを止めることはできそうになかった。
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  1. 2008/05/22(木) 04:05:11|
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