銀河帝国

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【ガンダム】潜む者たち

ジオンサイドでプレイされている蒼き死神さんが書いてくれました。0083モードに突入しています。

※※※※※※※※※※

 U.C.0079も終わるころ、ジオン軍は地上の拠点を捨てて宇宙に舞い戻ったと言われている。だが、全ての兵が宇宙に帰ったわけではない。地下に潜伏し、ゲリラ活動に諜報活動、妨害など、未だ多くのジオン兵が地上で連邦政府に戦いを続けていたのだ。
 南米。元々は連邦政府の中枢であったジャブローが存在していた地域は、ルナツー落着の結果巨大なクレーターへと姿を変えたが、度重なる地殻変動と地震によって外海と続いてしまい、今は巨大な内海となっていた。
 その内海を静かに進むものがあった。ジオン潜水艦隊所属、ユーコン級潜水艦であった。
「ポイント2066、予定通りです」
 オペレーターの言葉に、艦長は時計を確かめた。予定通りに進んでいる。
 彼らは先日、連邦のトリントン基地で開発された新型MSの奪取に成功したジオン軍エース、アナベル・ガトー少佐を機体とともに回収し、連邦の追撃を逃れて友軍との合流を目指していた。
「艦長、何事か?」
 ブリッジのドアが開き、件のガトーが部下のカリウス軍曹とともに入ってきた。
「お呼びたてして申し訳ありません、少佐」
「本艦のスケジュールに変更でも?」
「いえ、本艦の航行に問題はありません。このまま合流ポイントに向かっても問題はないでしょう。ただ・・・」
「ただ?」
「上と連絡がとれなくなりました」
 ガトーはブリッジの天井を見上げた。その遥か先、衛星軌道上の友軍艦隊が敗北した事実を、彼らは知らない。
「このまま合流ポイントに向かう」
 しばし沈黙した後、ガトーは艦長に告げた。むやみに宇宙と通信をすることはできない。ならばガトーにできることは、友軍を信じることだけだった。
「それで? 他にもあるのだろう?」
 命令を復唱する艦長の表情に、別の不安要素を見つけたガトーが問いかける。艦長は難しい顔をして、手にしていた報告書をガトーに差し出した。素早く報告書に目を通したガトーの表情が微妙に緊張する。
「・・・北米で連邦の動きが活発だと?」
「はい。それもキャリフォルニアベースではなく、内地で」
 報告書には、北米で連邦の輸送機の往来が激しくなっていること、警戒網が厳しく、近寄るのも困難だということが書かれていた。
 ガトーの視線をうけて、カリウスが初めて言葉を発した。
「可能性は2つあると思われます。1つは、地下でなにかを・・・この戦争に勝利するための新型兵器を開発している。2つ目は、大規模な陽動」
 ガトーは頷いた。
「艦長、我々の行動に支障は?」
「派手に動かない限りは、北米の部隊とぶつかることはないと思いますが・・・ただ、トリントンから新型MSが奪われた情報は伝わっているでしょう。潜水艦で逃走したことも。海岸線の警備が厳しくなっている可能性は高いと思われますが」
「最悪、あれを使いますか?」
 カリウスの言葉にガトーは首を振った。あれ、というのはガトーが奪ってきた新型のガンダムに搭載されている核弾頭のことだ。確かにあれを使えば、連邦がどれほどの大部隊を差し向けてきても怖くはないのだが。
「我々の目的は、核弾頭の存在を地球圏全域に公表し、連邦の偽善を世に知らしめることだ。北米部隊の殲滅が目的ではない」
「では、当初の予定通り、合流ポイントを目指します。北米軍がカナヅチであることを期待しましょう」
 艦長の言葉に、ガトーは静かに頷いた。
 ユーコンは静かに死んだ内海を進んでいく。自分達の行く先に待つものが敵か味方か。この時は、誰もわからない。

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  1. 2008/05/31(土) 03:53:51|
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