銀河帝国

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【WIZ】第三話「粘液質の物」

そのエリアには、やや黄色がかった濃白色の煙りが広く漂っていた。
ヒトミは思わず左手で鼻をふさいで言う。
「にゃ、にゃにきょきょ、きゅっしゃ~い!」
続いてリエコは困った顔をしてあたりを見回す。
「池、ですわねぇ…」
カースドール三姉妹のパーティーが隠し扉を抜けた空間に広がる、白濁した池と煙りの充満した空間。視界と足元が悪い中、しかし彼女たちは怠りなく四方に注意を凝らしながら池の淵を進んでいった。ほどなく、ヒトミは横たわる骸骨を発見する。半ば溶けかかった革鎧を身に付けていて、池に溶かされたのかさらわれたのか頭蓋が失われている。
「ち、にゃにももってにゃいわね」
「ヒトミちゃん、片手で死体あさりするの上手ですぅ~」
「というかいい加減に鼻をふさぐのやめなさいよ」
姉たちのツッコミをよそに、ヒトミはいっぽん指を立てて口にあて、腰のショートソードを素早く抜き構える。
「くるよっ!」
池の中からは、巨大な(粘液質の物)二体が姿を現し、同時に陸側からは狙ったようにもやの中から(みすぼらしい男)たち三人が短刀を構えて迫ってきた。
「うっわ、すっげぇ粘液!い~や~こないで~」
「何いってんの!骨まで溶かされるわよ!!」
この戦いは、熾烈なものになった。

(粘液質の物)たちとの戦いは、同じころラリアのパーティーもみまわれていた。ただ、こちらのは小さく非力で、主力は(がい骨)たち四体の方だ。直剣を携えた彼らは、恐れを知らぬように淡々と前進してくる。手強い。少しばかり切りつけてもものともしないのだ。
「小炎!」
サーファのハリトの魔法も、早々に尽きてしまう。なんとか撃退した後、ラリアは冷たい石床にへたりこんでしまった。しばらく、肩で息をしてしゃべることができない。生命を持たないとは思えない剣撃、しぶとさ。…痛み。
「ここはひとまずリルガミンに帰還するべきでしょう」
ノーリアの言葉に息を整えながらうなづいて答えたラリアは、懐に入れた深紅の宝玉のことが頭をよぎっていた。

(祝福されし者よ)

頭に、心に直接響いてきた威厳と重みのあるさっきのあの声は、現実のものだったのだろうか。
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  1. 2009/04/18(土) 02:58:13|
  2. ワードナ
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