銀河帝国

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【WIZ】第十一話「炎の魔法」

(その旦那の自信があぶねぇんでヤンスよぅ)
トンズラーは口には出せなかった。

先ほどの戦い。地下二階に降りてすぐ、動く死体たち三体が暗陰から腐臭と共ににじりよってきたのを見てトンズラーは顔をしかめて横に唾を吐いた。

(まずいでヤンスねぇ)


しつこいようだがこのパーティーには僧侶がいないため、ここらの階層から出てくるであろう毒や麻痺などの攻撃をしかけてくる奴らに分が悪い。そしてこのゾンビたちはそのおぞましい腐肉から生者の神経を麻痺させる腐液を打ちかけてくるアンデッドだった。生きるため、冷静な戦いを始めたトンズラーとエネフィムだったが、案外にあっけなく戦闘は終わってしまった。アンドリューが放った

火炎(マハリト)

の魔法。小さな炎でしなかいハリトの魔法が、束になって辺りに群がったかと思えば一気に収束して呪われた死体たちを焼いていった。

「先に、進もうぞトンズラー。ルサルカ団のアジトとやらをノックしてみせい」

そして扉を開け、現れたのは二人の(皮鎧を着た男)たちとトンボのようなトカゲのような生き物が三匹。
不意にトカゲトンボたちのブレスを浴び軽い火傷を負うも、結果はまたアンドリューの火炎の呪文が敵を一掃した。さすがはこのあたりの階層の主力といえる呪文だろう。

「先に進もうぞ」

埃を払い落としてこともなげに言うアンドリューに、トンズラーはわずかに不安を覚えるのだった。

一方エネフィムは、ロングソードから持ち変えたフレイルをややもて余していた。


鉄に囲まれた静寂の空間。
ラリアたちと、カースドール三姉妹のデコボコ善悪混合パーティーである。

生き物の気配も、宝物の気配もないと感じた三姉妹らが早々にこの鉄張りの部屋から立ち去ろうとするのを、ラリアがあることに気づいて止めたのだった。

がさごそ…

懐から、真紅の宝玉を取り出す。まるで鮮血の色合いに似たその宝玉は、ブラッドストーンと冒険者たちの間で呼ばれていた。ラリアは、この宝玉の大きさが部屋の中央にある祭壇らしき台にあるくぼみにちょうど同じくらいだということに思い当たったのだ。

うまい具合に、はまる。

部屋のどこからか、低い機械音のようなものがかすかに聞こえてくるようだった。警戒の言葉を開きかけたノースアを押し退けてミホが身を乗り出した。

「坊や、よく気づいたね…あっ」

ラリアは聞いていない。そのままくぼみの横にあった四つの突起全てを一度に押そうとするが、それらは動かなかった。

「ちょっとラリア!ワナかもしれないのよ」
サーファが焦ったように言う。
「大丈夫だよサーファ。これはたぶん…」
「ラリア殿。勇気と蛮勇とは違いますぞ」
「根拠がない自信ですぅ~」
ノースアとリエコのツッコミに、めげずにラリアが言い返そうとした時に、どこからかいつの間にか祭壇の下に現れたヒトミが一つのボタンを押してしまった。

「ぽちっとな☆」

「「「あー!!」」」

「てへっ☆」

鉄張りの部屋は、ゆっくりと動き始めた。


もう一つのパーティー、ソラ・トール・リンの三人組は、今まさに全滅の危機に襲われていた。

二体のオークたちはともかく、四体のアンデッドコボルド。少し慣れた冒険者パーティーなら何でもないだろうが、駆け出し同然のソラたちには重い相手だった。
「くそおっ!死ぬんじゃないぞ!ソラ!!お前の後ろにはリンがいるんだからな!!」
自分自身の重傷よりも、トールにはソラとリンたちが気になっていた。血みどろの戦い。激しく痛む左脇をかばいながら、トールは必死にアンデッドコボルドの剣撃を受けこらえている。

(かってぇ…骨だかんな。肉もねぇのに力がつえぇって?)

目も霞んできたが、何回目かの剣の降り降ろしを受けたところで、トールはいきなりその剣を操るがい骨野郎の頭蓋が弾けるのを見た。

!?

(何だ?よくわかんねぇがイケる!!)

リンの放った小炎の魔法である。まもなく傷だらけのソラも駆け付け、なんとかギリギリのところでトールたちは生き延びたのだった。

「大丈夫か、トール」
「ああ、お前よりはな。ソラ」

幼なじみ同士が手をつかんだそのとき、東の扉から多数の人影が現れたのだった。
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  1. 2009/07/14(火) 18:34:34|
  2. ワードナ
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