銀河帝国

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【WIZ】第四十三話「悲劇」

悲劇が起こった。


地下四階、カースドールとウルフ・リリィ・ローズのパーティー。

「ちぇいっ!」

スパ…きれいにねずみ男の首がスライドし宙を舞う。新たに忍びの秘術を会得したヒトミ・カースドールのクリティカルヒットが決まったのである。残りの敵も間もなくミホ・カースドールの火炎(マハリト)の呪文により燃やし尽くされて戦いは終了する。地下二階の探索から、三階を飛ばして四階へと挑むウルフたちの出番は今のところない。そこにローズが宝箱を発見し、愛用のバックパックからいつもの七つ道具を取り出して罠の解除に挑む。

「ちぇいっ!ちぇいっ!ちぇいっ」

なぜかウルフを的にしてのヒトミの素振りがやかましい中、なんとローズが珍しく罠外しを失敗してしまい、パーティーに損害が出てしまった。リリィがわめく。

「ちょっとぉ!ローズぅ!」

酸の沼以来外見も言動も変わり果ててしまったリエコの瞳が出番を感じ怪しく煌めく。

だが悲劇とはこのことではない。

地下三階、ドリームペインターの神像の部屋。ラリア・シア・アンディらと合流し、せっかく謎かけに答えたソラたちだったが、持ち物が多すぎて舞い落ちてきた美しい羽を持つことすらかなわない。
「オマエら欲張りすぎなんじゃん?」
昔から同族に冷たいシアの台詞にリンは言葉を詰まらせた。さっきのソードマンの大群を葬ったのはリンなのだが…
神像を見上げていたソラが振り返ったその時、トールのすぐ後ろにいる影を見つけて大声を放つ。

「後ろだ!トール!」

一瞬、遅い。

その影シェイドの氷より冷たい腕に首を掴まれ、トールは声にならない悲鳴を漏らす。

「この!」

そばにいたラリアが長剣で刺し貫き上げ影を霧散させた。もう一体、ラリアを狙っていた影人をソラが駆け込みざまに切り捨てる。トールは、膝から崩れるようにうなだれ、それをシアが抱き止めた。

「ち、生気が抜かれてやがる…エナジードレインだ」その口調に合わず、シアは優しくトールを横にさせ祈りの言葉を小さく唱える。

「はは…俺最近こんなんばっかりだな…ソラ」

眉をあげるトールの顔を、静かにドリームペインターの神像が見つめていた。

だが真の悲劇はこれではない。

地下一階、酸の沼のエリア。

ヤマカゼが駄々をこねている。
「ねぇ、止めようよぅ。ダイトクも何か言ってよぅ」
「…サラが大丈夫だと言うなら、信じるだけだ」
「ダイトクぅ!」

この三人にはリエコ・カースドールに訪れたのと同じ悲劇が訪れる。

アンドリューは少しの間だけ待っていたが、鼻でため息をつくと歩き出してしまう。

「行くぞ下僕ども。ここには魔法障壁などないと何度も言ったのにのぅ」

「それ、いつ言ったんでヤンスか?」

ニンジンの茎が静かに転がっていた。


地上では、エルが揃えた品にゴードンが喜ぶことしきりであった。客将を迎える用意ができたのだという。軍はあわただしく出陣の準備をしている。
対サルファーンの、リルガミンとフェールエンとの和議が成立していた。

迷宮の主がサルファーンを動かしているな。

これはエルの勘だった。

悲劇はこれから始まるのかもしれない。

それはリルガミン…エセルナートに住む人々の勘だった。
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  1. 2010/02/16(火) 17:49:12|
  2. ワードナ
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