銀河帝国

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【WIZ】第三十四話「各階の魔方陣」

迷宮入りした冒険者たちがまずパーティーに唱える呪文というのが3つほどある。そのいずれもがカドルト神に祈りを捧げ起きる奇跡、プリーストマジックだ。

まずは恒光(ロミルワ)の呪文。辺りを聖なる光で照らし出し、隠し扉なども浮き上がらせる。
次は大盾(マポーフィック)の呪文。光の障壁にて怪物たちの直接攻撃からわずかならず守る効果がある。
そして識別(デュマピック)の呪文。暗い迷宮に住まう様々な魔物や悪党たちの正体を、瞬時にパーティーに悟らせる効果がある。

これら3つの呪文をダイトクやカースドールのパーティーは常用していた。地下二階にて遭遇したサムライやニンジャらの敵パーティーもさほどに被害を出すまでもなく倒し、そのまま同階層にあった魔方陣のモンスターらを撃破し地下三階へと降り進んでいく。

「ねぇサラぁー。やっぱりかわいそうだよぅ。エル呼ぼうよー」
ヤマカゼがふくれ顔で言う。サラーフもすぐに頷いた。
「私が柔軟(ディアルコ)を覚えていればよかったのでしょうけれどね…」

だが一体なぜなのか、ヒトミとミホの二人はリエコを気にせずに真鍮の扉を開けようとしている。これまでの情報を見る限り、ここには地下三階の魔方陣とそのガーディアンがいるはずなのに。

そしてリエコ・カースドールは麻痺をして動けないままなのに、だ。

識別の魔法の効果により敵の集団の正体はすぐにわかった。キラーウルフが3体、ガスドラゴンが3体、レベル5プリーストが4体。
後悔している暇なんて、ヤマカゼたちにはなかった。


一方、地下二階の魔方陣。
「よっと」
レオンがいましがたメイスを振るい粉砕したおおきなカエルを踏み越えた。流水でメイスを洗いたいがそうもいかない。戦いそのものは、レパードの火炎(マハリト)の魔法もあり割りと簡単にケリがついた。
「無事かな?ヴァイオレット」
「ええ。レオンこそ火傷などはありませんか?」
繊細そうなヴァイオレットであったが、魔方陣から出でた動く腐乱死体や毒ガエルらのぐちゃぐちゃの残骸などにも動じる様子はない。そう、思えばあの奇怪な魔物らが多数現れリルガミン軍を翻弄した黒山脈の戦役でもヴァイオレットは芯の強さを見せている。直視しがたい惨状にも、怯まず立ち向かってきたのだ。無意識にレオンは己の首に手をやりさすっていた。レパードが二人を呼んでいる。
「この赤い杖…何か意味ありげじゃないか?」
「ウム。見事な業物じゃな」
男二人は笑みを浮かべる。だがヴァイオレットの顔だけは浮かなかった。
「でも、もと来た扉は消えてしまいました。もう少しこちらに人がいたら安心できたのですが…」

静けさが支配した冷たい地下の空間に、その後ほどなく一人の人物が階段を上ってレオンたちの前に訪れる。

黒を基調とした道化の服をまとったその人物は、自らの名をエルと名乗り破格の商いを始めたのだった。
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  1. 2009/12/15(火) 19:31:18|
  2. ワードナ
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