銀河帝国

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【WIZ】第三十三話「グラム現わる」

回転床の特性をラリアたちは他のパーティーなどから情報を集めてほぼ正確につかんでいた。先ほどはまたまたソラたちのパーティーがその法則性を一回分ずらしてしまったがためにうまくいかなかったのだが、今度こそ間違いなくポレの部屋へと向かっていた。相談を受けたソラたちの方も今頃はリルガミンの街へと帰還していることだろう。
妙に、迷宮が静かだった。

しばらく敵たちと遭遇していない。ソラやカースドールらのパーティーがこのあたりのモンスターを一掃してしまったのだろうか。サーファはあまり良くない胸騒ぎがした。無事に蘇生したものの双子の姉のシアがこのあたりで命を落としたばかりである。ふと急に心細くなりラリアを見るが、「勇者様」はサーファの少し前を進んでいる。アンドリューら三人のまとう雰囲気は重く、冗談を言える雰囲気ではなかった。ほんのわずかな距離が遠く感じられる。ラリアの腕に、触れたかった。

アンドリューが口を開く。
「やれやれ、あの変わり者の部屋にようやくついたのう。腰が曲がってしまいわい」
え、冗談を言うの?だが意地の悪そうなアンドリューに顔の悪そうなトンズラーに愛想の悪そうなエネフィム。そんな年でもないでしょうなどとツッコミを入れたくないとサーファは思った。トンズラーがニヤリとしたが、誰も何も言わない。
「それで、どうするのじゃ?こちらには強い前衛がおる。ぶちのめすのかな?ならばあいにくワシは役に立たんぞ。あヤツには魔法が効かないそうじゃからな。ワシと同じ魔法使いのおじょうさんどうじゃ?ワシとここで待っているというのは」
冗談とも本気ともつかない。色をなしたノースアが抗議をする前にアンドリューはさらに続けた。
「は、冗談に決まっておろうよ。ディルト・モーリスの系統は魔法抵抗力を持つ魔物にも有効じゃからのう!カッカッカッカッカ!」
ひとりでよくしゃべるじいさん…な若い魔法使いだった。


さて、地上リルガミン。
閑散としてしまったボルタック商店の奥で、ひとつの依頼が行われようとしていた。
太っちょの店主と向かい合い話をしているのは黒づくめの甲冑の男。名を、グラムという。
「これで…お願いしますよグラムさん!!」
「承知…」
「まったく、あのエル商店とやらができてからというものこちとら商売あがったりなんですよ!!前のように王宮に袖の下も通じないし…このままじゃあウチはやっていけない!」
拳を握りいきなり立ち上がり、地団駄を踏む店主の額に一陣の突風が吹き椅子へとしりもちをついた。店主はきょとんとしている。何事かと再び立ち上がろうとしたのだが、どうしたことか地面から足が離れず一歩も歩けなかった。驚いて店主はグラムを見た。
「落ち着きたまえよ」
グラムが手をかざすと、カラになっていた店主のコップに水が満たされていく。まるで手品のようだった。
「道化師エル。彼のことは知っている、心配ない。そして彼にとってはこのようなものは…意味がない」

テーブルに置かれていたエルの人相書は、ひとりでに燃えてかき消えた。
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  1. 2009/12/08(火) 18:07:22|
  2. ワードナ
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