銀河帝国

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【WIZ】第二十七話「カバ」

カバがいた。四匹。

ラリアたち三人は戸惑った。
あのルサルカやレッサーデーモンたちとの死闘の後、ラリア・シア・アンディの三人はリルガミンへと戻らずにさらに地下二階の探索を進めていた。そこには地下一階でブルーリボンを手に入れた場所にあったような魔方陣があり、やはり現れた魔物の一団との戦いとなった。それほど苦戦はしなかったのだが、ドラコンフライのブレスはレッサーデーモンの迅雷(モリト)を受けた後の三人の体力をしたたかに奪っていた。その魔方陣は書かれている文字らしきものが「NO」である以外は地下一階のものとほぼ変わらない。報酬らしき杖を拾うと、あろうことかラリアたちはその魔方陣のそばにあった回転床の待つ地下三階への下り階段を降りたのだった。

無謀とも言えるが、理由がある。ルサルカの部屋へ戻る扉は消えてなくなっていたのだ。

さて、カバだ。

しかもやたら大きい。

「あんなのほっといて先いけんじゃん?」
あの迷宮に不慣れだったシアではない。激闘を潜り抜け、彼女本来の蓮っ葉な態度が現れ始めていた。
「しかしカバも不気味だな地下迷宮で見ると。ぜんっぜんかわいくねー…っと!」
アンディが軽口を叩いているうちに、四体のカバたちはこちらに気づきのそのそ近づいてくる。…突進してくる!大きい!!

アンディとシアの二人は予想以上の大きさだったカバたちを避けるがラリアはバトルアックスをすれ違いざまに見舞う。

ガキィン!!

「ぐっ!」

ラリアの手はそのヒポポタマスの皮膚の固さにじんと痺れてしまった。
「気をつけろ!こいつら…強い!!」

肩口にザックリとラリアが与えた傷跡があるヒポポタマスも含め、その巨大で獰猛なモンスターたちは獲物を見つけた笑みを浮かべているようだった。


地上リルガミン。エルの錬成室。

「くっくっくっくっ…」

部屋にはエル一人きりなのだが、何故か仮面を着けている。彼はなにやら丸い容器に白い液体をかき混ぜていた。

「できました…」

エルはそのまま容器を手にすると口へと運び飲み干してしまう。

「実に美味しい…やはり夏はピーチカルピスに限りますね…おや?(ピー)君。どうしました?貴女も飲みますか?」

首に小さなリボン飾りをつけたそのトカゲは小さく首を左右に振ると、口からなにやらカプセルを吐き出した。

「ふむ?どれどれ…」

その行商道化錬金術師はカプセルの中から出てきた手紙を読むと、背後で甲高い音を立てて薬品の錬成が完了した合図をした長方形の機械から薬を取り出し…手元でもう一度ピーチカルピスを作り始めた。

「ゼフロス君も的外れなことを…リルガミンの正規軍が負けて国境の橋を奪われたからといって、私に敵将の暗殺を頼むとは。私は何者にも縛られない身。例えリルガミンの一等地に店を構えていいという条件でも…条件でも…うーん」

安楽椅子で飲む三杯目は、グレープフルーツカルピスにした。(ピー)君の首が、エルを追って小刻みに左右に揺れていた。


再び地下三階、ラリアたちのパーティー。辛うじてヒポポタマスたちを破り回転床を抜けたエリア。運の悪いことに三人を待ち受けていたのは三人のメジャーダイミョウと呼ばれる東国の戦士たちと手練れらしき忍者一人だった。

シアの最後の回復魔法が尽きる。攻撃魔法は誰も使えない。アンディはためらうことなく、ルサルカたちとの戦いでも温存していた陰符を使い味方を召喚した。
「たあっ!だ、だっっ」

シアの唱えた大楯(マポーフィック)の効果は感じられる。少なくともラリアはサムライたちに斬り負けない。しかしそれでもなお、犠牲者が出るのは避けられなかった。
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  1. 2009/10/27(火) 20:45:29|
  2. ワードナ
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