銀河帝国

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【WIZ】第二十二話「クリティカルヒット」

鼻をつんざくすごい異臭がその部屋には立ちこめていた。
シアはたまらず鼻と口の両方を押さえる。
(「ひどい臭い…」)
隣を行くラリアはバトルアックスとラージシールドを構える手を緩めない。素早く一回、続けてしっかりと一回辺りに目を配る。麻痺性のガスであるなどの警戒はすぐに解けた。生活感の深い散らかった部屋のそこいら中に、腐った食物とその食器が散乱していたのだ。それらが入り雑じって耐え難い異臭となって冒険者たちの鼻を襲う。いや目にすらしみる。涙が出てくるくささだ。

レオンがメイスを振ってたかる羽虫を払う。
「なんだなんだこの部屋はぁ!?む?」

人影が一つ。

床に座り、むしゃむしゃと肉と言わず果物と言わず喰い散らかしているようだ。ラリアと一瞬目が合ったが構わずに食物を口に放り込み続けている。冒険者たちが近づいていくと、しぶしぶといった具合にその太った男は食べるのを止めて立ち上がった。

レパードが鋭く問う。

「キサマがルサルカだな?」

男はもぐもぐと口を動かし続けたかと思うと、ぷっ!と動物の骨らしき破片を脇に吐き出した。他に辺りに人の気配はない。

「そーだ。ロープを引かなかったよーだなぁ?」

ルサルカはゆっくりと曲刀を抜く。乱れた長髪だが間違いなくズラだろう。すでにズレている。

戦いは、レオンの首が飛ばされるところから始まった。

!?

そう、一行がルサルカに気を取られているところに、物陰からいきなり前歯の異様に発達したうさぎがいきなり飛びかかりレオンを即死させたのである!「レオン!」ヴァイオレットの叫びがあたりを占めて震わす。さらに襲いかかろうとするボーパルバニーたちの群れをレパードの放った火炎(マハリト)が一掃すると、レオンに代わり前衛に立ったアンディとシアが左右からルサルカの隙を狙った。正面からはラリアが戦士の雄叫びと共に斬りかかる。三対一。だがルサルカは鈍重そうな巨体に似合わぬ体さばきで互角に渡り合った。

「この迷宮は、この俺様は呪われてるんだ…」

「なにをっ!」

ルサルカとラリアのつばぜり合い。後ろからレパードの声!「ラリア、どけっ!!」間髪入れずレパードは火炎の魔法をルサルカに直撃させる。(のごぉぉっ!)悶絶するルサルカをラリアが追撃して止めを刺した。

戦いは終わる。
だが「人を傷つけるよりも、その傷を癒してやるほうが数倍もいい」と言い、人を助けるがために迷宮探索に参加したその巨体のドワーフは、もはや動かなかった。


この同じ頃、階下では別のパーティーがツヴェドリ配下の僧兵集団が唱えた沈黙(モンティノ)の魔法を受けさらなる苦境にある。


地上リルガミン。ゼフロスの執務室。

ゴスロリチックな格好で現れた道化師に対し、渋い顔で商談を済ませた後で宰相ゼフロスはエルに打ち明ける。
「しかし、わからないことばかりなのですよ…なぜ先王は突如狂魔王となったのか…また突如姿を消し、そして迷宮にこもり女王デメテル陛下を誘拐したのか…『封印の迷宮』とは、一体何を封印しているのか…」

エルの飼う(ピー)君というトカゲの舌は、主ともどもゼフロスをからかっているようだった。

夢なら醒めて欲しい。

ゼフロスはそう思う。
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  1. 2009/09/22(火) 19:48:28|
  2. ワードナ
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