銀河帝国

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【WIZ】共時性

mastさんよりいただきました~♪



薄暗い室内に若い女の声が木霊する。「優しきながれにたゆたう水よ……」
声の発する場所からはまるで氷柱があるような冷気が立ち込み、うっすらと白煙が漂っている。
「……我が手に集いて凍てつく息吹となれ」
通常では考えられない冷気を発した女性がかざしていた杖からは、白煙と氷の欠片が混じった風が噴出され、前方にあった魔方陣らしきものがぼんやりと浮かんでいる壁を白く塗り替えていく。
部屋の隅には、まるで闇と同化するような気配の老人が黒い椅子に座っており、その様子を長い顎鬚をさすりながらじっと見つめていた。

「ラリア、大丈夫かしら?」
薄暗い室内で冷気を発していた女性が、木製ボールにのっている葉野菜を
つつきながら小柄の壮年男性に尋ねた。
「フム。勇者殿のことだ。無茶はするとは思うが、盗賊団などに遅れを取るなどは考えられん」
大きな喧騒が包まれる食堂の一角にて、ノースアは名物料理・白身魚のピーナッツオイル揚げを切り分けながら、まだシーザーサラダをつついているサーファに尋ねた。
「それとも、勇者殿が姉上にたぶらかされるほうが心配なのですかな?」
「そ、そんなことじゃないわよ。純粋に心配してるだけよ」
ノースアの冗談にサーファは赤面し、あたふたと自分の小皿にサラダを取り分ける。
「でも、確かに姉さんは私のものをちゃっかり自分のものに…、いや、でも…」
「うむ? よく聞こえんぞ? 盗賊団に何か不安な要素があるのかな?」
「いえ! すいません。独り言です。
そうよね、ラリアだし、姉さんもアンディも盗賊団なんかには負けないですよね。無事に戻ってこられる…よね」
耳の先まで真っ赤にして手を振りながら答えるサーファに、ノースアは大きくうなずいた。
「ラリア殿のことです。今頃、“腹が減った”とか“まともな食事か食いたい”とかいって
乾し肉をかじっていることでしょう。アンディ殿も加わって大騒ぎするところが目にうかびますな。
…フ~ム。もう少し、勇者らしくしてほしいのですが」
ノースアの溜息に、サーファは苦笑しながらハーブティーに手を伸ばしかけて、動きが止まった。
「えっ…? 何、この感触…!」
「ラリア殿の勇者らしくないことが泣くほど可笑し…いや、どうした? 体の調子がおかしいのか?」
「なに、ナニ、この感覚!? 胸が痛い!! ……姉さん? 姉さん!?」 

ラリアの脇をすり抜けた槍が、アンディの隣にいたシアの胸を貫く様子を、サムライの亡骸が重なっているニンジャの冷たい瞳に、静かに映していた。

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  1. 2009/11/01(日) 11:43:49|
  2. ワードナ
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