銀河帝国

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【ガンダム】ランビエの絞輪(後編)

連邦による、全地球圏への放送が行われた。

「連邦軍総司令、レビルである。現在、ジオンによる明確な南極条約違反行為が行われていることは、立場に関わらず全ての人類が承知している通りである。ギレン・ザビは先の卑劣な質量攻撃を事故などと言い訳し、こちらの核兵器を奪って使用、これをさらなる極悪非道の行為の名分とした。だが、南極条約はNBC兵器や質量兵器の使用を禁止はしたが保有までは禁止してはいなかった。それらの保有まで禁止をしていたのならば、今ジオンが地表へと落としつつある小惑星コンペイトウ、ジオンで言うソロモン要塞の保有そのものが違反ということになっただろう。我々地球連邦軍はここに、ジオンに対し直ちにコンペイトウの機動を停止して南極条約の遵守を求めるものである。30分以内に解答が得られない場合、既にサイド3へ向け慣性飛行に移っている超超距離地対宙弾道ミサイルがジオン本土を直接攻撃することになるだろう。我々はこのミサイルの弾頭が通常弾であることを保証できない。誠意ある速やかな解答を望む」

これに対し、ギレン・ザビは口の端を上げ、頬杖をついたままであごをしゃくり上げただけだという。

48分後。サイド3コロニー群。
ジオン軍最新鋭大型MA「ノイエ・ジール」のコックピットの中で、シャリア・ブルは静かに目を閉じミサイルを待ち受けていた。
ノーマルスーツの中で、ただ己の呼吸音だけが耳を打ち続ける。

(私にできるだろうか)

答えのない問いが現れては沈む。
閃光。
シャリアはまた、静かに目を開く。攻勢機雷群の方角だ。ノイエ・ジールが滑り込むように機動する。
-来る。
男の目の色が、変わる。

 警備衛星の迎撃を擦り抜け、三本のミサイルが飛来する。シャリアがその全てを知覚した時、その弾頭が無数に炸裂する。

 (多弾頭型!…同じことだ)
 
 飛宙する巨神がその全てを叩き落とすべく雷を放ち、力と力が交錯する。そして…静寂。

全弾、撃破。
 
 男の目の色が戻るのもまた、静かな吐息と共に行われた。


 地底、ラサ。
レビルのもとに好ましくない報告がなされた。だが、総司令は言う。
「やむを得ん。中性子弾頭型のタイプの配備を急ぎたまえ。我々軍人は与えられた任務を全うするのみだ…ギレンとて、ドゥーリットル飛行隊を知らぬ訳ではあるまい」

だがその顔からは悔しさが零れる。コンペイトウやルナフィフスは、アクシズやルナツーなどと比べればはるかに小さいものだったが、あらゆる意味で許しがたいものだった。


宇宙。アムロへの電撃は続いている。並走していたセイラは「ジオンの大義」を高らかに叫ぶガトーを圧倒していたのだが、ガトーの執念により相打ちに終わりアムロを助けることが叶わない。

「しっつこいねぇ!しつこい男は嫌いだよ!早いとこくたばっちまいな!!」

ヴァルヴァロに乗るシーマが電圧を上げてほどなく、プラズマ・リーダー発生機の一つが破壊されてしまう。
「!誰だい!…グレーのガンダム?」
出力をプラズマリーダーに回しすぎ、索敵が疎かになっていたようだ。ここまでの接近を許すとは…
だが、周囲には‘赤い彗星’らの味方がいたはずなのだ。新参のガンダムの連撃を堪えつつ、シーマは素早く状況を捕らえると離脱を決める。
「たしかに時間は稼いだからね!」
その灰色のMS、G3ガンダムはヴァルヴァロを追わず、旋回してジオンの赤いガンダムと切り結ぶ。赤い彗星はガンキャノンにプレッシャーをかけながら射撃戦をしていた。
ビームサーベルが交錯し、火花が散る。シャアは言う。
「新手のガンダムだと?このパイロット、ニュータイプではないな…しかし、できる!」
「ジオンの赤い彗星か!だが好き勝手にやらせはしない!!」
Gー3のパイロットの名はシロー・アマダである。

赤い彗星に追われていたカイ・シデンは、赤いガンダムと灰色のガンダムがあまりに近い戦いをしているのを見て援護を諦め、ハヤト機と交戦中のゲルググに向けて砲門を開きながらアムロのNT2と回線を開いた。
「おいアムロ!何やってんだ!」
「武器が全部イカれてるみたいなんです」
「そんなことより例のオーキスだかってデカイの連れて来たぜ!オヤジさんから着せ替えのやり方聞いてるんだろ?ここはいいから、お前はソロモンを止めに行けよ!」
「でもカイさん」
「いいから!まわりのザコはゼロのやつが片付けちまったしよ!あいつはオマエよりデキるかもしれんぜ!?」
さらにもう一機のガンダムが飛来しシャアと渡り合っていた。
 「ゼロ・ムラサメ!強化人間…」
NT2、またの名をステイメンと呼ばれるアムロの機体に、その本来の外装であるオーキスが高速で飛来している。アムロは、その無機質な鉄塊にミライとララァを見た気がした。
「わかりましたカイさん!あとお願いします!」
「オウ!」
チョバム・プレートを全て剥がし、オーキスに同調…合体。そのまま一気に加速し単機でソロモンへと猛進する。シャアの罵り声が遠ざかる。

ソロモン。それを囲む、無数の星屑。

アムロは、一気呵成に直衛部隊を薙ぎ払い、可能な限り接近して大型ビーム砲を核パルスエンジンに打ち込んだ。打ち込み続けた。片手で近付く敵機敵艦を狙撃し続け、かつ囲まれないよう致命打を受けないよう高速機動を続けながら、である。
「こんなの!こんなの絶対間違ってる!」
だがアムロは己の無力さを思い知る。爆発により、ソロモンの過半は落着コースを外れたものの、三つの巨大な「トゲ」と数知れない星屑が北米各地へと飛散し落下していった。ダラス・ニューオーリンズ・セントアンジェ…数多くの都市が消え、命が奪われ、夢が失われていった。

「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

離脱するデンドロビウムから発せられた慟哭は、ジオン兵士たちの耳を打つ。

宇宙世紀0080年5月初旬。連邦政府が降伏を決める会議の最中に、ジオン総統ギレン・ザビが弟ガルマ・ザビのクーデターにより政権を奪われ、ほどなく命も失ったという報が入りその場は騒然となる。続いて、旧ギレン派が地球へと接近していた小惑星、アクシズとルナフィフスのグループと結託し離反、ジオンが内紛状態に入ったことが知らされると、連邦高官たちは皆、日和見を決める態度に変わっていた。

北米の秘密基地。半ば崩壊していたその地下実験施設のMSハンガーにおいて、一人の少女が血を流し倒れている。
 「アムロ、おにいちゃん…」
ララァは強化人間の楔を打たれつつあった。
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  1. 2008/07/17(木) 02:52:33|
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