銀河帝国

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【WIZ】第四話「封印の迷宮」

重苦しい魔力が肌全体を包む。魔術師のアンドリューだけではなく、その圧迫感は侍のエネフィムや盗賊のトンズラーにさえも少なからず感じられた。

魔法陣。

大人の男四人が手を繋いだほどもある直径のそれは、静かに、しかし十分な存在感を主張していた。赤茶けた色の線で床に構築されたそれは、明らかに三人を拒絶しているようだった。まるで、意志を持つかのように。
闇に長けたトンズラーが何かに気づく。
「あの魔法陣の奥に下り階段がありやすぜ」
さすがに、いつもより控え目な声だ。それに答えたのは、リーダー格のアンドリューではなくエネフィムだった。
「ああ、だが易々とは進ませてくれぬ」
赤茶けた色で引かれた線の形まま、同じ形で緑色に光る魔法陣がフッ、と空へと浮かび上がった。間もなく多くの魔物たちがそこから姿を具体化していく。早い。
「よろしいですな」
エネフィムが戦いの同意をアンドリューに求めた。敵は多い。引くなら今しかない。
「やるしかあるまい」
アンドリューは、未だ強力な攻撃魔法が唱えられない身でありながら、久方ぶりの高揚感を覚えていた。


「他のものには目をくれるでない!あの中央の(がい骨)。まずはアレを仕留めるのじゃ!」
先ほど追いはぎ相手に不発だった「小炎」(ハリト)が見事に(がい骨)の細い頭蓋を吹き飛ばす。そのままエネフィムとトンズラーはコボルトたちの群れに囲まれ激しい戦いとなった。普通、コボルトやオークといった下級妖魔は簡単に逃げ出すものだが、一向にその気配がない。召喚陣の魔力によるものだろうか。
「ぎっ、いてぇ!」
トンズラーはコボルトの剣撃をかわしたところを、足下に噛みつくかのようなバブリースライムの攻撃を受けてしまった。これほどの量の敵でなければ恐ろしくもなんともないのだが…生憎、このパーティーには僧侶はいない。回復薬もなく、受けた傷は癒せない。
「…ふん」
アンドリューは、最後の小炎を打ち尽くすと、乱戦から少し離れた所に身を屈めた。実際問題、もはや彼にできることは何もない。あるとすれば、エネフィムかトンズラーのどちらかが倒れ、モンスターたちがアンドリューの方へ向かってきた時だろう。胸元の印籠をまさぐる。だがこれとて魔物たちがひれ伏す訳ではない…

決着は、ほどなくついた。


一方その頃、地上リルガミンの宿屋では。

むしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃ…
無事生還し、装備も一新したラリアが目一杯食事を平らげていた。豪勢とはお世辞にも言えなかったが、迷宮内で食べる携帯食よりははるかにマシだった。
「そんなに焦らなくても…」
既に食事を終えているサーファが心配する。だがラリアは意にも止めない。
「大丈夫だよ、よくじっちゃんにもおんなじこと言われたけどさ!それよりサーファ」
「なあに?」
「さっきのパーティーが宿屋の人に見せてた青い布切れみたいなやつ、何だろう?俺たちと同じ簡易寝台に金を払わないで行ったみたいだけど」
そこにちょうど、武器をメイスからフレイルに新調したノーシアが来る。
「あれはリルガミン王宮に認められた冒険者の証のようですぞ」
「証って?」
口にものが入っているラリアの代わりにサーファが答えた。
「迷宮内のどこかにあるそうです。悪用を防ぐためなのでしょうな。それなりに冒険者として実力があると認められた証であり、あれがあれば簡易寝台ならばリルガミン王宮が料金を肩代わりしてくれるとのことのようです」
「ふ~ん、俺たちも早く欲しいね」
答えながら、ラリアは食堂の反対側で揉めている四人組を見ていた。どうやらホビットの女盗賊が、留守番になることを嫌がり駄々っ子状態になっているらしかった。
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  1. 2009/04/23(木) 17:46:54|
  2. ワードナ
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