銀河帝国

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【WIZ】第二十話「銀の翼」

夜、星空の下で砦が燃えていた。

義賊団『銀の翼』の本拠地である。

かつてレパードが参謀として身をおいていた集団だ。彼らはこのところ、旅人たちを襲う『ルサルカ団』から商隊を護衛する任を買って出ていた。噂ではこのルバイヤール砦の襲撃は、ルサルカ団の仕業だとも言われるが定かではない。生存者はいなかったからだ。

砦が燃えていた。人のものとは思えぬ咆哮が野に響きわたる。

昨日まで、義賊団『銀の翼』の本拠地であった所だ。


そして、ルサルカ団の本拠地。これは狂魔王がこもる封印の迷宮の地下二階にあった。手強そうな冒険者からは逃げる。カモは狩る。彼らのやり方は分かりやすかった。

ダイトクは東国風のいでたちをした男たちと再び対峙していた。もっとも、いでたちは異なる。

音を発さぬ殺気。ダイトクは初めて見たが、これが東国のニンジャという手合いなのだろう。迷宮の闇を心得た身の裁き方。鋭い連撃を受け流しながら、ダイトクはゆっくりと後ずさる。冷たい壁が背後に迫りダイトクの首を落とし仕止めるべくそのニンジャはさっと身を小さく構える。



刹那、別のニンジャが右から死角を突くように飛びかかる!

「む…」

ドシュッ…

…グシャッ

二閃。ドワーフのバトルアックスは闇に煌めきニンジャたちを右左の順に斬り裂く。ダイトクを追い込んでいると思っていたニンジャの後ろ首には、ヒトミが投げた短刀が刺さっていた。

「ふっふっふー☆ちっちゃいからってこのヒトミちゃんを無視したのがうぬのあやまちよー♪成敗っ!」

「ねぇ、でも外れたらダイトクに当たってなかった?」
ヤマカゼのツッコミも、倒れたニンジャの持ち物を成敗しているヒトミには聞いちゃいねぇという感じだった。

この後彼らは一つの選択を迫られる。


地上リルガミン。宰相ゼフロス・フォルトゥーナの執務室。

義賊団『銀の翼』の主力が壊滅との報を受けたゼフロスは、また難題を一つ抱えることになっていた。全土の治安は悪化する一方だった。

窓際に、一人の道化が立っている。ゼフロスはまったく気づかなかった。

「いつからだ?」

「もちろん、ついさっきだよ」

その窓は嵌め殺しになっていて開かない。ゼフロスはあれこれ考えるのを止めた。無駄にひらひらの多いだぶだぶの服を着たその鉄仮面の男は、手足を大げさに振り上げてリルガミンの宰相に近づいた。見ようによっては踊っているようにもとれる。クルリと回転すると、深々と一礼した。
「お呼びいただきましたのに、遅れて申し訳ありません。宰相閣下?」
ゼフロスは苦笑せざるを得ない。この男はいつもこうだが、仕事に誤りはない。唯一彼の名を冠した薬だけが気まぐれなくらいだ。

「たいしたことではないよ…迷宮の様子を聞きたいと思ってね…外は、リルガミンの民が見聞きしているより深刻だ。おそらくは何者かが手引きをしている…」
エルは動かない。ゼフロスは続ける。

「あともう一つ、君に相談したいことがあってね…」
ゼフロスはゆっくりと机の上の箱を開け、中身をエルへと見せた。

道化は背筋を伸ばし、やはりゆっくりと首を右へと傾げた。
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  1. 2009/09/09(水) 09:15:08|
  2. ワードナ
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